シラバス - 幼児と言葉

  • ナンバリングコードCode
    CHI-con1-115
  • 科目名Subject Name
    幼児と言葉
  • 担当者名Instructor
    古田 雅憲(実務家)
  • 単位Credit
    1
  • 履修年次Standard Year for Registration
    1-4/3-4
  • 学期Semester
    前期前半
  • クラスClass
  • 曜限Day/Period
    木曜3時限
  • 教室Classroom
    1-612
  • 授業形態Course Type
    講義・演習
  • メディア授業Distance Learning Course
  • 備考Remarks
    使用言語:日本語
  • 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
  • 学内単位互換科目としての受講可否Availability for inter-departmental credit transfer

授業の到達目標Objectives to be Attained

SEQ 1

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
A(知識・技能)
 保育学・教育学及び日本語学・日本文学・絵本学・児童文学の基本的な概念や理論を修得して知識と技能を身につけ、幼稚園教育・保育における「言葉の育み」の基盤となる「日本語・絵本や紙芝居・物語に関する知見」を専門的見地から理解できるようになる。

SEQ 2

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
B(思考力・判断力・表現力等)
 保育・教育の対象としての乳幼児の心身の発達段階や言語の習得過程に関する理解を踏まえ、「日本語・絵本や紙芝居・物語に関する知見」を保育・幼児教育に活かす実践力を培い、保育士・幼稚園教員の一員として求められる教育力を体得する。

授業の概要Method of Instruction

 教室における各回の講義では、いくつかのタイプの絵本等(ICT環境を活かしたデジタル・コンテンツを含む)を取り上げて、それぞれの表現の特長を分析しながら味わうとともに、そこに表されている人間観・子供観や世界観を丁寧に読み解いていく。また時宜に応じて受講生みずからが絵本等を読み合ったり演じ合ったりする体験的な学びの場面を設ける。それらの修学活動を通じて、児童文化財としての絵本等がもつ特長や価値などを理解したうえで、幼児の言語発達段階に即して行う保育・幼児教育での実際的な活用方法を考える。

事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)

 上欄「授業の概要」に記した学修活動を円滑に行うために十分な事前・事後学修が必要である。
 事前学修として――各回の講義で用いる書き込み資料や講義の概要を著した「読み物」を前時までに配布する(Moodleコースにアップする)ので、DP観点Aとして掲げた「授業の到達目標」をクリアするために、それらの文書を熟読しておく必要がある。
 事後学修として――各回の講義後に「今日のひらめきカード(小レポート)」の執筆・提出を求めるので、DP観点Bとして掲げた「授業の到達目標」をクリアするために、当日の講義内容や自身の経験等を踏まえつつ「そういうとき自分ならどうするか」と考えたことや感じたことを詳述してほしい。
 なお毎回の講義資料のなかに修学上のトピックスをまとめた「学びを深めるための論題」を用意している。その論題について図書館で関係資料を概観したりネット情報を検索したりして自分なりに考察して言語化するとよい。その提出はもちろん任意ではあるが、そういう自律的・主体的な学修こそ大学の学びにおいては大切な取り組みに違いない。

授業計画(各回の授業内容)Course Outline

  • 1回目Session 1 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    言葉のなりたちと役割について考える――“オノマトペ”を多用する絵本等を読み解きながら
  • 2回目Session 2 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    言葉の習得のはじまりについて考える――“オウム返し”を多用する絵本等を読み解きながら
  • 3回目Session 3 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    言葉の働き(1:伝え合いと言葉遊び)について考える――“挨拶やかけ声”を描いた絵本等を読み解きながら
  • 4回目Session 4 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    言葉の働き(2:仲間づくり)について考える――“遊び”を描いた絵本等を読み解きながら
  • 5回目Session 5 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    言葉の働き(3:文化の伝承)について考える――“昔話や神話”を描いた絵本等を読み解きながら
  • 6回目Session 6 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    文字の習得のはじまりについて考える――“文字遊び”を多用する絵本等を読み解きながら
  • 7回目Session 7 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    児童文化財としての絵本等の価値について考える――“デジタル・コンテンツ”による絵本等を読み解きながら

教科書・テキストTextbooks

なし

参考書等References

●生田美秋ほか(2013)『ベーシック絵本入門』(ミネルヴァ書房)…本学図書館019/5/115
●Maria Nikolajeva,Carole Scott (2011)『絵本の力学』(玉川大学出版部)…本学図書館726/5/187
●Jane Doonan(2013)『絵本の絵を読む』(玉川大学出版部)…本学図書館726/5/210
●五味太郎ほか(1988)『絵本をよんでみる』(リブロポート)…本学図書館909/0/65

課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.

課題に対するフィードバックの方法Feedback Method

成績評価Evaluation

成績評価の方法 / Evaluation Method

 DP観点Aについては学期末に課す①「小論文(4000字程度)」を主として、またDP観点Bについては毎回の講義後に課す②「今日のひらめきカード(小レポート)」(400字程度)を主として、それぞれ評価する。評定に際しては2観点の達成状況を勘案して行うが、配点の目安としては①60%+②40%とする。なお単位認定には、いずれの観点も「目標下限水準」以上であることを条件とする。

観点別評価の入力項目(ルーブリックとその使用方法) / Target to be Evaluated

SEQ 1

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
A(知識・技能)
成績評価の規準 / Evaluation Criteria
 保育学・教育学及び日本語学・日本文学・絵本学・児童文学の基本的な概念や理論を修得して知識と技能を身につけ、幼稚園教育・保育における「言葉の育み」の基盤となる「日本語・絵本や紙芝居・物語に関する知見」を専門的見地から理解できること。それについては主として学期末に課す①「小論文(4000字程度)」によって評価する。
評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
卓越水準 / Outstanding
 課題内容にかかる論述に際して、本講義を通じて学んだ事柄を踏まえるだけでなく、みずから尋ねた先行研究論文等の成果と照らし合わせたり、また他の講義や学外実習や正課外学修等のなかで学んだ事柄やみずからの経験等の内省を援用したりしながら、自分自身の言葉や事例を交えながら具体的に論じることができる。
目標到達水準 / Excellent
 課題内容にかかる論述に際して、本講義を通じて学んだ事柄を踏まえるだけでなく、他の講義や学外実習や正課外学修等のなかで学んだ事柄やみずからの経験等の内省を援用しながら、自分自身の言葉や事例を交えながら具体的に論じることができる。
目標途上水準 / Good
 課題内容にかかる論述に際して、本講義を通じて学んだ事柄を踏まえて、自分自身の言葉や事例を交えながら具体的に論じることができる。
目標下限水準 / Adequate
 課題内容にかかる論述に際して、本講義を通じて学んだ事柄を踏まえて具体的に論じることができる。
近接水準 / Inadequate
 課題内容にかかる論述に際して、本講義を通じて学んだ事柄について述べることができる。
評価不能 / Unevaluable
 課題内容にかかる論述に際して、本講義で学んだはずの事柄を明確には論じることができない。または評価に値する情報が不足している。

SEQ 2

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
B(思考力・判断力・表現力等)
成績評価の規準 / Evaluation Criteria
 保育・教育の対象としての乳幼児の心身の発達段階や言語の習得過程に関する理解を踏まえ、「日本語・絵本や紙芝居・物語に関する知見」を保育・幼児教育に活かす実践力を培い、保育士・幼稚園教員の一員として求められる教育力を体得していること。それについては主として毎回の講義後に課す②「今日のひらめきカード(小レポート)」(400字程度)によって評価する。
評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
卓越水準 / Outstanding
 課題内容にかかる論述に際して、本講義を通じて学んだ事柄を踏まえるだけでなく、みずから尋ねた先行研究論文等の成果と照らし合わせたり、また他の講義や学外実習や正課外学修等のなかで学んだ事柄やみずからの経験等の内省を援用したりしながら、自分自身の言葉や事例を交えながら具体的に論じることができる。
目標到達水準 / Excellent
 課題内容にかかる論述に際して、本講義を通じて学んだ事柄を踏まえるだけでなく、他の講義や学外実習や正課外学修等のなかで学んだ事柄やみずからの経験等の内省を援用しながら、自分自身の言葉や事例を交えながら具体的に論じることができる。
目標途上水準 / Good
 課題内容にかかる論述に際して、本講義を通じて学んだ事柄を踏まえて、自分自身の言葉や事例を交えながら具体的に論じることができる。
目標下限水準 / Adequate
 課題内容にかかる論述に際して、本講義を通じて学んだ事柄を踏まえて具体的に論じることができる。
近接水準 / Inadequate
 課題内容にかかる論述に際して、本講義を通じて学んだ事柄について述べることができる。
評価不能 / Unevaluable
 課題内容にかかる論述に際して、本講義で学んだはずの事柄を明確には論じることができない。または評価に値する情報が不足している。
成績評価に関するその他の確認事項 / Other Information for Evaluation
 各回に課す「今日のひらめきカード」の提出回数が講義実施回数の66%未満の方は、履修を放棄されたものとして単位を認定しない。

履修上の注意Other Course Information

●この科目は23年度から始まった新しいカリキュラムで新設された科目である。26期生以上の方は履修できない。
●この講義は「実務経験のある教員による授業科目」である。
国語科教員(中・高)として実務経験を積んだ担当者が、国語教育の現場で培った技能と知見に基づいて「幼児の言語発達を支えるために必要な文化財(絵本や紙芝居)の特徴や活用方法」を教授する。