シラバス - 専門演習I(2)
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- ナンバリングコードCode
- LAW-sem2-243
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- 科目名Subject Name
- 専門演習I(2)
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- 担当者名Instructor
- 梅崎 進哉
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- 単位Credit
- 2
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- 履修年次Standard Year for Registration
- 2-4
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- 学期Semester
- 前期
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- クラスClass
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- 曜限Day/Period
- 火曜3時限
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- 教室Classroom
- 講義室13
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- 授業形態Course Type
- 講義・演習
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- メディア授業Distance Learning Course
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- 備考Remarks
- 使用言語:日本語
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- 実務経験のある教員等による授業科目Courses Taught by Faculty with Practical Experience in a Related Area
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- 学内単位互換科目としての受講可否Availability for inter-departmental credit transfer
- 不可
授業の到達目標Objectives to be Attained
SEQ 1
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - C(総合的な学修経験・創造性)
- 【講義の到達目標】
最初にちょっとだけ難しそうな話をします。
大学法学部における演習の目的は次の二点にあると思います。
法にかかわる事柄について、自分で問題点を発見し・調べ・考え・仲間と議論して、独善ではなく、「共有できる結論」をめざす討論のプロセスを体験する。それを通じて、相手を「屈服させる」のではなく、相互に「説得」しあい、「共に真理(正しいこと・好ましいこと)に肉薄する」能力を高めるのが第一の目標です。
さらに、「正しいこと・好ましいこと」は、実現されねばなりません。「実現」するためには、達成に向けて様々な計画をたて、実行する、企画・実行能力が必要となります。一人ではなく、仲間と協力して企画・実行することも必要となるでしょう。この企画・実行のプロセスを経験し、「共に真理(正しいこと・より好ましいこと)を実現する」能力を高めるのが第二の目標です。
演習を通じて獲得した①調査思考・②説得共有・③企画実行の能力は、皆さんが、将来生きていく様々な場面で、裏切ることのない頼れる能力として活きてくれることと思います。
授業の概要Course Overview
【講義の概要】
演習は、教員が一方的に訴えるのではなく、参加者がみんなで作り上げるべきものだと思います。大学では、「授業」のことを「講義」と呼びますが、大学は、「業(わざ)を授ける」場ではなく、「義を講じる(何が正しいかを訴える)」場だからです。そして、一般講義とは異なり、演習で「義を講じる」のは、まずもって、学生諸君の側でしょう。
…というわけで、講義は、報告・討論型になります。素材としては、今のところ、私の専門の刑法の分野での、立場によって結論の別れる事例を用いることを予定しています。受講生を、4~6名程度のグループに分け、検察役・弁護役・裁判員役に割り振って(素材ごとに交代します)、最初に、検察役、弁護役から、犯罪の成否について、それぞれの立場から主張(報告)をしてもらい、その後、裁判員役の受講生を中心に、共有すべき結論を議論してもらうことを考えています。また、ゼミ実施期間中に各グループで裁判傍聴を企画し、実施し、報告する機会も作ろうと思っています。
もちろん、演習はみんながアイデアを出し合って作り上げる場ですから、素材についても、進め方についても、希望や意見があれば、遠慮なく出してください。とにかく、「みんなで仲良く・無理なく楽しく」というのをモットーに進めましょう。
事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)
とりあえず、上記の素材とやり方で演習をするとすれば、事前事後の準備は次のようになります。
①個々の素材について、理解に必要な最低限の前提となる一般的知識は、最初に私の方から、レジュメを配布してレクチャーします。それぞれの担当の準備は、それを踏まえて、具体的事例に対して、それぞれの立場からおこなうことになります。
②検察役、弁護役の報告担当者には、課題と割り振られた立場に即した主張・報告をおこなってもらいます。その際、ただ一方的に語ったのでは、相手に伝わらないので、報告を聞く際に参照するレジュメ(報告の内容の補助となるプログラムのようなもの)を作成して事前に提出してもらいます。
③裁判員役の方は、素材となる事例問題に事前に目をとおし、私の事前レクチャーを参考に、刑法の教科書等を参照して、自分なりに、どういう結論が適切かを考えておいてください。
④なお、各素材についての検討が終了した後は、感想や報告への評価、最終的結論への意見等を全員に書いて提出してもらうことも考えています(もちろん個人情報は厳守します)。
付記:ということで、演習に参加することで、刑法の力をつけ、伸ばすことができるだけでなく、刑法学という学問が好きになるはずです(たぶん…)。この演習だけでは、もったいないので、刑法Ⅰ・刑法Ⅱも履修しておく方がお得です。
授業計画(各回の授業内容)Course Outline
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- 1回目Session 1 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- オリエンテーリング
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- 2回目Session 2 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 素材1 基本知識レクチャー
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- 3回目Session 3 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 素材1 報告・討議・結論・講評
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- 4回目Session 4 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 素材2 基本知識レクチャー
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- 5回目Session 5 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 素材2 報告・討議・結論・講評
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- 6回目Session 6 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 素材3 基本知識レクチャー
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- 7回目Session 7 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 素材3 報告・討議・結論・講評
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- 8回目Session 8 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 素材4 基本知識レクチャー
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- 9回目Session 9 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 素材4 報告・討議・結論・講評
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- 10回目Session 10 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 素材5 基本知識レクチャー
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- 11回目Session 11 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 素材5 報告・討議・結論・講評
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- 12回目Session 12 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 裁判傍聴 企画・実施・報告(上記日程の中に織り込む)
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- 13回目Session 13 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 大学生の就職活動についての説明(就職課による)
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- 14回目Session 14 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 進度調整日
活用される学習方法Learning methods
教科書・テキストTextbooks
刑法総論・各論の講義で使う教科書があれば十分です。
参考書等References
当面なし。必要が生じれば、その都度、伝えます。
課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.
上記「事前・事後学習、時間等」参照。
課題に対するフィードバックの方法Feedback Method
演習中に、適宜、講評を入れます。
成績評価Evaluation
成績評価の方法 / Evaluation Method
試験は行いません。ゼミ活動への参加の充実度を見て評価します。
観点別評価の入力項目(ルーブリックとその使用方法) / Target to be Evaluated
SEQ 1
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - C(総合的な学修経験・創造性)
- 成績評価の規準 / Evaluation Criteria
- 到達目標で記したとおり、演習の最終目的は、調査・思考・説得・共有の能力を磨く点にあります。成績評価は、この観点から、①報告担当の際の報告充実度、②提出資料等の充実度、③討論やその他のゼミ活動への貢献度を評価し、これに、④出席状況 を減点式で加味しておこないます。
- 評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
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- 卓越水準 / Outstanding
- ①報告充実度、②資料充実度、③ゼミ活動への貢献度において、卓越した水準にある。
- 目標到達水準 / Excellent
- ①報告充実度、②資料充実度、③ゼミ活動への貢献度において、充分な水準にある。
- 目標途上水準 / Good
- ①報告充実度、②資料充実度、③ゼミ活動への貢献度において、いくつかの点について不足はあるものの、おおむね充分な水準に達している。
- 目標下限水準 / Adequate
- ①報告充実度、②資料充実度、③ゼミ活動への貢献度において、いくつかの点について不足はあるものの、全体としては一応の水準に達している。
- 近接水準 / Inadequate
- 該当なし
- 評価不能 / Unevaluable
- 評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適
- 成績評価に関するその他の確認事項 / Other Information for Evaluation
履修上の注意Other Course Information
次の諸点を御承知ください。
①演習は、当事者主義(刑事訴訟法の教科書参照)のもとに行なわれるべきなので、討議への教員の職権的介入(同上)は極力行ないません(アシストはします)。報告担当者は、当該演習の充実度に関し一次的な責任を負っていることを自覚してください。
②討議において沈黙するのは、演習に参加していないに等しいと思います。別段、立派なことを発言しなくても、いかにも学生さんがやりそうな誤解を表明してくれるだけでも、演習への貢献度(上記「成績評価の方法・基準」参照)は充分ありますから、物怖じせずに議論に参加すること。