シラバス - 保険総論

  • ナンバリングコードCode
    COM-com2-220
  • 科目名Subject Name
    保険総論
  • 担当者名Instructor
    小川 浩昭(実務家)
  • 単位Credit
    2
  • 履修年次Standard Year for Registration
    2-4/3-4
  • 学期Semester
    前期
  • クラスClass
  • 曜限Day/Period
    月曜1時限
  • 教室Classroom
    4-303
  • 授業形態Course Type
    講義・演習
  • メディア授業Distance Learning Course
  • 備考Remarks
    使用言語:日本語
  • 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
  • 学内単位互換科目としての受講可否Availability for inter-departmental credit transfer

授業の到達目標Objectives to be Attained

SEQ 1

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
A(知識・技能)
 貨幣制度としての保険を保険特有の貨幣の流れに着目して考察し、保障に関わる貨幣の流れを理解し、経済的な機能を説明できる。

SEQ 2

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
B(思考力・判断力・表現力等)
 保険という制度の本質がどこにあるかを理解することを通じて、日常生活と保険との関わりが理解でき、基本的な保険の取り扱いができる。

授業の概要Method of Instruction

 保険学の分析対象である保険現象の特徴は、多様な保険の経営形態(民間保険株式会社・民間保険相互会社、協同組合、公的機関)が多種の保険を供給することにより、多種・多様な保険が存在することである。そこで、このような特徴をもつ保険現象を十分に分析するために、保険としての共通性を重視した保険総論とそれぞれの保険の個別性を重視した保険各論が保険学の柱となる。
 この講義は共通性を重視した保険総論の講義であり、保険という制度が社会経済に対していかなる意義と限界を有するかを中心に考察する。保険は独特の貨幣の流れを形成する制度であることから、その仕組みなどを説明する保険理論を中心に考察する。
 基礎理論をマスターしつつ専門用語の修得のために、抽象的な理論的考察から入る。6回目からは、基礎理論を踏まえ、現実の保険の成り立ちを意識した考察をする。現実の保険経営に関しては、損害保険会社勤務という実務経験に基づいた考察をする。特に、資金運用リスク、保険金融論については、資産運用セクションのファンドマネジャーとしての経験を生かした実践的な解説を行う。また、保険自由化、保険政策等では、自由化で保険業界が激変しだした1990年代後半の経験に基づき、実体験も交えた解説をする。なお、その他適宜実務経験を生かした解説を行う。

事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)

 授業回毎に、2コマ相当(200分)の自主学習を求める。
 次回の範囲を指示するので、その範囲を参考書等を使いながら予習すること(3割)。
 毎回配布する資料に「復習のための問題」を出しているのでそれを解いて復習し、Moodleで毎回行われる小テストを受けること。小テストの解答・解説を使ってさらに復習をし、確実に理解すること(7割)。
 毎回の講義を積み上げていくような講義となるので、復習をして理解に努めないと、次回の講義の理解も困難となる。

授業計画(各回の授業内容)Course Outline

  • 1回目Session 1 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    保険についての学問  (保険学、保険総論、保険各論)
  • 2回目Session 2 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    保険の意義と限界  (安定、成長、モラル・ハザード)
  • 3回目Session 3 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    保険の語義と危険・保障 (リスク・ハザード・ペリル、保障・補償・保証)
  • 4回目Session 4 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    保険の仕組み  (一人は万人のために万人は一人のために)
  • 5回目Session 5 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    保険の原理  (給付・反対給付均等の原則、収支相等の原則、大数の法則)
  • 6回目Session 6 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    保険経営     (営業保険料、純保険料・付加保険料、3利源)
  • 7回目Session 7 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    保険技術的危険と保険金融   (アンダーライティング・リスク、資金運用リスク)
  • 8回目Session 8 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    保険金融論   (投資運用、保険会社の貸借対照表・損益計算書)
  • 9回目Session 9 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    保険の本質   (保険の定義、保険成立の要件)
  • 10回目Session 10 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    保険類似制度と保険の要件    (貯蓄、被保険利益) 
  • 11回目Session 11 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    保険の保障性、機能・効果・分類  (二大機能、経済効果、理論的分類・便宜的分類)
  • 12回目Session 12 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    保険自由化   (漸進主義・急進主義、コングロマリット)
  • 13回目Session 13 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    保険政策    (経済政策、保険行政) 
  • 14回目Session 14 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    保険規制と保険業界    (保険契約法、保険監督法、俯瞰図)

教科書・テキストTextbooks

なし。

参考書等References

小川浩昭[2008],『現代保険学ー伝統的保険学の再評価』九州大学出版会。
小川浩昭[2015],『保険学における一般性と特殊性』九州大学出版会。

課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.

Moodleで毎回小テストを実施する。
さらに、必要に応じて課題、試験を課す場合がある。

課題に対するフィードバックの方法Feedback Method

 小テスト終了後Moodleに採点結果とそれぞれの問いに対する解説を掲載する。また、必要に応じて、授業で小テストに対するコメントや補足の解説をする。

成績評価Evaluation

成績評価の方法 / Evaluation Method

 DP観点「A」、「B」について、小テストにより評価する。ただし、小テスト以外に課題、試験を実施した場合は、それらも考慮する。その場合は、授業において成績評価の方法について説明する。

観点別評価の入力項目(ルーブリックとその使用方法) / Target to be Evaluated

SEQ 1

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
A(知識・技能)
成績評価の規準 / Evaluation Criteria
 貨幣制度としての保険を保険特有の貨幣の流れに着目して考察し、保障に関わる貨幣の流れを理解し、経済的な機能を説明することができる。
評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
卓越水準 / Outstanding
保険特有の貨幣の流れを十分に理解し、その流れにより発揮される経済的な機能を他の受講生の模範となる水準で説明することができる。
目標到達水準 / Excellent
保険特有の貨幣の流れを十分に理解し、その流れにより発揮される経済的な機能を十分な水準で説明することができる。
目標途上水準 / Good
保険特有の貨幣の流れを理解し、その流れにより発揮される経済的な機能の説明に、一部不十分な点が見られる。
目標下限水準 / Adequate
保険特有の貨幣の流れを理解し、その流れにより発揮される経済的な機能の説明に、多くの未熟な点が見られる。
近接水準 / Inadequate
保険特有の貨幣の流れを理解し、その流れにより発揮される経済的な機能の説明が、十分とは言えない。
評価不能 / Unevaluable
評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適

SEQ 2

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
B(思考力・判断力・表現力等)
成績評価の規準 / Evaluation Criteria
 保険という制度の本質がどこにあるかを理解することを通じて、日常生活と保険との関わりが理解でき、基本的な保険の取り扱いができる。
評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
卓越水準 / Outstanding
保険の本質を十分に理解し、多くの保険がある中で、その知識を応用して保険の取り扱いができる。
目標到達水準 / Excellent
保険の本質を十分に理解し、多くの保険がある中で、その知識を応用して簡単な保険の取り扱いができる。
目標途上水準 / Good
保険の本質を十分に理解し、多くの保険がある中で、その知識を応用した保険の取り扱いに不十分な点が見られる。
目標下限水準 / Adequate
保険の本質を十分に理解し、多くの保険がある中で、その知識を応用した保険の取り扱いに多くの未熟な点が見られる。
近接水準 / Inadequate
保険の本質把握に真摯に取り組んでいるものの、その知識を応用するに十分とは言えない。
評価不能 / Unevaluable
評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適。
成績評価に関するその他の確認事項 / Other Information for Evaluation

履修上の注意Other Course Information

保険各論、保険史、リスクマネジメント論の受講前に受講する方が好ましい。