シラバス - 新約神学C

  • ナンバリングコードCode
    THE-bib3-305
  • 科目名Subject Name
    新約神学C
  • 担当者名Instructor
    須藤 伊知郎
  • 単位Credit
    2
  • 履修年次Standard Year for Registration
    1-4/3-4
  • 学期Semester
    前期
  • クラスClass
  • 曜限Day/Period
    火曜3時限
  • 教室Classroom
    コミュニケーションプラザ学科室
  • 授業形態Course Type
    講義・演習
  • メディア授業Distance Learning Course
  • 備考Remarks
    聖書学特殊講義C

    使用言語:日本語
  • 実務経験のある教員等による授業科目Courses Taught by Faculty with Practical Experience in a Related Area
  • 学内単位互換科目としての受講可否Availability for inter-departmental credit transfer

授業の到達目標Objectives to be Attained

SEQ 1

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
B(思考力・判断力・表現力等)
神学的思考力を備えて批判的判断を重ね、キリスト教精神を究明し、それを発信することができる。
・新約聖書各文書に見られる多様な諸神学を明らかにしつつ、歴史的、批判的検討を通じてその中心的な使信を探究し、それを発信することができる。

SEQ 2

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
C(総合的な学修経験・創造性)
神が全世界を創造されたことに応答し、被造物と共に生きることを目指して、その祝福・平安・保全に対する責任を担うことができる。
・無時間的普遍的に妥当するいわゆる「真理」ではなく、個別的一回的状況の中へと語られた、受肉した神の言葉を追及し、現代の社会と被造世界において、それに真摯に応答していくことができる。

SEQ 3

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
D(態度・志向性)
イエス・キリストの解放の福音から押し出されて、日本、そして世界における平和の創造、人権の擁護、福祉の促進を追求し続けることができる。
・新約聖書神学の核心をなすイエス・キリストの福音に促されて、平和の創造、人権の擁護、福祉の促進を追求する態度を身に付けている。

授業の概要Course Overview

本年度前期はF.ハーン『新約聖書神学 I 上』を教科書にして、使徒パウロの神学を扱う予定。教科書と参考書を輪番で要約発表しクラス全体で討議する。

事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)

本科目は講義科目である。授業各回に以下のような自主学習が求められる。
毎回教科書の該当部分を熟読し、積極的に討議に参加すること。教科書で不明な用語や事柄に突き当たった場合は、授業初回に紹介する参考文献に図書館で当たって必ず調べておくこと。事後に授業の内容を振り返り、当該テーマが新約神学全体に占める意義を再検討すること。予習2時間、復習1時間20分。

授業計画(各回の授業内容)Course Outline

  • 1回目Session 1 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    はじめに ── 新約神学とは
  • 2回目Session 2 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    「第III部 使徒パウロの神学 11 パウロ神学の論述にかかわる問題について」(1) 諸前提
  • 3回目Session 3 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    同 (2) 基本的諸モデル、叙述方法
  • 4回目Session 4 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    「12 旧約聖書に約束された救いの成就の宣言としての福音」(1) 救いの使信としての福音
  • 5回目Session 5 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    同 (2) 旧約の約束とその成就
  • 6回目Session 6 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    「13 イエス・キリストの人格とわざの使信としての福音」(1) 前置き、イエスの人格と尊厳
  • 7回目Session 7 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    同 (2) パウロのキリスト論の救いを根拠付ける側面
  • 8回目Session 8 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    「14 人間とその罪、失われていることの認識としての福音、および律法の問題」(1) 創造と被造物、罪人
  • 9回目Session 9 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    同 (2) 律法の意義と機能、パウロの罪論の射程
  • 10回目Session 10 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    「15 救いをもたらす有効な力としての福音」(1) 予備考察、義認の使信、十字架の言葉
  • 11回目Session 11 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    同 (2) 世の和解、パウロの救済論的な発言の諸特徴
  • 12回目Session 12 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    「16 信仰と信仰共同体における生活の基盤としての福音」(1) 信仰、信仰共同体、洗礼と主の晩餐
  • 13回目Session 13 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    同 (2) キリスト教的生とキリスト者としての責任、地上の存在の暫定性と苦難
  • 14回目Session 14 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    「17 この世のための救いの使信としての福音」(1) 異邦人への使徒の召命、異邦人伝道の弁護

活用される学習方法Learning methods

聴講・視聴:講義の聴講、教材や実演の視聴を通して学習する。/ Listening, Watching : Learn by listening to lectures and watching educational materials and demonstrations.
読解:教科書や論文の読解を通して学習する。/ Reading comprehension: Learn by reading and comprehending textbooks and academic papers.
ディスカッション・ディベート / Discussion, Debate
プレゼンテーション / Presentation

教科書・テキストTextbooks

F. ハーン著、大貫隆・大友陽子訳『新約聖書神学Ⅰ上』日本キリスト教団出版局、2006年(著者割引で購入可)

参考書等References

F.ハーン(須藤伊知郎訳)『新約聖書神学 I 下』(日本基督教団出版局、2007年)/R.ブルトマン(川端純四郎訳)『新約聖書神学』全3巻(新教出版社、1963/66/80年)/E.シュヴァイツァー(小原克博訳)『新約聖書への神学的入門(NTD補遺2)』(日本基督教団出版局、1999年)/G.タイセン(大貫隆訳)『新約聖書―歴史・文学・宗教』(教文館、2003年)/荒井 献・石田友雄編『旧約新約聖書大事典』(教文館、1989年)/樋口進・中野実監修『聖書学用語辞典』(日本基督教団出版局、2008年)/佐藤研『聖書時代史 新約篇』(岩波書店、2003年)/G.ボルンカム著、佐竹明訳『パウロ ─ その生涯と使信』(新教出版社、1970年)/佐竹明『使徒パウロ — 伝道にかけた生涯 新版』(新教出版社、2008年)/E.P.サンダース著、土岐健治・太田修司訳『パウロ』(教文館、1994年)/青野太潮『パウロ 十字架の使徒』(岩波書店、2016年)/J.D.G.ダン著、山田耕太訳『新約学の新しい視点』(すぐ書房、1986年)/山田希生『ユダヤ人も異邦人もなく パウロ研究の新潮流』(新教出版社、2023年)/J.D.G.ダン著、浅野淳博訳『使徒パウロの神学』(教文館、2019年)/G.タイセン著、日本新約学会編訳『イエスとパウロ ─ キリスト教の土台と建築家』(教文館、2012年)/その他随時教室で紹介

課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.

その日の箇所を熟読して要点をまとめ(Moodle提出)、質問を考えておく。期末レポートでは、この授業で取り上げたテーマの中から一つを選んで自由に論じる(3000字以上)。

課題に対するフィードバックの方法Feedback Method

質問に対してクラスで応答する。

成績評価Evaluation

成績評価の方法 / Evaluation Method

平常点(発表30%、質疑への積極的な参加20%)および期末レポート(50%)に基づいて行う。

観点別評価の入力項目(ルーブリックとその使用方法) / Target to be Evaluated

SEQ 1

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
B(思考力・判断力・表現力等)
成績評価の規準 / Evaluation Criteria
新約聖書の各文書に見られる多様な諸神学を明らかにしつつ、歴史的、批判的検討を通じてその中心的な使信を探究し、それを発信することができる。
評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
卓越水準 / Outstanding
学習した研究方法によって新約聖書の各文書を分析及び総合し、明らかとなったその中心的な使信を他の解釈や神学的知見と照らして客観的・批判的に発信することができる。
目標到達水準 / Excellent
学習した研究方法によって新約聖書の各文書を分析及び総合し、明らかとなったその中心的な使信を発信することができる。
目標途上水準 / Good
学習した研究方法によって新約聖書の各文書を分析及び総合し、不十分ながら明らかとなったその中心的な使信を発信することができる。
目標下限水準 / Adequate
学習した研究方法によって新約聖書の各文書を分析及び総合し、その中心的な使信を模索することができる。
近接水準 / Inadequate
中心的な使信の探究には至っていないが、新約聖書の各文書を分析及び総合する研究方法の基礎を獲得している。
評価不能 / Unevaluable
評価に値する情報が不足している、ないし思考力・判断力・表現力等が上記の水準に到達しておらず、評価が不能である。

SEQ 2

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
C(総合的な学修経験・創造性)
成績評価の規準 / Evaluation Criteria
無時間的普遍的に妥当するいわゆる「真理」ではなく、個別的一回的状況の中へと語られた、受肉した神の言葉を追及し、現代の社会と被造世界において、それに真摯に応答していくことができる。
評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
卓越水準 / Outstanding
新約聖書各文書の著者と読者が置かれていた個別的一回的状況の中へと語られた、受肉した神の言葉を聞き取り、それらに創造的に応答し、十全に責任を担っていくことができる。
目標到達水準 / Excellent
新約聖書各文書の著者と読者が置かれていた個別的一回的状況の中へと語られた、受肉した神の言葉を聞き取り、それらに応答し、責任を担っていくことができる。
目標途上水準 / Good
新約聖書各文書の著者と読者が置かれていた個別的一回的状況の中へと語られた、受肉した神の言葉を聞き取り、不十分ながらそれらに応答を試みることができる。
目標下限水準 / Adequate
新約聖書各文書の著者と読者が置かれていた個別的一回的状況の中へと語られた、受肉した神の言葉を聞き取ることができる。
近接水準 / Inadequate
新約聖書神学の研究方法の基礎を獲得しているが、各文書の個別的一回的状況の中へと語られた、受肉した神の言葉を聞き取るまでには至っていない。
評価不能 / Unevaluable
評価に値する情報が不足している、ないし総合的な学修経験・創造性が上記の水準に到達しておらず、評価が不能である。

SEQ 3

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
D(態度・志向性)
成績評価の規準 / Evaluation Criteria
新約聖書神学の核心をなすイエス・キリストの福音に促されて、平和の創造、人権の擁護、福祉の促進を追求する態度を身に付けている。
評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
卓越水準 / Outstanding
新約聖書神学の核心を捉え、解放の福音に促されて、イエス・キリストに任務を委託され派遣された者として、平和の創造、人権の擁護、福祉の促進を創造的に追求する態度を十全に身に付けている。
目標到達水準 / Excellent
新約聖書神学の核心を捉え、解放の福音に促されて、イエス・キリストに任務を委託され派遣された者として、平和の創造、人権の擁護、福祉の促進を追求する態度を身に付けている。
目標途上水準 / Good
新約聖書神学の核心を捉え、解放の福音に促されて、イエス・キリストに任務を委託され派遣された者として、平和の創造、人権の擁護、福祉の促進を追求する態度を不十分ながら身に付けている。
目標下限水準 / Adequate
新約聖書神学の核心を捉え、解放の福音に促されて、イエス・キリストに任務を委託され派遣された者として、平和の創造、人権の擁護、福祉の促進を追求する態度を身に付け始めている。
近接水準 / Inadequate
新約聖書神学の核心を捉え、解放の福音に促されてはいるが、イエス・キリストに任務を委託され派遣された者として、平和の創造、人権の擁護、福祉の促進を追求する態度は未だ身について
評価不能 / Unevaluable
評価に値する情報が不足している、ないし態度・志向性が上記の水準に到達しておらず、評価が不能である。
成績評価に関するその他の確認事項 / Other Information for Evaluation
5回以上、理由なく欠席すると、評価不能となるので注意すること。

履修上の注意Other Course Information

発表当番の箇所はもちろん、毎回教科書、参考書の該当部分を熟読し、積極的に討議に参加することが望まれる。予習をしていて分からない言葉や事項に突き当たったら、労を惜しまず事典、参考書に当たって調べること。教科書のみでなく、参考書にも目を配り、同じテーマが扱われている箇所を批判的に参照して、自分自身の意見を持つように努めること。