シラバス - 幼児と人間関係
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- ナンバリングコードCode
- CHI-con1-113
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- 科目名Subject Name
- 幼児と人間関係
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- 担当者名Instructor
- 細川 美幸
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- 単位Credit
- 1
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- 履修年次Standard Year for Registration
- 1-4
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- 学期Semester
- 前期後半
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- クラスClass
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- 曜限Day/Period
- 木曜3時限
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- 教室Classroom
- 4-301
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- 授業形態Course Type
- 講義・演習
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- メディア授業Distance Learning Course
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- 備考Remarks
- 使用言語:日本語
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- 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
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- 学内単位互換科目としての受講可否Availability for inter-departmental credit transfer
- 不可
授業の到達目標Objectives to be Attained
SEQ 1
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - A(知識・技能)
- 保育学・教育学及び関連する分野の基本的な概念や理論を修得し、知識と技能を身につけることで、社会事象を専門的見地から理解することができる。
・領域「人間関係」のねらい及び内容について理解し,乳幼児期の人間関係のプロセスと重要性を説明できるようにする。
・集団の中での人間関係における個と集団の育ちについて,幼児の心情や発達の理解と援助の方法を具体的な場面に基づいて考えられることができるようになる。
SEQ 2
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - B(思考力・判断力・表現力等)
- 保育・教育の対象としての幼児・児童の理解、内容・方法の活用に関する理解、及び関わる人々の共同体の一員としての相互理解の下、適切に判断し行動することができる。
・グループ活動等を通して積極的に議論し,学生自身が自主性や主体性等を身に付け,それを生かして教育実践ができるようにする。
・情報機器について,幼児の体験との関連を考慮しながら活用する視点を身につける。
授業の概要Method of Instruction
幼稚園教育要領における領域「人間関係」は,「他の人々と親しみ,支え合って生活するために自立心を育て,人と関わる力を養う」ことを目指すものである。本授業では乳幼児期の人間関係の発達や特性について,幼稚園における関係発達論的視点から理解するとともに,人とかかわる力の育ちを支える教師の役割について実践的に学ぶ。授業は主に遊びを通して「人とかかわる力」がいかに育つかを考える。また資料のほか,実際の育児動画や実験動画等の視覚教材を活用する。さらに事例提示や,対話的カードゲーム,遊びの体験、学生自身のエピソードからグループディスカッションを行うなど,主体的かつ対話的な授業を通して実践的な理解につなげる。それは子どもの主体性を育てる教師自らが主体的であり遊びの重要性を体のレベルで理解している必要があるためである。学生自身が「問い」を持ち主体的に学びを深めるアクティブラーニングを実現していく。
事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)
事前:各回Moodleにて提示される内容を事前に読み、まとめる。
事後:各回の内容に関する新聞記事をピックアップし、レポート作成をする。対人関係をつなぐ「遊び」について考察する。
授業計画(各回の授業内容)Course Outline
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- 1回目Session 1 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 領域「人間関係」~「幼稚園教育要領解説」文部科学省/なぜ主体?なぜ遊び?コミュニケーションとは?~関係の成り立ち/MSSMを通して学ぶ(活動)
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- 2回目Session 2 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 発達(生後すぐ~2歳)/幼稚園に入る前の子ども達の土台~親子の原初的コミュニケーションと情動共有・愛着形成の重要性
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- 3回目Session 3 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 発達(2歳~3歳)/自己主張と自己抑制から、創造的で協同性のある仲間関係まで
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- 4回目Session 4 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」~就学移行期を支えるものは?
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- 5回目Session 5 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 関わりが難しい子ども達の理解と支援/「気になる子」?「困った子」?問題行動から子どもたちの「ねがい」を受け止める
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- 6回目Session 6 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 保護者-教師-子どもの関係/多様性に対する受容的で柔軟な感性と教育・指導(対話的カードゲーム)
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- 7回目Session 7 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 指導案を作成し,ロールプレイを行う/情報機器の活用・小学生との交流・ルールのある遊び・幼児同士の協働性を育む遊びの展開など/1~7回までの内容を小テスト
教科書・テキストTextbooks
「幼稚園教育要領解説」文部科学省、フレーベル館
参考書等References
「保育所保育指針解説」厚生労働省、フレーベル館
「幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説」内閣府・文部科学省・厚生労働省、フレーベル館
課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.
・各回の講義終了後に、その日の学びや質問を書き、提出する。
・習熟度を確認するため、小テストを実施する。
・各回の内容に関する新聞記事をピックアップし、レポート作成をする。
課題に対するフィードバックの方法Feedback Method
・各回に提出された学びや質問は、次回以降の講義冒頭で全体にフィードバックし、個の学びを全体で共有し、さらに理解を深めていく。
成績評価Evaluation
成績評価の方法 / Evaluation Method
小テスト、授業中に指示する課題(提出・内容)、受講態度(積極性,レポート等)
観点別評価の入力項目(ルーブリックとその使用方法) / Target to be Evaluated
SEQ 1
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - A(知識・技能)
- 成績評価の規準 / Evaluation Criteria
- 保育学・教育学及び関連する分野の基本的な概念や理論を修得し、知識と技能を身につけることで、社会事象を専門的見地から理解することができる。(40%)
・領域「人間関係」のねらい及び内容について理解し,乳幼児期の人間関係のプロセスと重要性を説明できる。
・集団の中での人間関係における個と集団の育ちについて,幼児の心情や発達の理解と援助の方法を具体的な場面に基づいて考えられることができる。
- 評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
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- 卓越水準 / Outstanding
- 領域「人間関係」のねらい及び内容について理解し,乳幼児期の人間関係のプロセスと重要性を他の受講生の見本となる水準で説明でき、集団の中での人間関係における個と集団の育ちについて,幼児の心情や発達の理解と援助の方法を具体的な場面に基づいて考えられることができる。また、乳幼児に関する社会事象を専門的見地から十分に考察することができる。
- 目標到達水準 / Excellent
- 領域「人間関係」のねらい及び内容について理解し,乳幼児期の人間関係のプロセスと重要性を必要十分な水準で説明でき、集団の中での人間関係における個と集団の育ちについて,幼児の心情や発達の理解と援助の方法を具体的な場面に基づいて考えられることができる。また、乳幼児に関する社会事象を専門的見地から考察することができる。
- 目標途上水準 / Good
- 領域「人間関係」のねらい及び内容について理解し,乳幼児期の人間関係のプロセスと重要性を説明でき、集団の中での人間関係における個と集団の育ちについて,幼児の心情や発達の理解と援助の方法を具体的な場面に基づいて考えられることができる。また、乳幼児に関する社会事象を専門的見地から考察しようとすることができる。
- 目標下限水準 / Adequate
- 領域「人間関係」のねらい及び内容について未熟ながらも理解しようとする姿がみられ,乳幼児期の人間関係のプロセスと重要性、ならびに集団の中での人間関係における個と集団の育ちについて,いくつかを説明でき、幼児の心情や発達の理解と援助の方法を具体的な場面に基づいて考えようとする姿がみられる。
- 近接水準 / Inadequate
- 領域「人間関係」のねらい及び内容について積極的に理解しようとする姿がみられず,乳幼児期の人間関係のプロセスと重要性、ならびに集団の中での人間関係における個と集団の育ちについて,半分以上を説明できず、幼児の心情や発達の理解と援助の方法を具体的な場面に基づいて考えようとするものの必要十分な水準ではない。
- 評価不能 / Unevaluable
- 評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適
SEQ 2
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - B(思考力・判断力・表現力等)
- 成績評価の規準 / Evaluation Criteria
- 保育・教育の対象としての幼児・児童の理解、内容・方法の活用に関する理解、及び関わる人々の共同体の一員としての相互理解の下、適切に判断し行動することができる。(60%)
・グループ活動等を通して積極的に議論し,学生自身が自主性や主体性等を身に付け,それを生かして教育実践ができるようにする。
・情報機器について,幼児の体験との関連を考慮しながら活用する視点を身につける。
- 評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
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- 卓越水準 / Outstanding
- 課題遂行が他の受講生の見本となる水準でできており、グループ活動等を通して積極的に議論し,自主性や主体性等を身に付けており,それを生かして教育・保育実践ができる力を獲得している。また、情報機器について,幼児の体験との関連を考慮しながら活用する視点を十分に身につけている。
- 目標到達水準 / Excellent
- 課題遂行が他の必要十分な水準でできており、グループ活動等を通して積極的に議論し,自主性や主体性等を身に付けており,それを生かして教育・保育実践ができる力を獲得している。また、情報機器について,幼児の体験との関連を考慮しながら活用する視点を十分に身につけている。
- 目標途上水準 / Good
- 3分の2以上の課題遂行ができており、グループ活動等を通した議論しに参加し,未熟ながらも自主性や主体性等を身に付けようとする努力がみられ,それを生かして教育・保育実践ができる力を獲得している。また、情報機器について,幼児の体験との関連を考慮しながら活用する視点を身につけている。
- 目標下限水準 / Adequate
- 半分以上の課題遂行ができており、グループ活動等を通した議論しに参加し,未熟ながらも自主性や主体性等を身に付けようとする努力がみられ,それを生かして教育・保育実践ができる力を獲得している。また、情報機器について,幼児の体験との関連を考慮しながら活用する視点を身につけている。
- 近接水準 / Inadequate
- 半分以上の課題遂行ができておらず、グループ活動等を通した議論に積極的な参加がみられず,自主性や主体性等を身に付けようとする努力がみられず、それを生かして教育・保育実践ができる力を獲得しようとする努力がみられない。情報機器について,幼児の体験との関連を考慮しながら活用する視点をいくつか身につけている。
- 評価不能 / Unevaluable
- 評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適
- 成績評価に関するその他の確認事項 / Other Information for Evaluation
履修上の注意Other Course Information
・授業中の私語、スマートフォン、スライドの撮影は禁止。
・グループワークやディスカッションが多い。積極的な態度で臨むこと。
・受講仲間を尊重し、対話と傾聴を心がける。