シラバス - 応用法律学(憲法)

  • ナンバリングコードCode
    LAW-sem2-403
  • 科目名Subject Name
    応用法律学(憲法)
  • 担当者名Instructor
    横田 守弘
  • 単位Credit
    2
  • 履修年次Standard Year for Registration
    2-4
  • 学期Semester
    後期
  • クラスClass
  • 曜限Day/Period
    金曜5時限
  • 教室Classroom
    1-204
  • 授業形態Course Type
    講義・演習
  • メディア授業Distance Learning Course
  • 備考Remarks
    使用言語:日本語
  • 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
  • 学内単位互換科目としての受講可否Availability for inter-departmental credit transfer
    不可

授業の到達目標Objectives to be Attained

SEQ 1

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
D(態度・志向性)
この科目は,主に法曹を志望する受講生を対象として,憲法を用いた法的主張を行うことに向けて第一歩を踏み出すための科目である。具体的設例や判例を中心とした教材を用い,基本的知識を確認しながら文章を作成することを通じて,法曹への関心・理解を深め,志望の実現に向けた法知識の深化を促すと同時に,法的主張の構成・文章作成能力を育成し,司法試験・法科大学院への進学への挑戦の準備に資することを目的とする。法学部において「応用法律学」は「人権意識・遵法意識と倫理観を備え,公平・公正な観点から社会における多様性を受容し,現代社会の諸現象に敏感に反応するための成熟した資質を身に付け,行動することができる」 [D-2]と「地域社会や国際社会を基礎づける多種多様な価値観に基づき,独立した個人として,自ら進んで学ぶ高い意欲を身に着け,適切かつ積極的に市民社会を担うことができる」 [D-3]という卒業認定・単位授与方針(DP)の下に置かれている。これをふまえて当科目の到達目標を表現すると,「現代社会において多種多様な価値観があるなかで,法曹として高い意欲をもって行動するために必要な資質の第一歩として,憲法に関する基礎的な知識を基にして,説得力ある法的主張を行う文章作成能力の基礎を身に付けること」である。

授業の概要Method of Instruction

法学部「憲法Ⅰ」・「憲法Ⅱ」の講義を通じて得られているはずの基礎的知識を再確認し,それらを用いて法的主張を行う文章を作成するとともに,関連する最高裁判例を確認することによって理解を深めることにしたい。具体的には,比較的単純な事例問題を7つ検討する。そのうちの6つの問題について2回の授業を予定する(第7問については1回の授業のみ)。1週目には,当該事例問題に関連する基礎的知識を受講者全員に質問しながら確認するとともに,必要に応じて当該事例問題そのものへの質問をする。2週目では,当該事例問題について担当者が提出した答案について出席者全員で検討するとともに,当該事例問題の学習に関連する最高裁判例について確認・検討する。なお,開講時の受講者数や受講者の状況をみて適宜修正を加えることがある。問題や資料の提示,答案の提出等にはMoodle,メールを活用する。

事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)

[事前学習]各事例問題についての1週目には,当該問題に関連する基礎的知識についてあらかじめ用意された質問予定表に答えられるように,各自の有する教科書等を参照して解答を用意するとともに,当該問題につきどのような解答が可能か考えてくる。2週目にはあらかじめ指定した担当者(各回の担当者数は受講者総数によって変動する。)が答案を提出する。担当者以外の者は,自分ならどのような答案にするか構成を考えてくる。担当者もそれ以外の者も,参考判例に関してあらかじめ用意された質問予定表に答えられるように解答を用意してくる。[事後学習]各自で授業内容を振り返り,教科書等を確認する。

授業計画(各回の授業内容)Course Outline

  • 1回目Session 1 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):100分
    進め方の説明
  • 2回目Session 2 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    問題1(1) 基礎的知識の確認
  • 3回目Session 3 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    問題1(2) 答案の検討と最高裁判例の確認
  • 4回目Session 4 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    問題2(1) 基礎的知識の確認
  • 5回目Session 5 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    問題2(2) 答案の検討と最高裁判例の確認
  • 6回目Session 6 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    問題3(1) 基礎的知識の確認
  • 7回目Session 7 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    問題3(2) 答案の検討と最高裁判例の確認
  • 8回目Session 8 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    問題4(1) 基礎的知識の確認
  • 9回目Session 9 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    問題4(2) 答案の検討と最高裁判例の確認
  • 10回目Session 10 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    問題5(1) 基礎的知識の確認
  • 11回目Session 11 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    問題5(2) 答案の検討と最高裁判例の確認
  • 12回目Session 12 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    問題6(1) 基礎的知識の確認
  • 13回目Session 13 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    問題6(2) 答案の検討と最高裁判例の確認
  • 14回目Session 14 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    問題7 基礎的知識の確認

教科書・テキストTextbooks

特定のものを指定することはしない。しかし,「憲法Ⅰ」・「憲法Ⅱ」の講義を受講する際に各自が利用した憲法の教科書を必ず授業に持参し参照することが求められる(授業中に利用する)。また,六法(『ポケット六法』,『デイリー六法』などの冊子体のもの,あるいは電子六法)も必携である。

参考書等References

必要に応じて指示し,また,資料を配布する。

課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.

毎回用意される質問予定表への解答を準備してくる。担当者は,あらかじめ定められた分担計画に即して問題1から6への答案を作成し,提出する。提出された答案は担当教員により添削され,これが授業時に教材として出席者全員にコピー配布される。

課題に対するフィードバックの方法Feedback Method

授業時及びその他の時間において質問に答えるなどの形で行う。

成績評価Evaluation

成績評価の方法 / Evaluation Method

(ア)平常点(1) 出欠状況,授業への参加状況(予習の程度,発言内容など)30点,(イ)平常点(2) 担当する答案の提出状況 20点,(ウ)期末試験(事例問題への文章による解答を求め,基礎的知識の理解度,法的主張を文章化する能力の程度をみる)50点,以上(ア)〜(ウ)の合計100点による予定である。ただし,受講者の数によって答案担当回数に変動が生じる。そのため,開講時に(ア)(イ)の割合に修正を加える可能性がある。具体的には第1回の授業において指示する。

観点別評価の入力項目(ルーブリックとその使用方法) / Target to be Evaluated

SEQ 1

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
D(態度・志向性)
成績評価の規準 / Evaluation Criteria
憲法における基礎的な知識を修得していること。それを用いて,説得力ある法的主張を行う基礎的文章作成能力を身に付けていること。単位認定は評価尺度において目標下限水準以上であることを条件とする。
評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
卓越水準 / Outstanding
憲法における基礎的な知識を十分に修得しており,それを用いて説得力ある法的主張を行う基礎的文章作成能力を十分に身に付けている。
目標到達水準 / Excellent
憲法における基礎的な知識を修得しており,それを用いて説得力ある法的主張を行う基礎的文章作成能力を身に付けている。
目標途上水準 / Good
憲法における基礎的な知識をおおむね修得しており,それを用いて法的主張を行う文章の骨格はできている。
目標下限水準 / Adequate
「憲法における基礎的な知識に不十分な点があるが,法的主張を行う文章の骨格はできている」あるいは「憲法における基礎的な知識をおおむね修得しているが,法的主張を行う文章の骨格ができない」。
近接水準 / Inadequate
該当なし
評価不能 / Unevaluable
評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適
成績評価に関するその他の確認事項 / Other Information for Evaluation
6回以上欠席した場合の成績評価は「評価不能」とする。

履修上の注意Other Course Information

以下の(a)(b)(c)をすべて満たしていなければ,履修できない。
 (a)法曹コース登録者であること。
 (b)2023年度後期までに憲法Ⅰの単位を取得済みであること。
 (c)2023年度前期に憲法Ⅱの単位を取得済みであるか,又は,2024年度前期に憲法Ⅱを履修し単位を取得すること。(2024年度前期試験の結果により単位を取得できなかった学生は本科目を履修できない。)