シラバス - 簿記原理I(5)
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- ナンバリングコードCode
- COM-acc1-225
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- 科目名Subject Name
- 簿記原理I(5)
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- 担当者名Instructor
- 田中 勝
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- 単位Credit
- 2
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- 履修年次Standard Year for Registration
- 1-4/2-4
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- 学期Semester
- 前期
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- クラスClass
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- 曜限Day/Period
- 月曜2時限
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- 教室Classroom
- 4-303
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- 授業形態Course Type
- 講義・演習
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- メディア授業Distance Learning Course
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- 備考Remarks
- 使用言語:日本語
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- 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
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- 学内単位互換科目としての受講可否Availability for inter-departmental credit transfer
- 可
授業の到達目標Objectives to be Attained
SEQ 1
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - A(知識・技能)
- 本講義では、企業の経済活動・経済事象を継続的かつ体系的に記録・計算・整理することで、企業の財産管理と損益計算という2つの目的を同時に達成する複式簿記の基礎を習得することを目標とする。
簿記原理Ⅰでは、簿記を初めて学ぶ学生を対象とし、複式簿記の構造および簿記一巡の手続と現金・預金の取引の理解に重点をおいて講義する。
SEQ 2
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - B(思考力・判断力・表現力等)
- 単に会計処理の手続きを学ぶのではなく、その背後に存在する経済事象や法制度に関しても理解を深めることを目標とする。
授業の概要Course Overview
企業は利益を獲得するために日々さまざまな経済活動を行っている。企業は、そのような経済活動を貨幣額で帳簿に記録し、その記録にもとづいて財務諸表(貸借対照表や損益計算書など)とよばれる一覧表を作成する。そして、作成した財務諸表を企業内外の人々に報告する。このような行為を「会計」という。「簿記」は、この会計という行為を技術的に支えるものであり、財務諸表を作成する道具ともいえる。
簿記原理Ⅰでは、簿記、とくに「複式簿記」の基礎について、日々の取引の記帳を中心に、練習問題による演習を行いながら、講義する。引き続き、後期開講の簿記原理Ⅱを履修し、学習することによって、日商簿記検定3級水準の簿記の知識と技能を習得することができる内容となっている。資格取得のための講義ではないが、資格取得という目標を持って意欲的に学習することは、簿記の知識・技能の定着、実践力の深化につながる。パソコン(PowerPoint)のスライド画像とハンドアウト(配付プリント)を使用して講義を進める。
事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)
次回の学習内容を参考書などを用いて予習しておくと、授業での理解が深まる。講義終了後には、配付されたハンドアウトを熟読し、練習問題を解くなどして復習すること。簿記では、予習よりも復習が大事である。授業を受けっぱなしで、練習も復習もしないと、単位修得はきわめて困難である。
授業計画(各回の授業内容)Course Outline
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- 1回目Session 1 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 簿記の意味(受講のガイダンスを含む)
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- 2回目Session 2 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 貸借対照表と資産・負債・純資産
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- 3回目Session 3 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 取引の分析
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- 4回目Session 4 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 勘定と勘定式計算法
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- 5回目Session 5 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 仕訳と転記
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- 6回目Session 6 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 収益と費用の記帳方法
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- 7回目Session 7 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 損益計算書の作成
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- 8回目Session 8 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 仕訳と転記および財務諸表作成のための演習
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- 9回目Session 9 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 第1回~8回の総まとめと中間テスト
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- 10回目Session 10 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 商品売買の記帳方法(1):3つの記帳方法、手付金や内金の受け払い、商品売買に伴う諸経費(当店負担)
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- 11回目Session 11 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 現金預金の記帳方法(1):現金の範囲、当座預金、普通預金と定期預金
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- 12回目Session 12 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 商品売買の記帳方法(2):商品の返品、商品売買に伴う諸経費(先方負担)、商品売買から生じるその他債権債務
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- 13回目Session 13 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 固定資産の記帳方法:固定資産の取得、固定資産の売却、固定資産の賃借り、固定資産の取得後の支出
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- 14回目Session 14 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 第10回~13回の総まとめと各種取引の記帳方法の演習
教科書・テキストTextbooks
なし
参考書等References
CPA会計学院編『 いちばんわかる日商簿記3級の教科書』サンクチュアリ出版、2020年。
CPA会計学院編『いちばんわかる日商簿記3級の問題集』サンクチュアリ出版、2021年。
TAC簿記検定講座『合格テキスト 日商簿記3級 Ver.14.0 』TAC出版、2023年。
TAC簿記検定講座『合格トレーニング日商簿記3級 Ver.14.0』TAC出版、2023年。
課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.
課題に対するフィードバックの方法Feedback Method
成績評価Evaluation
成績評価の方法 / Evaluation Method
「成績評価の規準」に明示した「複式簿記の構造および簿記一巡の手続と現金・預金の取引に関する理解」と「会計処理の背後に存在する経済事象や法制度に関する理解」をどの程度まで達成しているのかに基づいて成績を評価する。具体的には、2回のテスト(100%)によってその達成度を点数化し、「90点以上」は「S」、「80点以上90点未満」は「A」、「70点以上80点未満」は「B」、「60点以上70点未満」は「C」、「60点未満」は「D」(不合格)として評価する。課題や小テストを実施する場合には、その成果に応じて、上記の2回のテストの得点に0点~10点の範囲で加算する。
観点別評価の入力項目(ルーブリックとその使用方法) / Target to be Evaluated
SEQ 1
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - A(知識・技能)
- 成績評価の規準 / Evaluation Criteria
- 複式簿記の構造および簿記一巡の手続と現金・預金の取引に関する理解の程度が成績評価の規準となる。
- 評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
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- 卓越水準 / Outstanding
- 複式簿記の構造および簿記一巡の手続と現金・預金の取引を十分に理解し,応用的な問題にも対応することができる。
- 目標到達水準 / Excellent
- 複式簿記の構造および簿記一巡の手続と現金・預金の取引を十分に理解している。
- 目標途上水準 / Good
- 複式簿記の構造および簿記一巡の手続と現金・預金の取引の基本的な部分を理解している。
- 目標下限水準 / Adequate
- 複式簿記の構造および簿記一巡の手続と現金・預金の取引の理解に一部不足があるものの、今後の学習の素地となる知識は習得している。
- 近接水準 / Inadequate
- 複式簿記の構造および簿記一巡の手続と現金・預金の取引の理解に一部不足があり、今後の学習に支障がある。
- 評価不能 / Unevaluable
- 評価に関する情報が不足。または上記の水準に達しておらず、能力として評価に不適。
SEQ 2
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - B(思考力・判断力・表現力等)
- 成績評価の規準 / Evaluation Criteria
- 会計処理の背後に存在する経済事象や法制度に関する理解の程度が成績評価の規準となる。
- 評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
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- 卓越水準 / Outstanding
- 会計処理の背後に存在する経済事象や法制度を十分に理解し、応用的な論点にも対応することができる。
- 目標到達水準 / Excellent
- 会計処理の背後に存在する経済事象や法制度を十分に理解している。
- 目標途上水準 / Good
- 会計処理の背後に存在する経済事象や法制度の基本的な部分を理解している。
- 目標下限水準 / Adequate
- 会計処理の背後に存在する経済事象や法制度の理解に一部不足があるものの、今後の学習の素地となる知識は習得している。
- 近接水準 / Inadequate
- 会計処理の背後に存在する経済事象や法制度の理解に一部不足があり、今後の学習に支障がある。
- 評価不能 / Unevaluable
- 評価に関する情報が不足。または上記の水準に達しておらず、能力として評価に不適。
- 成績評価に関するその他の確認事項 / Other Information for Evaluation
- 成績評価には、講義に対する貢献度も加味することがある。
履修上の注意Other Course Information
(1)計算することがあるので、電卓などの計算機を持参すること。
(2)教科書を使用しないため、ハンドアウト(配付プリント)の枚数が多くなるので、きちんと保管すること。