シラバス - 手話(1)

  • ナンバリングコードCode
    SOC-met1-122
  • 科目名Subject Name
    手話(1)
  • 担当者名Instructor
    本田 いずみ
  • 単位Credit
    1
  • 履修年次Standard Year for Registration
    1-4
  • 学期Semester
    前期
  • クラスClass
  • 曜限Day/Period
    火曜1時限
  • 教室Classroom
    2-605
  • 授業形態Course Type
    実験・実習・実技
  • メディア授業Distance Learning Course
  • 備考Remarks
    使用言語:日本語
  • 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
  • 学内単位互換科目としての受講可否Availability for inter-departmental credit transfer

授業の到達目標Objectives to be Attained

SEQ 1

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
A(知識・技能)
聞こえ、聴覚障がいについての正しい理解をすることができる。
合理的配慮としての情報保障の手段を理解することができる。

SEQ 2

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
B(思考力・判断力・表現力等)
指文字や日常生活における手話表現を身につけ、スムーズに表現することができる。
手話での自己紹介ができる。

SEQ 3

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
C(総合的な学修経験・創造性)
手話言語を習得し、手話を必要とする方たちとの日常会話(読み取りを含む)、コミュニケーションがスムーズに取れる。
学内外での情報保障の支援やボランティア活動などにおいて手話を活用することができる。

授業の概要Course Overview

手話は目で見る言語であり、聴覚障がい者にとってはお互いの意思疎通を図るために有効なコミュニケーション手段としてなくてはならないものである。2023年4月1日には「福岡県手話言語条例」が制定され、ますます手話の必要性が表れている。
本講義では、聴覚障がい者への理解とコミュニケーション手段(言語)としての手話について、その特徴や基本的な日常会話を中心に、指文字・口話・筆談・空書・ジェスチャーなどを取り入れながら、講義と実技を通し学んでいく。(全国手話検定5級程度)
合わせて、合理的配慮の1つとして情報保障の基礎について学ぶ。聴覚障がいのある方へ必要となる支援技術を身につける。

事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)

授業中に毎時間復習の時間を設けているが、手話は一度では覚えられないため必ず自宅で復習をすること。
また、手話は「目で見る言葉」「表情や手を動かして伝える言葉」「目と手で話す言葉」である。そのため、正しく「手話」を理解してもらうために授業中のプリントは最低限しか配布をしない。授業にしっかりと参加し、授業中は欠席や遅刻することなく手を動かす時間にしてほしい。

授業計画(各回の授業内容)Course Outline

  • 1回目Session 1 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):20分
    授業の受け方の説明・聴覚障がいについて(障害理解と情報保障)・伝えあってみよう
  • 2回目Session 2 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):220分
    情報保障について考える(音声認識アプリを活用した支援と文字情報)手話で挨拶をしよう
  • 3回目Session 3 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):60分
    表情と物の形・指文字を表してみよう
  • 4回目Session 4 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):50分
    数字の表現と自己紹介①(誕生日・年齢・家族)
  • 5回目Session 5 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):50分
    自己紹介②・主な手話単語
  • 6回目Session 6 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):50分
    自己紹介③趣味について話そう
  • 7回目Session 7 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):50分
    学校の表現・学内の案内をしよう(道案内)
  • 8回目Session 8 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):50分
    時制と単位①(仕事やアルバイトについて話そう)
  • 9回目Session 9 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):50分
    時制と単位②(1日~1年について)
  • 10回目Session 10 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):50分
    都道府県の表現と旅行について
  • 11回目Session 11 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):50分
    病院表現・これまでのまとめ学習(手の位置・表情)
  • 12回目Session 12 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):50分
    手話スピーチテスト①(表現・読み取り)
  • 13回目Session 13 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):50分
    手話スピーチテスト②(表現・読み取り)
  • 14回目Session 14 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):4160分
    まとめテスト・手話歌をしよう

活用される学習方法Learning methods

聴講・視聴:講義の聴講、教材や実演の視聴を通して学習する。/ Listening, Watching : Learn by listening to lectures and watching educational materials and demonstrations.
グループワーク / Group work
体験・実践 / Experience, Practice

教科書・テキストTextbooks

なし

参考書等References

手話でステキなコミュニケーション1 三訂DVDで学ぶ手話の本 全国手話検定試験5級対応(中央法規)

課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.

第1回目の講義時に詳細を伝える。(講義中に実施するミニテスト、スピーチテスト、レポート課題についての配転、方法等)

課題に対するフィードバックの方法Feedback Method

4回目から行うミニテストの回答は、実施した日の翌週の授業時に伝える。(復習の時間内に発表)

成績評価Evaluation

成績評価の方法 / Evaluation Method

レポート 1回(2回目 テーマは授業時に伝える)5%
ミニテスト9回(4回目ー11回目,13回目),まとめテスト1回(14回目) 80% 
手話スピーチテスト(12回目・13回目) 15%
なお、出席回数が3分の2以下(4回以上の欠席)の場合は「評価不能」とする

観点別評価の入力項目(ルーブリックとその使用方法) / Target to be Evaluated

SEQ 1

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
A(知識・技能)
成績評価の規準 / Evaluation Criteria
聴覚障がいについて正しく理解し、合理的配慮のあり方、情報保障について考えることができる。
評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
卓越水準 / Outstanding
聴覚障がいについて正しく理解し、合理的配慮のあり方、情報保障について考えることが十分にできる。またさらに関心を持つことができる。
目標到達水準 / Excellent
聴覚障がいについて正しく理解し、合理的配慮のあり方、情報保障について考えることが十分にできる。
目標途上水準 / Good
聴覚障がいについて正しく理解し、合理的配慮のあり方、情報保障について考えることができる。
目標下限水準 / Adequate
聴覚障がいについて正しく理解し、合理的配慮のあり方、情報保障について考えることがおおむねできる。
近接水準 / Inadequate
聴覚障がいについて正しく理解し、合理的配慮のあり方、情報保障について不十分である。
評価不能 / Unevaluable
評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適

SEQ 2

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
B(思考力・判断力・表現力等)
成績評価の規準 / Evaluation Criteria
指文字や手話表現を身につけ、手話言語に必要となるポイントを押さえた上での表現ができる。
手話でスムーズに自己紹介ができる。
評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
卓越水準 / Outstanding
指文字や手話表現を身につけ、手話言語に必要となるポイントを十分に押さえた上で、スムーズな表現ができる。手話で自己紹介ができる。
目標到達水準 / Excellent
指文字や手話表現を身につけ、手話言語に必要となるポイントを押さえた上で、スムーズな表現ができる。手話で自己紹介ができる。
目標途上水準 / Good
指文字や手話表現をやや身につけ、手話言語に必要となるポイントをある程度押さえた上で、表現ができる。自己紹介ができる。
目標下限水準 / Adequate
指文字や手話表現をやや身につけ、手話言語に必要となるポイントをある程度押さえた上で、表現ができる。自己紹介が少しできる。
近接水準 / Inadequate
指文字や手話表現が不足している、手話言語に必要となるポイントを程度押さえた上での表現が不十分。
評価不能 / Unevaluable
評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適

SEQ 3

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
C(総合的な学修経験・創造性)
成績評価の規準 / Evaluation Criteria
授業内で扱う日常会話を楽しみ、表現だけではなく相手の手話を読み取り、スムーズなコミュニケーションが取れる。
積極的なコミュニケーションを取ることができる。
評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
卓越水準 / Outstanding
授業内で扱う日常会話を楽しみ、表現だけではなく相手の手話を読み取り、スムーズなコミュニケーションが十分に取れる。積極的なコミュニケーションを十分に取ることができる。
目標到達水準 / Excellent
授業内で扱う日常会話を楽しみ、表現だけではなく相手の手話を読み取り、スムーズなコミュニケーションが取れる。積極的なコミュニケーションを取ることができる。
目標途上水準 / Good
授業内で扱う日常会話を楽しみ、表現だけではなくある程度は相手の手話を読み取り、スムーズなコミュニケーションが取れる。積極的なコミュニケーションを取ることができる。
目標下限水準 / Adequate
授業内で扱う日常会話を楽しみ、表現だけではなくある程度は相手の手話を読み取り、スムーズなコミュニケーションを取ろうと努力できる。積極的なコミュニケーションをある程度取ることができる。
近接水準 / Inadequate
授業内で扱う日常会話を楽しみ、表現だけではなくある程度は相手の手話を読み取り、スムーズなコミュニケーションを取ろうとする姿勢が不十分。積極的なコミュニケーションを取ることが出来ない。
評価不能 / Unevaluable
評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適
成績評価に関するその他の確認事項 / Other Information for Evaluation

履修上の注意Other Course Information

本講義は手話を学ぶことを目的とする。そのため授業中は手を動かし、積極的に参加することが求められる。
実技練習ではペアワーク、ロールプレイを毎回行っていく。