シラバス - 認知心理学II
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- ナンバリングコードCode
- PSY-pra2-312
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- 科目名Subject Name
- 認知心理学II
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- 担当者名Instructor
- 安藤 花恵
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- 単位Credit
- 2
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- 履修年次Standard Year for Registration
- 2-4/3-4
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- 学期Semester
- 後期
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- クラスClass
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- 曜限Day/Period
- 金曜4時限
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- 教室Classroom
- 4-102
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- 授業形態Course Type
- 講義・演習
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- メディア授業Distance Learning Course
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- 備考Remarks
- 知覚・認知心理学II
使用言語:日本語
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- 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
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- 学内単位互換科目としての受講可否Availability for inter-departmental credit transfer
- 可
授業の到達目標Objectives to be Attained
SEQ 1
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - A(知識・技能)
- 人間一般の心の機能について説明することができる。(DP A-2)
実践場面や心理学的支援において必要となる、隣接する関連分野の知識を習得し説明することができる。(DP A-7)
・記憶についての日常認知研究や、言語・思考・意思決定・感情といった高次認知研究についての知識を身につける。また、それらの知識と、神経心理学、発達心理学、社会心理学や消費者行動心理学、臨床心理学といった分野との関りも理解できる。
・学んだ知識を日常経験と結びつけ、日々の体験を認知心理学的に説明することができる。
SEQ 2
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - D(態度・志向性)
- 人間についての多面的理解を、自身や身の回りの人の心身の健康や幸福な人生のために役立てることができる。(DP D-2)
・日常生活の中で、日々自分の中や周囲の人の中で起こっていることが認知心理学的にどう説明できるのかを理解し、その理解を用いて、自他のよりよい人生のためにはどうすればよいのかを考えることができる。
授業の概要Method of Instruction
この授業では、知覚・認知心理学Ⅰで学んだ記憶領域について、日常生活に近い場面での研究(日常認知研究)を学んでいく。さらに高次認知領域について、具体的な実験内容とそこから導かれる理論・モデルについて、脳科学の知見との関連もおさえながら理解する。教員による講義と併せて、個人で考える課題や、グループワークを取り入れながら進めていく。また、毎回最後に授業内容について考えたこと、感想、質問などをまとめて文章化することで、認知心理学研究のおこない方、考え方や、認知心理学と私たちの日常生活の関連について考察を深めていく。
事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)
本科目は講義科目であり、授業毎に200分相当の自主学習が求められる。
・初回の授業で配布する、授業と教科書の対応表をもとに、教科書を読んで予習する(3割)
・授業終了後にスライドや配布資料をMoodleに掲載するので、それらも活用しながら再度教科書を読んで復習する(7割)
授業計画(各回の授業内容)Course Outline
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- 1回目Session 1 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- イントロダクション: 記憶のしくみについての復習
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- 2回目Session 2 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 日常記憶研究: 展望的記憶と自伝的記憶
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- 3回目Session 3 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 記憶の歪み(1): 偽りの記憶
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- 4回目Session 4 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 記憶の歪み(2): 目撃者の記憶
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- 5回目Session 5 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 世界を仕分けるしくみ: カテゴリー化
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- 6回目Session 6 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 知識はどのように表象されているか: 宣言的知識と手続き的知識
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- 7回目Session 7 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 記憶分野テスト・まとめ
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- 8回目Session 8 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 空間認知: ゲストティーチャーによる講義
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- 9回目Session 9 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 言語を処理する心のしくみ: 言語理解
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- 10回目Session 10 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 私たちはどのように選択するのか: 意思決定
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- 11回目Session 11 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 判断の落とし穴: ヒューリスティック
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- 12回目Session 12 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 喜怒哀楽はどのように認知されるのか: 認知と感情
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- 13回目Session 13 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 認知と感情と脳: 高次認知と脳のしくみ
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- 14回目Session 14 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 高次認知分野テスト・まとめ
教科書・テキストTextbooks
箱田裕司・都築誉史・川畑秀明・荻原滋『認知心理学』(有斐閣)
参考書等References
なし
課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.
毎回の授業終了時に、講義内容についての質問・感想・コメントなどを書いて提出する。また、授業内で2回のテストをおこなう。
課題に対するフィードバックの方法Feedback Method
講義内容に対する質問・感想・コメントに対しては、次回の授業時に授業通信を配布して回答する。テストは終了後すぐに解説をおこなう。
成績評価Evaluation
成績評価の方法 / Evaluation Method
DP 観点「A」については2回の小テスト(80%)に、DP 観点「D」については毎回の授業時に提出するコメントカード(20%)に基づいて評価する。評定は双方の観点の達成状況を勘案して行う。なお、単位認定には、いずれの観点も目標下限水準以上であることを条件とする。
観点別評価の入力項目(ルーブリックとその使用方法) / Target to be Evaluated
SEQ 1
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - A(知識・技能)
- 成績評価の規準 / Evaluation Criteria
- ・記憶についての日常認知研究や、言語・思考・意思決定・感情といった高次認知研究についての知識を身につける。また、それらの知識と、神経心理学、発達心理学、社会心理学や消費者行動心理学、臨床心理学といった分野との関りも理解できる。
・学んだ知識を日常経験と結びつけ、日々の体験を認知心理学的に説明することができる。
- 評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
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- 卓越水準 / Outstanding
- 記憶についての日常認知研究や高次認知研究に関するさまざまな理論を、日常経験と結びつけて理解できており、日々の体験を認知心理学的に説明することができる。また、ただ理論を理解しているだけでなく、その研究手法や他の心理学領域との関連も理解できている。
- 目標到達水準 / Excellent
- 記憶についての日常認知研究や高次認知研究に関するさまざまな理論を、日常経験と結びつけて理解できており、日々の体験を認知心理学的に説明することができる。学んだ理論とその研究手法や他の心理学領域との関連についても、概ね理解できている。
- 目標途上水準 / Good
- 記憶についての日常認知研究や高次認知研究に関する理論のうち、一部理解できていない理論があるものの、概ね日常経験と結びつけて理解できている。学んだ理論とその研究手法や他の心理学領域との関連についても、部分的に理解できている。
- 目標下限水準 / Adequate
- 記憶についての日常認知研究や高次認知研究に関する理論のうち、一部理解できていない理論があるものの、概ね理解できている。学んだ理論と日常経験との関連や、その研究手法や他の心理学領域との関連は、部分的に理解できている。
- 近接水準 / Inadequate
- 記憶についての日常認知研究や高次認知研究に関する理論を部分的に理解できている。
- 評価不能 / Unevaluable
- 評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適
SEQ 2
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - D(態度・志向性)
- 成績評価の規準 / Evaluation Criteria
- ・日常生活の中で、日々自分の中や周囲の人の中で起こっていることが認知心理学的にどう説明できるのかを理解し、その理解を用いて、自他のよりよい人生のためにはどうすればよいのかを考えることができる。
- 評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
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- 卓越水準 / Outstanding
- 日常生活の中での体験が認知心理学的にどう説明できるのかを理解し、その理解を用いて、自他のよりよい人生のためにはどうすればよいのかを積極的かつ具体的に考えることができる。
- 目標到達水準 / Excellent
- 日常生活の中での体験が認知心理学的にどう説明できるのかを理解し、その理解を用いて、自他のよりよい人生のためにはどうすればよいのかを具体的に考えることができる。
- 目標途上水準 / Good
- 日常生活の中での体験が認知心理学的にどう説明できるのかを理解し、その理解を用いて、自他のよりよい人生のためにはどうすればよいのかを、具体性には欠けるものの考えることができる。
- 目標下限水準 / Adequate
- 日常生活の中での体験が認知心理学的にどう説明できるのかの理解が曖昧ではあるものの、その理解を用いて、自他のよりよい人生のためにはどうすればよいのかを、具体性には欠けるものの考えることができる。
- 近接水準 / Inadequate
- 日常生活の中での体験が認知心理学的にどう説明できるのかを不十分ではあるものの理解しており、その理解を用いて、自他のよりよい人生のためにはどうすればよいのかを、考えようとすることができる。
- 評価不能 / Unevaluable
- 評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適
- 成績評価に関するその他の確認事項 / Other Information for Evaluation
履修上の注意Other Course Information
授業内でグループワークやディスカッションを頻繁に取り入れるので、そういった活動に積極的に取り組む姿勢が求められる。