シラバス - マクロ経済学II
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- ナンバリングコードCode
- ECO-the2-202
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- 科目名Subject Name
- マクロ経済学II
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- 担当者名Instructor
- 三宅 伸治
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- 単位Credit
- 4
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- 履修年次Standard Year for Registration
- 2-4
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- 学期Semester
- 前期
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- クラスClass
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- 曜限Day/Period
- 水曜1時限/月曜1時限
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- 教室Classroom
- 4-403/2-511
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- 授業形態Course Type
- 講義・演習
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- メディア授業Distance Learning Course
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- 備考Remarks
- 使用言語:日本語
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- 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
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- 学内単位互換科目としての受講可否Availability for inter-departmental credit transfer
- 可
授業の到達目標Objectives to be Attained
SEQ 1
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - B(思考力・判断力・表現力等)
- 中級レベルのマクロ経済学を学ぶことを通じ,マクロ経済学の思考方法を身につけ,経済問題に関する議論や意思決定に活用できること,また,経済データの適切な解釈にもとづき,自分の考えを説明できることが到達目標です.
次の三つを具体的な目標とします.
(1) GDP,物価水準,失業率,マネーストック,金利,為替レート,国際収支統計など経済ニュースで見聞きするマクロ経済変数や用語の意義を中級のマクロ経済モデルの枠組みの中で理解できる.
(2) マクロ経済変数が関係する議論や意思決定のために,中級マクロ経済学の知見を活かすことができる.
(3) これらマクロ経済変数のデータの動向・変化を踏まえ,どのような意思決定をするべきか,自分の考えを説明することができる.
(注)ここでいう「意思決定」とは,例えば,「外貨預金を増やす(減らす)」,「投資信託の割合を増やす(減らす)」など個人レベルの意思決定や,「政策金利を引き上げる(下げる)べきである」などの政策に関する意思決定のことです.
授業の概要Method of Instruction
・中級レベル以上のマクロ経済学の特徴として,ミクロ経済学的基礎を持ったモデルになっていること,時間の概念が明示的に経済モデルに導入されていること等が挙げられます.授業では,これら二つの特徴を踏まえたマクロ経済モデルを解説します.両者とも,マクロ経済学の重要な構成要素となっており,政策的含意をより豊かなものにしています.これらの内容は,一見難しそうに思えるかもしれませんが,現実のどの側面を抽象化しているのかという点をじっくり考えると,むしろ直感的で理解しやすいことがわかると思います.平易に解説することにより,理論モデルの形式的な展開だけでなく,経済学的思考によって経済現象を眺めることができるようになることを期待しています.
・ 授業の説明は,概ね教科書の内容と同じです.制度的側面については,スライドを使用し政府や日銀のWebページ資料,新聞記事なども適宜参照しながら解説します.理論モデルについては,主に板書を使用して授業を進め,それぞれの理論モデルが現実のどの側面を捉えようとしているかを見失わないように注意しつつ解説します.計算は全て高校数学の範囲内です.
・ 講義資料は全てMoodleにアップロードします.
事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)
・授業1回ごとに200分の自主学習が必要です.
・予習(80分) 事前に進む範囲を指定するので,必ず予習としてその箇所に目を通し,疑問点を確認しておいてください.その疑問点の解決を念頭において講義を聞いてください.
・復習(120分) 理論モデルについては自分で最初からグラフを描いてみる,板書の計算を最初から自力で再現するなどの復習をしてください.講義終了後もわからない箇所があれば,教科書やノートを復習する,友人と話してみる,教員に質問するなどして解決するようにしてください.オンラインの復習課題に取り組む,Moodleにアップロードされる資料を確認することなども必要です.
授業計画(各回の授業内容)Course Outline
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- 1回目Session 1 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- ガイダンスおよびマクロ経済学の基本的な考え方(1) マクロ経済学とは何か
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- 2回目Session 2 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- マクロ経済学の基本的な考え方(2) GDP,国際収支統計,物価,失業率
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- 3回目Session 3 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 数学準備(1):導関数とグラフの形状,制約無し最大化問題
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- 4回目Session 4 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 数学準備(2):制約付き最大化問題の解法
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- 5回目Session 5 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 家計の消費・貯蓄行動(1):ミクロ経済学の復習+貯蓄関数の導出
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- 6回目Session 6 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 家計の消費・貯蓄行動(2):利子率が貯蓄に与える影響:スルツキー分解
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- 7回目Session 7 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 企業の設備投資行動(1):伝統的な議論
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- 8回目Session 8 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 企業の設備投資行動(2):異時点間の利潤最大化行動
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- 9回目Session 9 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 資産市場の分析(1):資産市場の機能と制度,いくつかの基礎概念
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- 10回目Session 10 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 資産市場の分析(2):無裁定条件と資産価格,
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- 11回目Session 11 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 貨幣と銀行行動(1):貨幣供給と信用創造
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- 12回目Session 12 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 貨幣と銀行行動(3):インフレーションとインフレーションのコスト
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- 13回目Session 13 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 開放経済での長期の経済分析(1):経常収支の決定
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- 14回目Session 14 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 開放経済での長期の経済分析(2):為替レートの決定モデル
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- 15回目Session 15 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 経済成長の理論(1):ソローモデル
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- 16回目Session 16 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 経済成長の理論(2):技術進歩とソローモデルの説明力
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- 17回目Session 17 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 労働市場(1):ミクロ経済学の応用
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- 18回目Session 18 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 労働市場(2):失業理論
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- 19回目Session 19 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 閉鎖経済での短期の経済分析(1) 45度線のモデルからIS-LMモデルへ
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- 20回目Session 20 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 閉鎖経済での短期の経済分析(2) IS-LMモデルからAD-ASモデルへ
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- 21回目Session 21 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 開放経済での短期の経済分析(1) 為替レートの決定モデル
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- 22回目Session 22 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 開放経済での短期の経済分析(2) マンデル・フレミング・モデル
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- 23回目Session 23 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 財政政策(1):伝統的な分析
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- 24回目Session 24 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 財政政策(2):ミクロ的基礎付けがあるモデルによる分析
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- 25回目Session 25 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 金融政策(1):フィリップス曲線と金融政策の有効性
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- 26回目Session 26 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 金融政策(2):動学的不整合性
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- 27回目Session 27 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 金融危機とマクロ経済学(1):なぜ金融危機が起こったのか
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- 28回目Session 28 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 金融危機とマクロ経済学(2):金融システムの安定と金融政策
教科書・テキストTextbooks
二神孝一・堀 敬一 『マクロ経済学 第2版』(有斐閣, 2017年)
参考書等References
講義中に紹介します.
課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.
オンラインで実施する復習用の課題を課します.復習用の課題は,復習の役割を重要視するため期限が設定してあります.そのため期限までに取り組む必要があります.復習用の課題については第1回目の授業で詳しく解説します.
課題に対するフィードバックの方法Feedback Method
直接質問する以外に,電子メール,Moodleでも質問を受け付けます.
成績評価Evaluation
成績評価の方法 / Evaluation Method
復習用の課題20%,学期途中の試験30%,期末試験50%.試験の実施方法については第1回目の授業で詳しく解説します.評定は試験の結果に評価尺度をあてはめて行います.なお,単位認定には,目標下限水準以上であることを条件とします.
観点別評価の入力項目(ルーブリックとその使用方法) / Target to be Evaluated
SEQ 1
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - B(思考力・判断力・表現力等)
- 成績評価の規準 / Evaluation Criteria
- (1) GDP,物価水準,失業率,マネーストック,金利,為替レート,国際収支統計など経済ニュースで見聞きするマクロ経済変数や用語の意義を中級のマクロ経済モデルの枠組みの中で理解できる.
(2) マクロ経済変数が関係する議論や意思決定のために,中級マクロ経済学の知見を活かすことができる.
(3) これらマクロ経済変数のデータの動向・変化を踏まえ,どのような意思決定をするべきか,自分の考えを説明することができる.
(注)ここでいう「意思決定」とは,例えば,「外貨預金を増やす(減らす)」,「投資信託の割合を増やす(減らす)」など個人レベルの意思決定や,「政策金利を引き上げる(下げる)べきである」などの政策に関する意思決定のことです.
- 評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
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- 卓越水準 / Outstanding
- 学修したマクロ経済変数の意義を経済モデルの枠組みの中で十分理解し,関係する議論や意思決定のために,中級のマクロ経済モデルを十分活用できる.また,マクロ経済データの動向や変化を観察し,どのような意思決定をするべきか,自分の考えを十分論理的に説明することができる.
- 目標到達水準 / Excellent
- 学修したマクロ経済変数の意義を経済モデルの枠組みの中である程度理解し,関係する議論や意思決定のために,中級のマクロ経済モデルをある程度活用できる.また,マクロ経済データの動向や変化を観察し,どのような意思決定をするべきかについて自分の考えをある程度説明することができる.
- 目標途上水準 / Good
- 学修したマクロ経済変数の半分程度について,それらの意義を経済モデルの枠組みの中である程度理解し,関係する議論や意思決定のために,中級のマクロ経済モデルをある程度活用できる.また,限定的ではあるが,マクロ経済データの動向や変化を観察し,どのような意思決定をするべきか,自分の考えをある程度説明することができる.
- 目標下限水準 / Adequate
- 学修したマクロ経済変数のいくつかについて,それらの意義を経済モデルの枠組みの中である程度理解し,関係する議論や意思決定のために,中級のマクロ経済モデルをある程度活用できる.また,非常に限定的ではあるが,マクロ経済データの動向や変化を観察し,どのような意思決定をするべきか,自分の考えをある程度説明することができる.
- 近接水準 / Inadequate
- 該当なし
- 評価不能 / Unevaluable
- 評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適
- 成績評価に関するその他の確認事項 / Other Information for Evaluation
履修上の注意Other Course Information
他の分野と同様,積み重ねが重要です.遅刻や欠席は,理解に支障を来す可能性があります. Moodleに講義情報を掲載します.
(向学相談)
[質問方法]とくに定めません.
[時間]授業終了後