シラバス - 専門演習IIB(15)

  • ナンバリングコードCode
    INC-sem3-302
  • 科目名Subject Name
    専門演習IIB(15)
  • 担当者名Instructor
    西脇 純
  • 単位Credit
    2
  • 履修年次Standard Year for Registration
    3-4
  • 学期Semester
    後期
  • クラスClass
  • 曜限Day/Period
    金曜3時限
  • 教室Classroom
    1-604
  • 授業形態Course Type
    講義・演習
  • メディア授業Distance Learning Course
  • 備考Remarks
    専門演習B(15)

    使用言語:日本語
  • 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
  • 学内単位互換科目としての受講可否Availability for inter-departmental credit transfer

授業の到達目標Objectives to be Attained

SEQ 1

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
C(総合的な学修経験・創造性)
卒論演習での発表と議論を通じて,歴史と文化に関する知識の修得と思索を積み重ねることで,自らの研究課題を設定し,主体的に考察することができる。

・キリスト教音楽研究の課題を,専門的知識を用いて理解することができる。
・自身の関心を引くテーマを主体的に探究するための学的スキルと忍耐力を身につけている。

SEQ 2

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
D(態度・志向性)
自分の価値観を客観的に見つめ直し,他者の文化的多様性を理解し尊重することができる。また学術を単なる手段とみなすことなく,文化を学ぶことに喜びを見出し,その愉悦を他者と共有することができる。

・入手した文献の内容を理解し学ぶとともに,先行文献との対話を経て,自ら新たな問いを立て,探究を続けることができる。
・自らの探究のプロセスを,他者にわかりやすく説明し,自身のテーマについてのディスカッションを促すことができる

授業の概要Method of Instruction

演習のテーマ:ことばと音楽

キリスト教は,ミサ曲や讃美歌など,典礼で演奏されるための音楽を次々と生み出してきました。その多くは時代や地域を越えて伝承されており,今なお典礼で歌い継がれている作品も少なくありません。本演習では,そうした典礼音楽のなかから,ラテン語ないしはドイツ語をテキストにもつ作品を受講生がが任意に選び,それぞれ卒業論文の制作を見据えて研究を進めます。ことばと音楽の関係の諸相についての考察を深め,典礼音楽の深層に流れるキリスト教思想を見出してゆくところに本演習の特徴があります。

後期の「専門演習B/専門演習IIB /卒論演習B」では,初回から数回の授業のなかで,論文の構成,脚注の作成など,論文制作に関わる技術を確認します。中盤以降は各自の研究発表にあてられます。毎回1名に30分間発表していただいた後,グループディスカッションに入ります。演習履修者は各自で,発表者の発表要旨とディスカッション参加者それぞれの意見や感想を記録し,自身の考察に役立てます。

なお,遠隔授業を行う場合は,主に moodle を用いたオンデマンド・コンテンツに同時双方向テレビ会議システムを組み合わせた型とします。

事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)

本科目は演習科目です。授業各回に以下のように,2コマ相当の自主学習が求められます。
(1)事前にmoodleにアップロードされている資料を熟読し,内容の理解に努めたうえで授業に臨んでください。また,指定テキスト(佐藤望編著ほか『アカデミック・スキルズ:大学生のための知的技法入門 第3版』,慶應義塾大学出版会,2020年。以下『知的技法入門』と略記)の指定範囲にも目を通しておいてください(3割)。
(2)事後学習として,毎回の授業で課される課題に取り組んでください(3割)。
(3)自主学習として,卒業論文の制作に向け,テーマ決め,資料収集,文献読解,原稿執筆に努めてください(4割)。

授業計画(各回の授業内容)Course Outline

  • 1回目Session 1 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    はじめに:卒業論文のテーマの確認
  • 2回目Session 2 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    論文の構成(目次)の確認と練り直し
  • 3回目Session 3 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    文献のまとめ方
  • 4回目Session 4 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    参考文献表の作成,脚注表記の方法
  • 5回目Session 5 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    口頭発表とディスカッション(1)
  • 6回目Session 6 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    口頭発表とディスカッション(2)
  • 7回目Session 7 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    口頭発表とディスカッション(3)
  • 8回目Session 8 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    口頭発表とディスカッション(4)
  • 9回目Session 9 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    口頭発表とディスカッション(5)
  • 10回目Session 10 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    口頭発表とディスカッション(6)
  • 11回目Session 11 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    口頭発表とディスカッション(7)
  • 12回目Session 12 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    口頭発表とディスカッション(8)
  • 13回目Session 13 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    口頭発表とディスカッション(9)
  • 14回目Session 14 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    口頭発表とディスカッション(10)

教科書・テキストTextbooks

佐藤望編著ほか『アカデミック・スキルズ:大学生のための知的技法入門 第3版』(慶應義塾大学出版会,2020年)

参考書等References

授業のなかで適宜紹介いたします。

課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.

毎回の授業後に当該授業の内容に関わる課題があります。加えて,定期試験として期末レポートの提出も求めます。

課題に対するフィードバックの方法Feedback Method

授業中に適宜コメントいたします。

成績評価Evaluation

成績評価の方法 / Evaluation Method

授業参加度(70%),期末レポート(30%)
授業参加度における評価は,受講態度,口頭発表の内容,グループ・ディスカッションへの積極参加,提出された小レポートの内容により判断いたします。
5回以上の欠席は授業参加度における大幅減点につながりますのでご注意ください。

観点別評価の入力項目(ルーブリックとその使用方法) / Target to be Evaluated

SEQ 1

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
C(総合的な学修経験・創造性)
成績評価の規準 / Evaluation Criteria
卒論演習での発表と議論を通じて,歴史と文化に関する知識の修得と思索を積み重ねることで,自らの研究課題を設定し,主体的に考察することができる。

・キリスト教音楽研究の課題を,専門的知識を用いて理解することができる。
・自身の関心を引くテーマを主体的に探究するための学的スキルと忍耐力を身につけている。
評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
卓越水準 / Outstanding
授業を通じて身につける総合的な学修経験・創造性を超えたレベルに到達している。
目標到達水準 / Excellent
授業を通じて身につける総合的な学修経験・創造性のレベルに十分に到達している。
目標途上水準 / Good
授業を通じて身につける総合的な学修経験・創造性のレベルに到達している。
目標下限水準 / Adequate
授業を通じて身につける総合的な学修経験・創造性のレベルにおおよそ到達している。
近接水準 / Inadequate
授業を通じて身につける総合的な学修経験・創造性のレベルに到達していない。
評価不能 / Unevaluable
評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず,能力として評価に不適である。

SEQ 2

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
D(態度・志向性)
成績評価の規準 / Evaluation Criteria
自己の価値観について客観的に反省できる批判精神,および他者の文化の多様性を理解し尊重できる寛容さを身につけている。また,学術を単なる手段とみなすことなく,文化を学ぶこと自体に喜びを見出し,その愉悦を他の人々と共有することができる。

・入手した文献の内容を理解し学ぶとともに,先行文献との対話を経て,自ら新たな問いを立て,探究を続けることができる。
・自らの探究のプロセスを,他者にわかりやすく説明し,自身のテーマについてのディスカッションを促すことができる。
評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
卓越水準 / Outstanding
授業を通じて身につける態度・志向性を超えたレベルに到達している。
目標到達水準 / Excellent
授業を通じて身につける態度・志向性のレベルに十分に到達している。
目標途上水準 / Good
授業を通じて身につける態度・志向性のレベルに到達している。
目標下限水準 / Adequate
授業を通じて身につける態度・志向性のレベルにおおよそ到達している。
近接水準 / Inadequate
授業を通じて身につける態度・志向性のレベルに到達していない。
評価不能 / Unevaluable
評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず,能力として評価に不適である。
成績評価に関するその他の確認事項 / Other Information for Evaluation

履修上の注意Other Course Information

ラテン語ないしはドイツ語,英語をテキストにもつ典礼音楽作品を選んで研究対象とすることが,本演習履修の前提条件です。テキストの響きをその意味とともに味わうことを重視いたします。このため,受講生には,ラテン語初級もしくはドイツ語初級以上のいずれかを履修をお勧めいたします。なお,キリスト教の成り立ちを扱う「地中海宗教文化論A」(前期),典礼の仕組みをグレゴリオ聖歌の名曲とともに紹介する「地中海宗教文化論B」(後期)の履修も,本演習の助けとなります。