シラバス - 精神保健福祉論II
-
- ナンバリングコードCode
- SOC-are3-238
-
- 科目名Subject Name
- 精神保健福祉論II
-
- 担当者名Instructor
- 中村 秀郷(実務家)
-
- 単位Credit
- 2
-
- 履修年次Standard Year for Registration
- 3-4
-
- 学期Semester
- 前期
-
- クラスClass
-
- 曜限Day/Period
- 月曜2時限
-
- 教室Classroom
- 1-202
-
- 授業形態Course Type
- 講義・演習
-
- メディア授業Distance Learning Course
-
- 備考Remarks
- 精神保健福祉の原理II
使用言語:日本語
-
- 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
- 〇
-
- 学内単位互換科目としての受講可否Availability for inter-departmental credit transfer
- 不可
授業の到達目標Objectives to be Attained
SEQ 1
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - A(知識・技能)
- 本科目の学問及び関連する分野の基本的な概念や理論を修得し、知識と技能を身に付けることで、人と社会を結びつけ、人々の生活上の問題を理解することができる。
・「障害者」に対する思想や障害者の社会的立場の変遷から、障害者福祉の基本的枠組み(理念・視点・関係性)について理解する。
・精神保健福祉士を規定する法律と倫理綱領を把握し、求められる機能や役割を理解する。
SEQ 2
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - B(思考力・判断力・表現力等)
- 人間の尊厳の価値を踏まえて本科目の学問の学びの対象となる人と向きあい、人と社会を支えるための思考方法を身に付け、現実のものとして活用できるよう判断することができる。
・精神保健福祉士が対象とする「精神障害者」の定義とその障害特性を構造的に理解するとともに、精神障害者の生活実態について学ぶ。
・近年の精神保健福祉の動向を踏まえ、精神保健福祉士の職域と業務特性を理解する。
SEQ 3
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - D(態度・志向性)
- 本科目の学問の分野を中心に、学問の価値、基本原理、真理について、自律的に探求することができる。
・精神疾患や精神障害をもつ当事者の社会的立場や処遇内容の変遷をふまえ、それに対する問題意識をもつ価値観を体得する。
・精神障害者へのかかわりについて、精神医学ソーシャルワーカーが構築してきた固有の価値を学び、精神保健福祉士の存在意義を理解して職業的アイデンティティの基礎を築く。
・現在の精神保健福祉士の基本的枠組み(理念・視点・関係性)と倫理綱領に基づく職責について理解する。
授業の概要Course Overview
精神保健福祉の原理Ⅱ(精神保健福祉論Ⅱ)では、「精神保健福祉の原理Ⅰ(精神保健福祉論Ⅰ)の学習内容を踏まえつつ、①障害者福祉の理念、②「障害」と「障害者」の概念、③社会的排除と社会的障壁、④精神障害者の生活実態、⑤「精神保健福祉士」の資格化の経緯と精神保健福祉の原理と理念、⑥「精神保健福祉士」の機能と役割等について、主に④⑤⑥を中心に理解を深めていく。
本科目は、テキストに沿って基本的事項の解説及び精神障害者の実際の生活や支援をイメージできるように視聴覚教材、補助資料を用いて実務や事例の紹介等を行う。また、受講生参加型の時間を設け、学んだことを活かす力を養うためのグループ討議(=アクティブラーニング)を行う。
*この授業は「実務経験のある教員による授業科目」である。
精神保健福祉士として実務経験を積み、現在も実務に携わっている教員が、精神保健福祉の現場で培った技能と知見に基づいて精神保健福祉士としての実際的な業務などに必要な価値・技術・知識を教授する。
*この授業は一部回数(全授業回数の半数以下に収まる範囲)を遠隔で実施する場合がある(履修者にはMoodle等で別途詳細を連絡)。なお、遠隔授業回は主に録画した授業動画を配信する形又はMoodle及び電子メールを用いたオンデマンド型コースとする。
事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)
予習:テキストの該当範囲に目を通しておく。
復習:講義内容を自分なりにまとめておく。
授業計画(各回の授業内容)Course Outline
-
- 1回目Session 1 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- オリエンテーション・精神障害者の生活特性(1)
-
- 2回目Session 2 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 精神障害者の生活特性(2)
-
- 3回目Session 3 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 精神障害者の生活特性(3)
-
- 4回目Session 4 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 精神障害者の生活特性(4)
-
- 5回目Session 5 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 精神保健福祉の原理と理念(1)
-
- 6回目Session 6 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 精神保健福祉の原理と理念(2)
-
- 7回目Session 7 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 精神保健福祉の原理と理念(3)
-
- 8回目Session 8 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 精神保健福祉の原理と理念(4)
-
- 9回目Session 9 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 「精神保健福祉士」の役割と機能(1)
-
- 10回目Session 10 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 「精神保健福祉士」の役割と機能(2)
-
- 11回目Session 11 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 「精神保健福祉士」の役割と機能(3)
-
- 12回目Session 12 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 「精神保健福祉士」の役割と機能(4)
-
- 13回目Session 13 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 「精神保健福祉士」の役割と機能(5)
-
- 14回目Session 14 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 全体のまとめ
教科書・テキストTextbooks
日本ソーシャルワーク教育学校連盟編『最新・精神保健福祉士養成講座5 精神保健福祉の原理』、中央法規
*最新版を使用する。
参考書等References
適宜、授業の中で紹介する。
課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.
授業の中で説明する。
課題に対するフィードバックの方法Feedback Method
授業の中で説明する。
成績評価Evaluation
成績評価の方法 / Evaluation Method
1.最終レポート(40%)、小レポート・リアクションペーパー等(30%)、授業への参加度(30%)で評価する。
2.「最終レポート」は「知識・理解」及び「思考・判断」の観点から、授業を通しての理解度の確認を行う。
3.「小レポート・リアクションペーパー等」は記述内容・コメント内容などを総合的に評価する。
4.「授業への参加度」はグループディスカッション等を見て「関心・意欲・態度」の観点から到達度を見る。
5.単位修得には、原則として全授業回数の2/3以上の出席が必要である。
観点別評価の入力項目(ルーブリックとその使用方法) / Target to be Evaluated
SEQ 1
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - A(知識・技能)
- 成績評価の規準 / Evaluation Criteria
- 本科目の学問及び関連する分野の基本的な概念や理論を修得し、知識と技能を身に付けることで、人と社会を結びつけ、人々の生活上の問題を理解することができる。
- 評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
-
- 卓越水準 / Outstanding
- 学習した内容を本科目の学問及び関連する分野の知見と照らし、客観的・総合的に批評することができる。
- 目標到達水準 / Excellent
- 学習した内容を本科目の学問学及び関連する分野の知見と照らし、包括的に説明できる。
- 目標途上水準 / Good
- 不十分な点はあるものの学習した内容を本科目の学問及び関連する分野の知見と照らし、説明することができる。
- 目標下限水準 / Adequate
- 学習した内容を本科目の学問及び関連する分野の知見と照らし、現実に適用することができる。
- 近接水準 / Inadequate
- 現実への適用は難しいが本科目の学問及び関連する分野の学問としての基礎を獲得している。
- 評価不能 / Unevaluable
- 評価に値する情報が十分になく、あるいは上記の水準に値せず、能力としての評価に不適である。
SEQ 2
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - B(思考力・判断力・表現力等)
- 成績評価の規準 / Evaluation Criteria
- 人間の尊厳の価値を踏まえて本科目の学問の学びの対象となる人と向きあい、人と社会を支えるための思考方法を身に付け、現実のものとして活用できるよう判断することができる。
- 評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
-
- 卓越水準 / Outstanding
- 本科目の学問の対象である人と社会を支えるための思考方法を十分に身に付け、現実のものとして十分に活用できるよう判断することができる。
- 目標到達水準 / Excellent
- 本科目の学問の対象である人と社会を支えるための思考方法を十分に身に付け、現実のものとしてある程度活用できるよう判断することができる。
- 目標途上水準 / Good
- 本科目の学問の対象である人と社会を支えるための思考方法を一定の水準で身に付け、現実のものとしてある程度活用できるよう判断することができる。
- 目標下限水準 / Adequate
- 本科目の学問の対象である人と社会を支えるための思考方法を一定の水準で身に付け、現実のものとして最低限活用できるよう判断することができる。
- 近接水準 / Inadequate
- 本科目の学問の対象である人と社会を支えるための思考方法の基礎は身に付けているが、現実のものとして活用できるよう判断するまでには至っていない。
- 評価不能 / Unevaluable
- 評価に値する情報が十分になく、あるいは上記の水準に値せず、能力としての評価に不適である。
SEQ 3
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - D(態度・志向性)
- 成績評価の規準 / Evaluation Criteria
- 本科目の学問の分野を中心に、学問の価値、基本原理、真理について、自律的に探求することができる。
- 評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
-
- 卓越水準 / Outstanding
- 本科目の学問の価値、基本原理、真理について、自律的に探求し、必要十分な水準で課題を終えた上で、他の受講生にとって手本となる水準のレポートを独力で仕上げることができる。
- 目標到達水準 / Excellent
- 本科目の学問の価値、基本原理、真理について、自律的に探求し、必要十分な水準で課題を終えることができる。
- 目標途上水準 / Good
- 本科目の学問の価値、基本原理、真理について、自律的に探求し、一定の水準で課題を終えることができる。
- 目標下限水準 / Adequate
- 本科目の学問の価値、基本原理、真理について、自律的に探求し、未熟な点は散見されるものの、ある程度の水準で課題を終えることができる。
- 近接水準 / Inadequate
- 本科目の学問の価値、基本原理、真理について、ある程度自律的に探求することができるが、実施状況として課題が必要十分な水準には達していない。
- 評価不能 / Unevaluable
- 評価に値する情報が十分になく、あるいは上記の水準に値せず、能力としての評価に不適である。
- 成績評価に関するその他の確認事項 / Other Information for Evaluation
- 単位修得には、原則として全授業回数の2/3以上の出席が必要である。
履修上の注意Other Course Information
1.本科目は精神保健福祉士国家試験受験資格取得のための必修科目である。
2.本科目はグループ討議等を随時行う。受講生には考え、発言する主体的な学習態度を求める。
3.本科目は視聴覚教材を随時活用する。状況によって各回の内容が前後することがある。
4.「精神保健福祉の原理Ⅱ」は、原則として「精神保健福祉の原理Ⅰ」から順に履修することが望ましい。