シラバス - マクロ経済学I(2)
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- ナンバリングコードCode
- ECO-the1-102
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- 科目名Subject Name
- マクロ経済学I(2)
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- 担当者名Instructor
- 市東 亘
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- 単位Credit
- 4
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- 履修年次Standard Year for Registration
- 1-4/2-4
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- 学期Semester
- 後期
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- クラスClass
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- 曜限Day/Period
- 火曜4時限/木曜1時限
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- 教室Classroom
- 2-504
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- 授業形態Course Type
- 講義・演習
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- メディア授業Distance Learning Course
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- 備考Remarks
- 使用言語:日本語
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- 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
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- 学内単位互換科目としての受講可否Availability for inter-departmental credit transfer
- 可
授業の到達目標Objectives to be Attained
SEQ 1
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - A(知識・技能)
- 本講義ではマクロ経済学の最も基本となる古典派経済学およびケインズ経済学を中心に学習します.マクロ経済学で扱う問題は,皆さんが新聞やニュースで最も多く目にするものばかりです.本科目を習得することで,新聞や雑誌の経済記事への理解を一層深める事が出来ます.また日々のニュースで目にするマクロ経済指標や国際収支表などの経済統計についての理解も深まります.
本講義はこれまで全く経済学を学習したことがない人を対象に,マクロ経済学の基礎から講義しますが,到達目標は高く設定しています.具体的には以下の3点を目標とします.
(1)様々なマクロ統計指標の定義だけでなく,誤使用に騙されないように正しい解釈の仕方を習得する.
(2)経済的意思決定に必要な,実質利子率と名目利子率の違いや,割引現在価値といった重要な概念を理解する.
(3)様々な経済問題に対して,学んだ経済モデルを適切に適用し,自ら分析を行えるようになる.
授業の概要Method of Instruction
マクロ経済学は,国全体や世界全体といった大きな視点に立ち,経済の仕組みや経済政策の効果を解明する学問です.講義では経済理論を学んだ事の無い全くの初学者を対象にまずGDPや失業率などの基本的経済指標の解説から始まります.最終的には新聞などに出てくる経済問題を客観的に分析することが出来るようになる事を目指し,マクロ経済学の2つの基本モデルである古典派とケインズ学派のモデルを学習します.経済モデルは幾つかの構成要素から成り立つため,1つのモデルを完成させる為には過去の講義で学んだ事柄が後で全て必要になってきます.始めのほうの講義が簡単だからといって油断せず継続して学習するよう心がけてください.
本講義は反転授業をいう形式で行います.通常の授業では,対面で講義を行い,自宅で各自演習問題に取り組みますが,反転授業はその逆で,授業は講義ビデオで各自が事前に学習し,それを踏まえて対面授業で問題演習を行います.授業で様々な問題を一緒に分析することで,ビデオ講義の説明とは異なる角度から経済分析を学ぶことができるでしょう.しかし,ビデオ視聴を怠ると反転授業の趣旨は全く達成できません.日々の学習を大切にしてください.本講義は週2回半期完結4単位授業なので,週の1回をビデオ講義に充て,もう1回を対面講義に充てます.
事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)
問題演習の対面講義の前の週に,対面講義までに見ておくべきビデオ講義をお知らせします.また,対面講義ので扱う演習問題も授業前にMoodle上の講義ページで配信します.演習問題に目を通しておいてください.講義でお知らせしますがToqllaにも自習用の小テストがあります.
授業計画(各回の授業内容)Course Outline
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- 1回目Session 1 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- オリエンテーション
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- 2回目Session 2 遠隔授業 (Distance) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 001「オリエンテーション」〜 009「GDP」
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- 3回目Session 3 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 問題演習: 001「オリエンテーション」〜 009「GDP」
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- 4回目Session 4 遠隔授業 (Distance) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 010「三面等価の原則」〜 015「GDPとGNP」
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- 5回目Session 5 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 問題演習: 010「三面等価の原則」〜 015「GDPとGNP」
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- 6回目Session 6 遠隔授業 (Distance) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 016「日本のGDP統計」〜 022「一般均衡分析の準備」
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- 7回目Session 7 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 問題演習: 016「日本のGDP統計」〜 022「一般均衡分析の準備」
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- 8回目Session 8 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 問題演習: 023「企業行動」〜 022「金融市場について」
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- 9回目Session 9 遠隔授業 (Distance) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 032「比較静学外観」〜 043「資本と財貨の国際循環」
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- 10回目Session 10 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 問題演習: 032「比較静学外観」〜 043「資本と財貨の国際循環」
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- 11回目Session 11 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 問題演習: 044「小国解放経済モデルの特徴」〜 047「自国の財政政策」
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- 12回目Session 12 遠隔授業 (Distance) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 048「アメリカの双子の赤字」〜 057「外交為替市場(2)」
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- 13回目Session 13 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 問題演習: 048「アメリカの双子の赤字」〜 057「外交為替市場(2)」
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- 14回目Session 14 遠隔授業 (Distance) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 中間試験準備
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- 15回目Session 15 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 中間試験: 051「経済政策の評価について」までの範囲
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- 16回目Session 16 遠隔授業 (Distance) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 058「自国の財政政策と実質為替レート」〜 062「名目為替レートの決定要因と大国の経済分析」
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- 17回目Session 17 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 問題演習: 058「自国の財政政策と実質為替レート」〜 062「名目為替レートの決定要因と大国の経済分析」
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- 18回目Session 18 遠隔授業 (Distance) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 063「ケインズ・モデルの概観」〜 072「財政政策とIS曲線」
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- 19回目Session 19 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 問題演習: 063「ケインズ・モデルの概観」〜 072「財政政策とIS曲線」
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- 20回目Session 20 遠隔授業 (Distance) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 073「貨幣と債券」〜 083「ポリシーミックス」
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- 21回目Session 21 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 問題演習: 073「貨幣と債券」〜 083「ポリシーミックス」
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- 22回目Session 22 遠隔授業 (Distance) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 084「総需要(AD)曲線の導出」〜 091「AS曲線の形状」
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- 23回目Session 23 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 問題演習: 084「総需要(AD)曲線の導出」〜 091「AS曲線の形状」
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- 24回目Session 24 遠隔授業 (Distance) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 092「AD-AS分析 需要ショック(1)短期分析」〜 094「AD-AS分析 需要ショック(3)ケーススタディ」
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- 25回目Session 25 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 問題演習: 092「AD-AS分析 需要ショック(1)短期分析」〜 094「AD-AS分析 需要ショック(3)ケーススタディ」
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- 26回目Session 26 遠隔授業 (Distance) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 095「AD-AS分析 供給ショック」
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- 27回目Session 27 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 問題演習: 095「AD-AS分析 供給ショック」
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- 28回目Session 28 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 問題演習: 総復習
教科書・テキストTextbooks
『マクロ経済学I』マンキュー著,東洋経済.
https://www.seinan-gu.ac.jp/~shito/courses/ の「マクロ経済学」のページにある講義ノート.
参考書等References
なし
課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.
課題に対するフィードバックの方法Feedback Method
成績評価Evaluation
成績評価の方法 / Evaluation Method
出席点はありません.中間・期末試験の平均点と,期末試験の得点のいずれか高い方を最終得点として採用し,評価します.また,単元ごとのオンライン小テストは,試験対策用ですので成績には含めません.
観点別評価の入力項目(ルーブリックとその使用方法) / Target to be Evaluated
SEQ 1
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - A(知識・技能)
- 成績評価の規準 / Evaluation Criteria
- 中間試験と期末試験では,日常目にする様々な経済政策や経済問題に対する分析能力が試されます.授業では,長期の閉鎖・開放経済モデル2種類と,短期の閉鎖経済モデルの合わせて3種類学びます.それらを問題に合わせて適切に選んで分析することが要求されます.また,代表的なマクロ経済指標の見方と活用方法だけでなく,経済学全般で必要となる知識として,実質と名目の違い,理論分析における実質値と統計データにおける実質値の違い,割引現在価値の意味と使い方の深い理解も要求されます.
以上の内容を万遍なく問う2回の定期試験からS, A, B, C, Dの5段階に評価します.年度によって問題の難易度が異なるため,評価基準は多少変化しますが,大凡の目安として,Sが90%以上,Aが80%以上,Bが70%以上,Cが60%以上の理解度を表すと思ってください.
- 評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
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- 卓越水準 / Outstanding
- 問題に応じて適切な経済モデルを選択し,経済政策・環境変化に対する比較静学をほぼ間違いなく遂行することができる.マクロ経済データに対し深く理解し,適切な活用方法を身につけている.
- 目標到達水準 / Excellent
- 問題に応じた経済モデルの選択と,経済政策・環境変化に対する比較静学を十分に身につけている.マクロ経済データに関する十分な知見を保有し,適切な活用方法を身につけている.
- 目標途上水準 / Good
- 問題に応じた経済モデルの選択と,経済政策・環境変化に対する比較静学をほぼ身につけている.マクロ経済データをよく理解し,ほぼ適切に活用できる.
- 目標下限水準 / Adequate
- 問題に応じた経済モデルの選択と,経済政策や環境の変化に対する比較静学をある程度身につけている.マクロ経済データに関するある程度の知識を保有する.
- 近接水準 / Inadequate
- 該当なし
- 評価不能 / Unevaluable
- 評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適
- 成績評価に関するその他の確認事項 / Other Information for Evaluation
- 中間・期末の得点分布の詳細はMoodleで公開します.
履修上の注意Other Course Information
この講義は,前期と後期に全く同じものが2度開講されます.教育・介護実習等に行く学生は中間試験を受けられない可能性がありますので,実習が行われないセメスターに受講して下さい.なお,どうしても中間試験が受けられない場合は,期末試験のみで成績評価を行います.
お知らせや配布資料は,講義用ホームページ https://www.seinan-gu.ac.jp/~shito/courses/ の「マクロ経済学」のページにあります.復習用の講義ビデオもホームページで公開しています.
第1回講義から授業を行うので,このホームページから「第1章講義ノート」をプリントアウトして第1回目の講義に持参して下さい.
【向学相談について】
講義内容に関する質問については毎講義前後の休み時間に受け付けていますが,より発展した勉強をしたい学生や大学院進学に関する相談は「向学相談」として木曜日に受け付けます.メールでアポイントメントをとってから訪問してください.