シラバス - 美術史
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- ナンバリングコードCode
- LIB-hum1-146
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- 担当者名Instructor
- 松原 知生/柳澤 史明
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- 単位Credit
- 4
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- 履修年次Standard Year for Registration
- 1-4
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- 学期Semester
- 通年
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- クラスClass
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- 曜限Day/Period
- 月曜4時限/木曜2時限
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- 教室Classroom
- 2-304/4-303
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- 授業形態Course Type
- 講義・演習
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- メディア授業Distance Learning Course
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- 備考Remarks
- 芸術学A(1)
使用言語:日本語
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- 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
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- 学内単位互換科目としての受講可否Availability for inter-departmental credit transfer
- 可
授業の到達目標Objectives to be Attained
SEQ 1
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - A(知識・技能)
- 芸術学(美術史)の基本的な概念や理論を修得し、教養としての知識・技能を身につけることで、社会事象を多面的に理解することができる。
授業の概要Method of Instruction
【テーマ】古典・美術史
【個別テーマ】西洋美術史への招待:古代ギリシアから近世フランスまで
高校の世界史の授業では、教科書に載っている画家や作品の名前(ダビンチは最後の「晩餐」、ミケランジェロは最後の「審判」)、さまざまな様式の名称(ロマネスク、ゴシック、バロック、ロココ)などを、意味もよく分からないまま、機械的に暗記させられる。気分転換に資料集を開いてみると、きれいな作品がたくさん見つかるが、授業の中で詳しく学ぶ機会はほとんどない。高校の授業では脇役に過ぎなかった、こうした美術作品を舞台の主役に据えて研究するのが、「美術史学(Art History)」という学問分野である。
この講義では、古代ギリシアから近世フランスにいたるヨーロッパの美術の歴史をたどる。具体的には、各時代を代表する美術作品をとりあげ、詳しく観察・比較することを通じて、時代によって表現方法がどのように変化していったのかを理解し、様式変遷の流れを把握する。のみならず、美術作品が誰によって、何のためにつくられ、どのように使用されたのかという問題にも目を向けることで、作品を同時代の歴史背景に位置づけ、その社会的な役割についても理解する。美術作品について複数の視点から考察することで、美術史学という学問の豊かさと面白さの一端に触れることを目指したい。
なお本授業は、イタリア美術に関する展覧会のコーディネートや通訳などの実務経験を有する教員が、その知見と経験を踏まえて行なうものである。
事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)
事前学習:講義資料のデータをMoodleより入手し、スライドに目を通した上で授業に臨むこと。
事後学習:講義資料を用いて内容を振り返るとともに、授業で扱った作品は、作品図版をパソコンのモニターで拡大したり、高精細画像をインターネットで検索したりして、より詳しく観察すること。
注意:以下に示す学習時間はあくまで目安。
授業計画(各回の授業内容)Course Outline
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- 1回目Session 1 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 導入:美術史(学)とは?――定義づけと学ぶ意義
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- 2回目Session 2 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 古代ギリシア美術:神殿建築の機能と構造、彫刻と絵画の発展プロセス
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- 3回目Session 3 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 古代エトルリアとローマの美術:ネクロポリス、ローマン・コピー、建築技術の革新、絵画の発展の4段階
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- 4回目Session 4 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 初期キリスト教美術とビザンティン美術:カタコンベ、モザイクとイコン、聖像破壊運動
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- 5回目Session 5 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 初期中世美術:民族大移動、彩飾写本の発展、カロリング朝とオットー朝の美術
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- 6回目Session 6 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- ロマネスク美術:巡礼路聖堂と修道院における建築と彫刻
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- 7回目Session 7 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- ゴシック美術:都市の大聖堂におけるステンドグラスと彫刻
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- 8回目Session 8 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 初期ルネサンス美術:14・15世紀における美術革新と多様化
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- 9回目Session 9 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 盛期ルネサンスとマニエリスムの美術:イタリア中部の3大巨匠、ヴェネツィア派の繁栄
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- 10回目Session 10 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 北方ルネサンス美術:15・16世紀ネーデルラント絵画とドイツ・ルネサンス
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- 11回目Session 11 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- バロック美術(1):イタリアとフランドル、絵画・彫刻・建築
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- 12回目Session 12 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- バロック美術(2):スペイン・フランス・オランダの絵画
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- 13回目Session 13 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- ロココ美術:フランス・ロココの画家たち
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- 14回目Session 14 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- まとめ
教科書・テキストTextbooks
なし。Moodleを通じて講義資料のデータを配信する。
参考書等References
西洋美術史のオーソドックスな通史として、以下の4冊を挙げておく。
・ゴンブリッチ『美術の物語』河出書房新社、2019年(複数の訳・版あり)
・ジャンソン『西洋美術の歴史』木村重信・藤田治彦訳、創元社、2001年
・『西洋美術館』小学館、1999年
・『西洋美術史』秋山聰・田中正之監修、美術出版社、2021年
課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.
課題に対するフィードバックの方法Feedback Method
成績評価Evaluation
成績評価の方法 / Evaluation Method
期末テストにより平時の授業への参加度と内容の理解度を判定する。
観点別評価の入力項目(ルーブリックとその使用方法) / Target to be Evaluated
SEQ 1
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - A(知識・技能)
- 成績評価の規準 / Evaluation Criteria
- 芸術学(美術史)の基本的な概念や理論を修得し、教養としての知識・技能を身につけることで、社会事象を多面的に理解することができる。
- 評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
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- 卓越水準 / Outstanding
- 授業を通じて修得すべき知識や理解すべき内容を超えたレベルに到達している。
- 目標到達水準 / Excellent
- 授業を通じて修得すべき知識や理解すべき内容の十分なレベルに到達している。
- 目標途上水準 / Good
- 授業を通じて修得すべき知識や理解すべき内容のレベルに到達している。
- 目標下限水準 / Adequate
- 授業を通じて修得すべき知識や理解すべき内容のレベルにおおよそ到達している。
- 近接水準 / Inadequate
- 該当なし
- 評価不能 / Unevaluable
- 評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適。
- 成績評価に関するその他の確認事項 / Other Information for Evaluation
履修上の注意Other Course Information
・私語には厳しく対処する。その他、良好な学習環境の保持に協力すること。
・以上の授業内容は変更することがある。