シラバス - 集団力学
-
- ナンバリングコードCode
- PSY-pra2-321
-
- 科目名Subject Name
- 集団力学
-
- 担当者名Instructor
- 田原 直美
-
- 単位Credit
- 2
-
- 履修年次Standard Year for Registration
- 2-4/3-4
-
- 学期Semester
- 前期
-
- クラスClass
-
- 曜限Day/Period
- 火曜1時限
-
- 教室Classroom
- 4-102
-
- 授業形態Course Type
- 講義・演習
-
- メディア授業Distance Learning Course
-
- 備考Remarks
- 社会・集団・家族心理学II
使用言語:日本語
-
- 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
-
- 学内単位互換科目としての受講可否Availability for inter-departmental credit transfer
- 可
授業の到達目標Objectives to be Attained
SEQ 1
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - A(知識・技能)
- 日常場面や産業場面において、他者との関わりや状況の影響を受ける人間行動について説明することができる。
・集団や社会の中で,個人と集団,集団と集団の間に生じる影響過程について説明することができる。
SEQ 2
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - D(態度・志向性)
- 人間についての多面的理解を、自身や身の回りの人の心身の健康や幸福な人生のために役立てることができる。
的確な情報収集と分析に基づいた客観的な観点から自他の置かれた状況や社会的な現象を捉えようとすることができる。
・学習した知識が、社会的事象や自身の体験とどのように結びついているのか、また、どのように役立てられるのかを考察することができる。
授業の概要Course Overview
集団や社会における人間の行動について,心理学的な考え方や主要な知見を学ぶとともに,社会生活を営む上でどう役立てられるかといった実践的な観点も取り上げながら授業を進める。授業は基本的には講義形式であるが,簡単な実験やDVD視聴,グループワークなどを行うこともある。各回の終了時には,授業のテーマと現実の生活の中での出来事とのつながりを考えリアクションペーパーにまとめる。
事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)
本科目は講義科目である。授業回毎に以下のように,2コマ相当の自主学習を求める。
・初回に示す講義予定に従って,教科書の該当箇所をあらかじめ読んでおくこと(4割)。
・授業で使用したスライド,配布資料等はすべて,授業後にMoodle上で入手することができるので,復習等に利用すること(6割)。
授業計画(各回の授業内容)Course Outline
-
- 1回目Session 1 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- オリエンテーションとイントロダクション(マイクロ—マクロの視点)
-
- 2回目Session 2 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 対人コミュニケーション(1):対人過程(コミュニケーションのプロセスと機能)
-
- 3回目Session 3 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 対人コミュニケーション(2):マクロ過程(社会的リアリティ,対人的情報環境)
-
- 4回目Session 4 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 集団内の影響過程(1):多数派過程(同調と逸脱,規範的影響,情報的影響,服従)
-
- 5回目Session 5 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 集団内の影響過程(2):少数派過程(ブルーグリーンパラダイム,多数派過程との質的差異)
-
- 6回目Session 6 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 集団内の影響過程(3):マクロな視点(閾値モデルと限界質量,社会的インパクト理論)
-
- 7回目Session 7 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- リーダーシップと集団の機能(リーダーシップの2機能,状況即応理論,変革型)
-
- 8回目Session 8 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- これまでの振り返り,集団による話し合い演習
-
- 9回目Session 9 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 集団による課題遂行(集団の特徴と発達,社会的促進と抑制,社会的促進)
-
- 10回目Session 10 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 集団の意思決定(集団極化現象,集団思考,集団の意見集約過程)
-
- 11回目Session 11 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 集団間関係(1):社会的アイデンティティ理論(内集団と外集団,ステレオタイプ)
-
- 12回目Session 12 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 集団間関係(2):集団間の調和(ステレオタイプの変容,接触効果,カテゴリー化)
-
- 13回目Session 13 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 文化と集団(1):集団主義に関する進化ゲーム・アプローチ(社会的ジレンマ,信頼と安心)
-
- 14回目Session 14 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- まとめ
教科書・テキストTextbooks
「新しい社会心理学のエッセンス」 松井豊・宮本聡介 編 福村出版
参考書等References
講義中に適宜指示する。また,必要に応じて随時資料を配布する。
課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.
各回、講義後には、内容に関連したテーマに沿ってリアクションペーパーを提出する。
授業期間中に2回の小テスト及び最終課題を実施する。
課題に対するフィードバックの方法Feedback Method
各講義の冒頭で、前の回のリアクションペーパーやワークについて紹介しフィードバックを行う。
小テストの結果は,Moodle上で開示する。
成績評価Evaluation
成績評価の方法 / Evaluation Method
DP観点「A」については、小テストに基づいて評価する(80%)。
DP観点「D」については、リアクションペーパーと最終課題に基づいて評価する(20%)。
評定は2つの観点の達成状況を勘案して行う。なお、単位認定には、観点「A」及び「D」の目標下限水準以上であることを条件とする。
観点別評価の入力項目(ルーブリックとその使用方法) / Target to be Evaluated
SEQ 1
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - A(知識・技能)
- 成績評価の規準 / Evaluation Criteria
- 日常場面や産業場面において、他者との関わりや状況の影響を受ける人間行動について説明することができる。
・集団や社会の中で,個人と集団,集団と集団の間に生じる影響過程について説明することができる。
- 評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
-
- 卓越水準 / Outstanding
- 集団や社会の中で,個人と集団,集団と集団の間に生じる影響過程について、学習内容を正確に説明でき、またそれを踏まえて授業でとりあげた現象以外についても的確な説明ができる。2回の小テストの得点率がいずれも90%以上である。
- 目標到達水準 / Excellent
- 集団や社会の中で,個人と集団,集団と集団の間に生じる影響過程について、学習内容を正確に説明でき、2回の小テストの得点率が80%以上90%未満である。
- 目標途上水準 / Good
- 集団や社会の中で,個人と集団,集団と集団の間に生じる影響過程について、やや不足する部分もあるが学習内容を概ね説明でき、2回の小テストの得点率が70%以上80%未満である。
- 目標下限水準 / Adequate
- 集団や社会の中で,個人と集団,集団と集団の間に生じる影響過程について、部分的に不正確な点はあるが学習内容を踏まえた説明ができ、2回の小テストの得点率が60%以上70%未満である。
- 近接水準 / Inadequate
- 集団や社会の中で,個人と集団,集団と集団の間に生じる影響過程について、学習内容を踏まえた説明が不十分であり、2回の小テストのいずれかまたは両方の得点率が60%未満である。
- 評価不能 / Unevaluable
- 評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適
SEQ 2
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - D(態度・志向性)
- 成績評価の規準 / Evaluation Criteria
- 人間についての多面的理解を、自身や身の回りの人の心身の健康や幸福な人生のために役立てることができる。
的確な情報収集と分析に基づいた客観的な観点から自他の置かれた状況や社会的な現象を捉えようとすることができる。
・学習した知識が、社会的事象や自身の体験とどのように結びついているのか、また、どのように役立てられるのかを考察することができる。
- 評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
-
- 卓越水準 / Outstanding
- 学習した知識が、社会的事象や自身の体験とどのように結びついているのか、また、どのように役立てられるのかについて、社会的影響過程の観点から高い論理的整合性をもって具体的に考察することができる。
- 目標到達水準 / Excellent
- 学習した知識が、社会的事象や自身の体験とどのように結びついているのか、また、どのように役立てられるのかについて、社会的影響過程の観点から具体的に考察することができる。
- 目標途上水準 / Good
- 学習した知識が、社会的事象や自身の体験とどのように結びついているのか、また、どのように役立てられるのかについて、社会的影響過程の観点がやや不十分ながらも具体的に考察することができる。
- 目標下限水準 / Adequate
- 学習した知識と社会的事象との関連についての考察は不十分であるが、自身の体験については学修した知識と関連づけることができており、社会的影響過程の観点が不十分であっても具体的に考察することができる。
- 近接水準 / Inadequate
- 学習した知識が社会的事象や自身の体験とどのように関連するのかを考察しようとしているが、不正確な知識による、あるいは抽象的な考察にとどまっている。
- 評価不能 / Unevaluable
- 評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適
- 成績評価に関するその他の確認事項 / Other Information for Evaluation
- 単位認定には、観点「A」及び「D」の目標下限水準以上であることを条件とする。
履修上の注意Other Course Information
➀「社会・集団・家族心理学Ⅰ」は履修済みであることが望ましいです。
②公認心理師受験資格を得るために必修の科目です。詳細については,学生便覧をよく確認してください。