シラバス - 特殊講義(4)
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- ナンバリングコードCode
- THE-pra3-332
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- 科目名Subject Name
- 特殊講義(4)
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- 担当者名Instructor
- 水野 英尚
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- 単位Credit
- 2
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- 履修年次Standard Year for Registration
- 1-4/3-4
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- 学期Semester
- 後期
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- クラスClass
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- 曜限Day/Period
- 金曜4時限
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- 教室Classroom
- 1-205
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- 授業形態Course Type
- 講義・演習
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- メディア授業Distance Learning Course
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- 備考Remarks
- 実践神学B
使用言語:日本語
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- 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
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- 学内単位互換科目としての受講可否Availability for inter-departmental credit transfer
- 可
授業の到達目標Objectives to be Attained
SEQ 1
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - D(態度・志向性)
- 少子化、人口減、気候変動、パンデミック、この国の国力が衰退し手持ちの資源が目減りしている時代の中で、私たちは世界の先進国と呼ばれる国々に先駆けて、「子どもが生まれず、老人ばかりの国」を経験していくことになります。そうした状況の中で、「右肩上がりの幻想」に固執、衰退の一路を世界に示していくのか、しっかりと足元をみつめ、歴史のパラダイムシフトを示すかは、双方のたどる道のりは大きく異なってくると思います。この授業では、これまで社会の片隅に置き去りにされ続けてきた「障害者」をテーマにして、神学的考察を行いたいと考えています。そこから、新たな「光」を見出すことが目標です。
授業の概要Method of Instruction
session1~session5では、「優性思想」という「障害者」排除のイデオロギーは、歴史的に惨事をくり返してきた。その度ごとに起こった当事者たちの運動を見つめると共に、私たちが「障害」を、個人に起因するものでなく、社会(環境)に起因しているものとして捉えなおしていきたい。また、session6~session14において、聖書における神の人間創造の物語は、人間の「罪」を示すと同時に、人間が相互扶助していかなければ存在できない「弱さ」を身に帯びていることに注目しつつ、聖書における「障害者」が、汚れや治癒の対象としてではなく社会に「いのち」の尊厳を示す存在だと再解釈しつつ神学的考察を行う。これまでの救済や奉仕としてのキリスト教的社会福祉の実践から、共に生きる運動としての在り方を見出だしていく。
事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)
特になし
授業計画(各回の授業内容)Course Outline
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- 1回目Session 1 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- オリエンテーション(「障害者」の課題と実践神学)
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- 2回目Session 2 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 「障害者」とは何か(医療モデルから社会モデルへの変遷)
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- 3回目Session 3 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 「障害者運動」にみる当事者性(運動史)
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- 4回目Session 4 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 「優性思想」における社会①(ナチズムと国家)
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- 5回目Session 5 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 「優性思想」における社会②(現代における命の選別)
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- 6回目Session 6 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 聖書の中の「障害者」①
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- 7回目Session 7 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 聖書の中の「障害者」②
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- 8回目Session 8 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 「障害者」の信仰告白とバプテスマ(教会論的課題)
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- 9回目Session 9 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- キリスト教社会福祉の実践①
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- 10回目Session 10 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- キリスト教社会福祉の実践②
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- 11回目Session 11 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 「十字架のイエス」と「障害者イエス」(聖書学的視座と教義学的視座)
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- 12回目Session 12 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 「障害学」と「障害者神学」
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- 13回目Session 13 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 「障害者神学」の確立を目指して
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- 14回目Session 14 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 地域共生社会における教会(連帯性の構築)
教科書・テキストTextbooks
なし
参考書等References
なし
課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.
レポート
課題に対するフィードバックの方法Feedback Method
成績評価Evaluation
成績評価の方法 / Evaluation Method
レポート提出
観点別評価の入力項目(ルーブリックとその使用方法) / Target to be Evaluated
SEQ 1
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - D(態度・志向性)
- 成績評価の規準 / Evaluation Criteria
- 授業全体の総合的な理解度
- 評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
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- 卓越水準 / Outstanding
- 神による人間創造の出来事やイエス・キリストの十字架と復活の出来事を、「障害者神学」の視座をもって理解ができているか
- 目標到達水準 / Excellent
- 「障害者」対「健常者」というような対象としてではなく、人間として「いのち」の尊厳の出来事であるという理解ができているか
- 目標途上水準 / Good
- 「優性思想」などのイデオロギーは、歴史的惨事を引き起こした過去のものではなく、現代を生きる私たちの事柄であることの理解ができているか
- 目標下限水準 / Adequate
- 「障害者」の適切な理解ができているか
- 近接水準 / Inadequate
- 該当なし
- 評価不能 / Unevaluable
- 評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適
- 成績評価に関するその他の確認事項 / Other Information for Evaluation