シラバス - 文化創造論A
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- ナンバリングコードCode
- INC-com2-277
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- 科目名Subject Name
- 文化創造論A
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- 担当者名Instructor
- 栗原 詩子(実務家)/鬼束 芽依
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- 単位Credit
- 2
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- 履修年次Standard Year for Registration
- 2-4
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- 学期Semester
- 前期
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- クラスClass
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- 曜限Day/Period
- 月曜3時限
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- 教室Classroom
- 2-503
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- 授業形態Course Type
- 講義・演習
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- メディア授業Distance Learning Course
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- 備考Remarks
- 使用言語:日本語
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- 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
- 〇
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- 学内単位互換科目としての受講可否Availability for inter-departmental credit transfer
- 不可
授業の到達目標Objectives to be Attained
SEQ 1
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - A(知識・技能)
- 西南学院の文化施設(大学博物館・音楽施設)が体現するユダヤ教文化・キリスト教文化、ならびに、近隣地域の歴史的文化施設(博物館・寺社)の収蔵物に目と耳で触れ、これらを意識化するための諸概念を、博物館学ならびに音響領域からも学びます。また、各施設における企画力の一端にふれ、物事を分析・評価する洞察力を培うことを到達目標とします。
SEQ 2
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - D(態度・志向性)
- オーディオヴィジュアル技術の発達を背景として、「情報」といえば、文字・数値・写真による間接的情報が意識されるようになりました。しかし、こうした間接的情報や複製文化の中で鈍磨しやすい「実物」「実音」「実環境」への認識力を磨き、市民の「見聞」の機会づくりの諸観点について考える態度・志向を養成します。
授業の概要Method of Instruction
西南学院大学のよってたつキリスト教文化が、時には自然と相剋し、時には自然と調和しながら、どのような文化を築いてきたのか、また、築きつつあるのかについて、視覚と聴覚の2つの面から学びます。
本講義は、音楽マネジメント業や大学博物館職員(学芸員・学芸研究員)といった多領域の実務家経験を背景とする教員による授業科目です。3名の担当者が、現場で培った技能や知識に基づいて、文化事業に関するさまざまな学知を教授します。
事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)
各回の指示にそって基本文献(授業実施時に配布あるいはMoodleに掲載)を精読してください。
また、各回の担当者より課題がでた場合には、必ず課題に取り組んでください。
授業計画(各回の授業内容)Course Outline
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- 1回目Session 1 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- オリエンテーション──歴史の音、身の回りの音(担当:栗原詩子)
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- 2回目Session 2 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 西南学院大学博物館の歴史と建物(担当:鬼束芽依)
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- 3回目Session 3 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 文化騒音論(担当:栗原詩子)
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- 4回目Session 4 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 西南学院大学博物館(東キャンパス)のコレクション紹介(担当:鬼束芽依)
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- 5回目Session 5 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 梵鐘さまざま、狂言「鐘の音」(担当:栗原詩子)
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- 6回目Session 6 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- サウンドウォーク(学外授業)──観世音寺の鐘(担当:栗原詩子)
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- 7回目Session 7 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- サウンドスケープ論(担当:栗原詩子)
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- 8回目Session 8 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 学芸員の仕事(担当:迫田ひなの)
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- 9回目Session 9 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 市民とミュージアム(学外授業)──福岡市博物館(担当:鬼束芽依)
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- 10回目Session 10 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- バイオフォニー論(担当:栗原詩子)
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- 11回目Session 11 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 「絶対音感」概念の功罪(担当:栗原詩子)
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- 12回目Session 12 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 音地図についての考え方(担当:栗原詩子)
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- 13回目Session 13 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 小規模コンサートの企画の要点(担当:栗原詩子)
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- 14回目Session 14 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- キャンパス音地図発表会(担当:栗原詩子)
教科書・テキストTextbooks
Moodleを通じて資料を配布します。
参考書等References
- R.マリー・シェーファー『世界の調律—— サウンドスケープとはなにか』平凡社、2006年。
- バーニー・クラウス『野生のオーケストラが聴こえる—— サウンドスケープ生態学と音楽の起源』みすず書房、2013年。
- 中島義道『うるさい日本の私 : 「音漬け社会」との果てしなき戦い』洋泉社、1996年。[角川書店、2016年]
- 最相葉月『絶対音感』小学館、1998年。[新潮社、2006年]
- 石田琳彰『観世音寺の歴史と文化財: 府大寺から観音信仰の寺へ』観世音寺、2015年。
課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.
・学外授業(福岡市博物館)の参加体験レポート
・キャンパス音地図づくり
・その他Moodleより指示
課題に対するフィードバックの方法Feedback Method
口頭でコメントを行います。
成績評価Evaluation
成績評価の方法 / Evaluation Method
・学内授業の参加状況 20%
・学外授業の参加状況 20%
・レポート等課題 40%
・Moodle設問への回答 20%
観点別評価の入力項目(ルーブリックとその使用方法) / Target to be Evaluated
SEQ 1
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - A(知識・技能)
- 成績評価の規準 / Evaluation Criteria
- 博物館学ならびに音響領域からも学びます。また、各施設における企画力の一端にふれ、物事を分析・評価する洞察力を培うことを到達目標とします。
- 評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
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- 卓越水準 / Outstanding
- 西南学院の文化施設(大学博物館・音楽施設)ならびに近隣地域の歴史的文化施設(博物館・寺社)の収蔵物に目と耳で触れるとともに、博物館学ならびに音響領域の諸概念を身につけ、各施設における企画力を洞察力をもって分析・評価し、かつ提言ができる。
- 目標到達水準 / Excellent
- 西南学院の文化施設(大学博物館・音楽施設)ならびに近隣地域の歴史的文化施設(博物館・寺社)の収蔵物に目と耳で触れるとともに、博物館学ならびに音響領域の諸概念を身につけ、各施設における企画力を洞察力をもって分析・評価できる。
- 目標途上水準 / Good
- 西南学院の文化施設(大学博物館・音楽施設)ならびに近隣地域の歴史的文化施設(博物館・寺社)の収蔵物に目と耳で触れること、ならびに、博物館学ならびに音響領域の諸概念を学ぶことに注力した。
- 目標下限水準 / Adequate
- 西南学院の文化施設(大学博物館・音楽施設)ならびに近隣地域の歴史的文化施設(博物館・寺社)の収蔵物に目と耳で触れること、あるいは、博物館学ならびに音響領域の諸概念を学ぶこと、のいずれかが、十分でなかった。
- 近接水準 / Inadequate
- 西南学院の文化施設(大学博物館・音楽施設)ならびに近隣地域の歴史的文化施設(博物館・寺社)の収蔵物に目と耳で触れること、ならびに、博物館学ならびに音響領域の諸概念を学ぶことが、十分でなかった。
- 評価不能 / Unevaluable
- 評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適
SEQ 2
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - D(態度・志向性)
- 成績評価の規準 / Evaluation Criteria
- 文字・数値・写真による間接的情報や複製文化の中で鈍磨しやすい「実物」「実音」「実環境」への認識力を磨き、市民の「見聞」の機会づくりの諸観点について考える態度・志向が養成されている。
- 評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
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- 卓越水準 / Outstanding
- 文字・数値・写真による間接的情報や複製文化の中で鈍磨しやすい「実物」「実音」「実環境」への認識力を磨き、市民の「見聞」の機会づくりの諸観点について考える態度・志向が、卓越した水準で養成されている。
- 目標到達水準 / Excellent
- 文字・数値・写真による間接的情報や複製文化の中で鈍磨しやすい「実物」「実音」「実環境」への認識力を磨き、市民の「見聞」の機会づくりの諸観点について考える態度・志向が、十分に養成されている。
- 目標途上水準 / Good
- 文字・数値・写真による間接的情報や複製文化の中で鈍磨しやすい「実物」「実音」「実環境」への認識力を磨き、市民の「見聞」の機会づくりの諸観点について考える態度・志向を培うべく努力した。
- 目標下限水準 / Adequate
- 文字・数値・写真による間接的情報や複製文化の中で鈍磨しやすい「実物」「実音」「実環境」への認識力を磨き、市民の「見聞」の機会づくりの諸観点について考える態度・志向を培うための努力が十分でなかった。
- 近接水準 / Inadequate
- 文字・数値・写真による間接的情報や複製文化にとらわれて、「実物」「実音」「実環境」への認識力を高めることが困難であった。また、市民の「見聞」の機会づくりの諸観点について考える態度・志向を培うことが困難であった。
- 評価不能 / Unevaluable
- 評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適
- 成績評価に関するその他の確認事項 / Other Information for Evaluation
履修上の注意Other Course Information
・学外授業(2回)のために発生する交通費の出費が必要です。「サウンドウォーク」は西鉄太宰府線「西鉄五条駅」付近、「市民とミュージアム」は百道浜地区で実施されます。
・天候や訪問先の文化施設の都合などにより、日程変更が生じることがあります。また「学外授業」でなくとも、西南学院大学博物館(福岡県指定有形文化財)・西南コミュニティーセンターなど、「教室外授業」となるケースがたびたびあります。Moodleからの連絡を着実に受け取れるよう、Sains Mailを注視してください。