シラバス - 卒業論文(16)

  • ナンバリングコードCode
    SOC-sem4-406
  • 科目名Subject Name
    卒業論文(16)
  • 担当者名Instructor
    中馬 充子
  • 単位Credit
    4
  • 履修年次Standard Year for Registration
    4
  • 学期Semester
    集中
  • クラスClass
  • 曜限Day/Period
    無その他
  • 教室Classroom
    ダミー教室
  • 授業形態Course Type
    講義・演習
  • メディア授業Distance Learning Course
  • 備考Remarks
    使用言語:日本語
  • 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
  • 学内単位互換科目としての受講可否Availability for inter-departmental credit transfer
    不可

授業の到達目標Objectives to be Attained

SEQ 1

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
A(知識・技能)
社会福祉学及び関連する分野の基本的な概念や理論を修得し、知識と技能を身に付けることで、人と社会を結びつけ、人々の生活上の問題を理解することができる。

SEQ 2

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
B(思考力・判断力・表現力等)
人間の尊厳の価値を踏まえて社会福祉の学びの対象となる人と向きあい、人と社会を支えるための思考方法を身に付け、現実のものとして活用できるよう判断することができる。

SEQ 3

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
D(態度・志向性)
社会福祉の分野を中心に、学問の価値、基本原理、真理について、自律的に探求することができる。

授業の概要Method of Instruction

◆卒業論文の内容
(1)問題意識を明確化すること:漠然とした問題意識からは何も出てこない。歴然とした問題意識をもつことが卒論作成の第一歩である。問題意識を強く持ったとしても独りよがりであったり、一定の狭いイデオロギーから抜け出せていなかったりするものは、論文としてはかえって問題である。
(2)今、何が問題かを知ること:焦点を絞り、論理化するためには、自分の題目に関連した既存の文献や資料をできる限り調べあげること。すでに何が分かっていて、何が分かっていないか、現在問題になっていることは一体どのようなことなのかなど、現在の社会学・健康科学が到達している水準にまで自分の知識を高めること。
(3)論文の目的・概念定義の明確化と仮説や課題設定と検証の実施:自分の卒論の意義(セールスポイント)を見出すこと。自分の卒論で新たに明らかになったことは何かを述べること。論文の目的や論述する上で主要な概念の定義付けを明確化し、仮説や問題設定に至るまでの過程を順序立て論理的に説明をすること。単なる思いつきの仮説や課題設定は、論述とその検証実施の行きづまりのもとである。なんら意義の見出せない、全く内容のない論文になる可能性が高いので、注意すること。
(4)卒論のテーマは, 多少でも健康科学および保健衛生に関連している限り自由である。 ただし、卒論の方法に関しては, 文献学的考察だけでなく、なんらかの実践 (施設実習、サークル活動、ボランティア活動、 事例調査、アンケート調査等) を含んでいることを求めたい。加えて、卒論指導で特に強調したいことは、制度・政策に限らず、意見・評価が別れているテーマについては、「 両派」の文献、 および『定番』の概説書・教科書の概略を紹介した上で、自分の意見を明記すること。 少なくとも、中心的テーマについては、複数、かつ異なる立場・視点の文献を読むことで、自分が賛成する文献だけを用いて論じることは避けていただきたい。
◆卒業論文の意義
(1)学部で取り組んだ勉学の成果を集約する。(2)4単位を時限を拘束されず修得できる。 (3)卒業論文の執筆はかなりの努力が必要であり、また論文に対する審査も厳しい。それゆえに、書き終えたあとの充実感は書いた者でなくては分からない素晴らしいものがある。 (4)卒業論文はあくまで自らが考え、考察・分析し、執筆するものである。指導教員による指導は必要不可欠で重要ではあるが、執筆を推進するのは執筆者自身でしかありえない。

事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)

 事前学習として,自ら取り上げた卒論のテーマについて,新たに検討し調べた内容をレジュメにまとめます。事後学習としては,報告に際して他のゼミ生や教員から指摘された問題点や質問について再検討し,その結果を次回報告するために新たなレジュメを作成します。
◆卒業論文作成スケジュール  
 4年時の卒論は合計4回、書き直すことを要求したい。 提出時期は、5月連休明けに第1次草稿、8月夏季休暇前に第2次草稿、後期第1回ゼミで第3次草稿、後期大学祭前に第4次草稿、クリスマス休暇前に「完成稿」を提出する。
 卒業論文題目届:2023年6月末日までに卒業論文の題目(仮題)を決定
 卒業論文の提出:2024年1月10日(水)午後4時までに提出
 卒業論文発表会:2024年2月中旬(公開・社会福祉士国家試験終了後) 
 以上、論文とレポートの相違点、問題の設定、先行研究の調査、先行研究を精読する、先行研究を批判的に検討するなども含めて「調べて纏めて発信する」ことに演習生全員で取り組むことを求めたい。

授業計画(各回の授業内容)Course Outline

  • 授業計画は登録されていません

教科書・テキストTextbooks

適宜指定。

参考書等References

木下是雄著『理科系の作文技術』中央公論社 1981 /木下是雄著『レポートの組み立て方』筑摩書房 1994 /木下是雄『日本語の思考法』中公文庫 2009 など。各自の論文のテーマに関する参考文献は適宜紹介します。

課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.

課題に対するフィードバックの方法Feedback Method

成績評価Evaluation

成績評価の方法 / Evaluation Method

 社会福祉学科での4年間の学習の仕上げとして、自己の成長に役立てるため、また社会の変化に対応し、社会福祉学等の理解を通じて的確な見通しを立てるために、卒業論文を執筆する。社会福祉学の実践的な知識と応用力を身に付け、世界の中での日本社会の諸課題を解決するための演習I・IIで涵養した能力をもとに、演習IIとも連携しながら完成度の高い卒業論文の完成を目標とする。具体的には以下の4つの点について評価を行う。1)主要な先行研究のサーベイができているか。2)研究の質的資料(数量的データ含む)について社会福祉学に基づいて十分に理解し、学部学生に求められるオリジナリティが確保されているか。3)執筆にあたりアカデミックライティングのルールを守れているか。4)他者との議論の中で、他者の意見に耳を傾け、参考にしようとする。
 成績は、卒業論文内容を最優先し、卒業論文発表会のプレゼンテーション能力の評価も考慮して決定します。併せて、卒業論文としてまとめられた内容(70%)に、テキストや参考書で学んだ標準的な作成方法に従ってきちんと作成されているかを 確認し、その結果(30%)を加算して評価します。

観点別評価の入力項目(ルーブリックとその使用方法) / Target to be Evaluated

SEQ 1

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
A(知識・技能)
成績評価の規準 / Evaluation Criteria
社会福祉学及び関連する分野の基本的な概念や理論を修得し、知識と技能を身に付けることで、人と社会を結びつけ、人々の生活上の問題を理解することができる。とりわけ、主要な先行研究のサーベイができているか。
評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
卓越水準 / Outstanding
該当分野の主要な先行研究について、最新の知見も含めた網羅的なサーベイをもとに、社会福祉学の知識に基づいた整合的な整理ができる。
目標到達水準 / Excellent
該当分野の主要な先行研究について、十分なサーベイをもとに、社会福祉学の知識に基づいた整合的な整理ができる。
目標途上水準 / Good
当該分野の基本的な先行研究について、サーベイに若干不足部分はあるが、教員からのアドバイスがあれば補充できる。
目標下限水準 / Adequate
当該分野の先行研究のサーベイにあたって、ごく基本的な文献について、最小限の理解には到達している。
近接水準 / Inadequate
当該分野の先行研究のサーベイが不十分である。
評価不能 / Unevaluable
評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適

SEQ 2

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
B(思考力・判断力・表現力等)
成績評価の規準 / Evaluation Criteria
人間の尊厳の価値を踏まえて社会福祉の学びの対象となる人と向きあい、人と社会を支えるための思考方法を身に付け、現実のものとして活用できるよう判断することができる。とりわけ、研究の質的資料(数量的データ含む)について社会福祉学に基づいて十分に理解し、学部学生に求められるオリジナリティが確保されているか。
評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
卓越水準 / Outstanding
先行研究についての批判的視座のもとで、学部学生としての高度にオリジナルな視点からの研究が達成できる。
目標到達水準 / Excellent
先行研究についての批判的視座をもとに、学部学生としてのオリジナリティがある程度、担保できる。
目標途上水準 / Good
先行研究についての視座が流動的ではあるが、教員のアドバイスを受ければ、学部学生としてのオリジナリティが8割程度、担保できる。
目標下限水準 / Adequate
先行研究に偏りがあり、教員のアドバイスを受けても、学部学生としてのオリジナリティに課題が残る。
近接水準 / Inadequate
先行研究に偏りがあり、学部学生としてのオリジナリティを担保できない。教員からのアドバイスを基に研究を着実に発展させる事ができない。
評価不能 / Unevaluable
評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適

SEQ 3

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
D(態度・志向性)
成績評価の規準 / Evaluation Criteria
社会福祉の分野を中心に、学問の価値、基本原理、真理について、自律的に探求することができる。とりわけ、執筆にあたりアカデミックライティングのルールを守れているか、他者との議論の中で、他者の意見に耳を傾け、参考にしようとしているか。
評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
卓越水準 / Outstanding
引用(数量的データ含む)などのアカデミックライティングのルールも非常に高いレベルで達成できている。教員からのアドバイスを基に研究を高度に発展させることができる。
目標到達水準 / Excellent
引用(数量的データ含む)などのアカデミックライティングのルールがきちんと守れている。教員からのアドバイスを基に研究を着実に発展させることができる。
目標途上水準 / Good
引用(数量的データ含む)などのアカデミックライティングのルールについても、教員からのアドバイスがあれば守ることができる。
目標下限水準 / Adequate
引用(数量的データ含む)などのアカデミックライティングのルールについても、教員からの詳細なアドバイスがあれば、なんとか守ることができている。
近接水準 / Inadequate
引用(数量的データ含む)などのアカデミックライティングのルールを適切に守り、内容を改善したりする事ができない。教員からのアドバイスを基に研究を着実に発展させる事ができない。
評価不能 / Unevaluable
評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適
成績評価に関するその他の確認事項 / Other Information for Evaluation

履修上の注意Other Course Information

 特になし