シラバス - 子どもの保健演習(2)

  • ナンバリングコードCode
    CHI-nur2-205
  • 科目名Subject Name
    子どもの保健演習(2)
  • 担当者名Instructor
    中馬 充子
  • 単位Credit
    1
  • 履修年次Standard Year for Registration
    2-4
  • 学期Semester
    後期
  • クラスClass
  • 曜限Day/Period
    金曜5時限
  • 教室Classroom
    1-101
  • 授業形態Course Type
    実験・実習・実技
  • メディア授業Distance Learning Course
  • 備考Remarks
    子どもの健康と安全(2)

    使用言語:日本語
  • 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
  • 学内単位互換科目としての受講可否Availability for inter-departmental credit transfer
    不可

授業の到達目標Objectives to be Attained

SEQ 1

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
A(知識・技能)
社会福祉学及び関連する分野の基本的な概念や理論を修得し、知識と技能を身に付けることで、人と社会を結びつけ、人々の生活上の問題を理解することができる。

SEQ 2

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
B(思考力・判断力・表現力等)
人間の尊厳の価値を踏まえて社会福祉の学びの対象となる人と向きあい、人と社会を支えるための思考方法を身に付け、現実のものとして活用できるよう判断することができる。

SEQ 3

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
C(総合的な学修経験・創造性)
社会的支援が必要な問題等を発見し、修得した資質・能力を主体的・創造的に活用して、多様な人々と協働しながら解決に向けて取り組むことができる。

授業の概要Method of Instruction

本講では, 育児や保育の現場で発生するさまざまな保健医療に関する事柄について基本的な知識を講義し、ガイドライン等に即して自らがどのように考え行動・実践するかを演習形式で学ぶ。 とりわけ、 近年のデータやガイドラインをふまえ、保健的観点をふまえた保育環境の整備、衛生管理・感染症対策、 事故防止・安全対策・危機管理・災害対策、発達や状態等に即した援助、体調不良等の対応および事故に対する応急処置、保健や安全に関わる組織的取組、 計画と評価等について、実習やグループワーク等の実践を通して学ぶ。加えて、保育の実践において、子どもに起こりうる疾患や事故の特徴を理解することは極めて重要である。この点に鑑みて、本講では下記3点を目標とする。(1)子どもの疾病やその予防、適切な対応について理解する。(2)感染症、アレルギー、事故に関する予防や対応について、ガイドラインに即し自ら立案・行動できる。(3)発達障害について理解し、保護者との連携を図る。 併せて、学生の習得すべき能力として、事例に基づいて情報を収集し自ら考える研鑽力、保育の実践において子どもや保護者に積極的に対応できる行動力、グループで課題に取り組む協働力を身につけると共に、保育学分野の知見を題材として、その背景にある科学的事実を吟味し、critical thinking を可能にすることにも力点を置きたい。

事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)

授業の進捗度に応じて、適宜指示する。子どもと共に明るく闊達に行動し得る人間的魅力や使命感、教育的実践力を備えた有能な人材に成り得るよう、自己研鑽に努めていただきたい。

授業計画(各回の授業内容)Course Outline

  • 1回目Session 1 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    オリエンテーション(保育者養成校における講義のシラバス分析とその課題に関する考察)
  • 2回目Session 2 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    17 GOALs PROJECT :質の高い保育を考える
  • 3回目Session 3 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    人類史上で繰り返されるパンデミックを理解する
  • 4回目Session 4 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    感染症各論(環境整備・対策ガイドライン)・全国認定こども園協会(2020)新型コロナウイルス感染症対策に係るアンケート調査報告書
  • 5回目Session 5 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    アレルギー各論(対応ガイドライン)
  • 6回目Session 6 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    事故・救急(外傷・急性疾患・事故対応ガイドライン)
  • 7回目Session 7 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    事故・救急(食物アレルギー・アナフィラキシー・エピペン)
  • 8回目Session 8 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    リスクマネジメント(ハインリッヒの法則・ヒヤリハット事例分析・子どもの事故の特徴)
  • 9回目Session 9 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応ガイドライン(チェックリスト作成)
  • 10回目Session 10 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    子どもと家族を支える福祉政策(児童福祉法のあゆみ・保育と社会的養護の現状・少子化対策と子育て環境の整備)
  • 11回目Session 11 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    新生児・3歳未満児
  • 12回目Session 12 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    マルトリートメント(不適切な養育)(子どもの脳をキズつけない子育て)
  • 13回目Session 13 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    発達障害のある子どもへの対応・障害のある子どもの保護者支援
  • 14回目Session 14 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    SDGs :子どもの成育環境を考える(保育者の専門性と社会的地位向上を目指して)

教科書・テキストTextbooks

 テキストは特に指定せず, 授業時配布の資料をこれに当てる.

参考書等References

(1)『最新 保育士養成講座』総括編纂委員会編(2019)子どもの健康と安全,全国社会福祉協議会.(2)松田博雄・金守三枝(2019)子どもの健康と安全, 中央法規.(3)厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/
(4)国立感染症研究所感染症情報センター http://www.nih.go.jp/niid/ja/from-idsc.html ほか

課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.

課題に対するフィードバックの方法Feedback Method

成績評価Evaluation

成績評価の方法 / Evaluation Method

成績は期末試験(70%)の成績を優先し, 授業への出席状況, スピーチ・リポート等平常の評価(30%)も考慮して決定する. 100点を満点とし, 60点以上を合格とする.

観点別評価の入力項目(ルーブリックとその使用方法) / Target to be Evaluated

SEQ 1

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
A(知識・技能)
成績評価の規準 / Evaluation Criteria
社会福祉学および保育学の基本的な概念や理論を修得し、知識と技能を身に付けることで、人と社会を結びつけ、人々の生活上の問題を理解することができる。とりわけ、 近年のデータやガイドラインをふまえ、その背景にある科学的事実を吟味し、critical thinking を可能にすることができる。
評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
卓越水準 / Outstanding
社会福祉学および保育学の基本的な概念や理論を修得すると共に、保育学分野の知見を題材として、その背景にある科学的事実を独力で吟味し、critical thinking を可能にすることができる。
目標到達水準 / Excellent
社会福祉学および保育学の基本的な概念や理論を修得すると共に、保育学分野の知見を題材として、その背景にある科学的事実を吟味し、critical thinking を可能にすることができる。
目標途上水準 / Good
社会福祉学および保育学の基本的な概念や理論を修得すると共に、保育学分野の知見を題材として、その背景にある科学的事実を吟味し、critical thinking を8割程度、可能にすることができる。
目標下限水準 / Adequate
社会福祉学および保育学の基本的な概念や理論を修得することに苦慮すると共に、保育学分野の知見の理解が不足するため、その背景にある科学的事実を吟味し、critical thinking を可能にすることに課題が残る。
近接水準 / Inadequate
社会福祉学および保育学の基本的な概念や理論を修得することに苦慮し、保育学分野の知見の理解が不足するため、適切な指導を受けてもその背景にある科学的事実の吟味に至らず、critical thinking を可能にすることができない。
評価不能 / Unevaluable
評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適

SEQ 2

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
B(思考力・判断力・表現力等)
成績評価の規準 / Evaluation Criteria
保育を担う専門的知識と技術の習得のみならず,人権と高い倫理観を獲得すると共に、リスクマネジメントに関する応用レベルの知識を有し、安全性の構築と実践にも貢献できる。
評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
卓越水準 / Outstanding
保育を担う専門的知識と技術の習得のみならず,人権と高い倫理観を獲得すると共に、リスクマネジメントに関する応用レベルの知識を独力で有し、安全性の構築と実践にも十分に貢献できる。
目標到達水準 / Excellent
保育を担う専門的知識と技術の習得のみならず,人権と高い倫理観を獲得すると共に、リスクマネジメントに関する基礎レベルの知識を有し、安全性の構築と実践にも貢献できる。
目標途上水準 / Good
保育を担う専門的知識と技術の習得のみならず,人権と高い倫理観を獲得すると共に、リスクマネジメントに関する基礎レベルの知識を有しているものの、安全性の構築と実践には課題が残る。
目標下限水準 / Adequate
保育を担う専門的知識と技術の習得のみならず,人権と高い倫理観の獲得に意欲を示しているものの、リスクマネジメントに関する最低限度の知識の学修が不十分で、安全性の構築と実践の重要性を正しく理解しているとは言えない。
近接水準 / Inadequate
保育を担う専門的知識と技術の習得のみならず,人権と高い倫理観の獲得に努めているものの、リスクマネジメントに関する最低限度の知識の理解に到っていない。
評価不能 / Unevaluable
評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適

SEQ 3

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
C(総合的な学修経験・創造性)
成績評価の規準 / Evaluation Criteria
社会的支援が必要な問題等を発見し解決するために必要な力量、とりわけ、事例に基づいて情報を収集し自ら考える研鑽力、保育の実践において子どもや保護者に積極的に対応できる行動力、グループで課題に取り組む協働力を身につけている。
評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
卓越水準 / Outstanding
社会的支援が必要な問題等を発見し解決するために必要な力量、とりわけ、事例に基づいて情報を収集し自ら考える研鑽力、保育の実践において子どもや保護者に積極的に対応できる行動力、グループで課題に取り組む協働力を独力で身につけている。
目標到達水準 / Excellent
社会的支援が必要な問題等を発見し解決するために必要な力量、とりわけ、事例に基づいて情報を収集し自ら考える研鑽力、保育の実践において子どもや保護者に積極的に対応できる行動力、グループで課題に取り組む協働力を身につけている。
目標途上水準 / Good
社会的支援が必要な問題等を発見し解決するために必要な力量、とりわけ、事例に基づいて情報を収集し自ら考える研鑽力、保育の実践において子どもや保護者に積極的に対応できる行動力、グループで課題に取り組む協働力を8割程度、身につけている。
目標下限水準 / Adequate
社会的支援が必要な問題等を発見し解決するために必要な力量、とりわけ、事例に基づいて情報を収集し自ら考える研鑽力、保育の実践において子どもや保護者に積極的に対応できる行動力、グループで課題に取り組む協働力を6割程度、身につけている。
近接水準 / Inadequate
社会的支援が必要な問題等を発見し解決するために必要な力量の獲得に意欲を示しているものの、事例に基づいて情報を収集し自ら考える研鑽力、保育の実践において子どもや保護者に積極的に対応できる行動力、グループで課題に取り組む協働力には多くの課題がある。
評価不能 / Unevaluable
評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適
成績評価に関するその他の確認事項 / Other Information for Evaluation

履修上の注意Other Course Information

保育士資格取得に必要な必修科目であることに留意されたい.