シラバス - 生命科学I(2)

  • ナンバリングコードCode
    LIB-nat1-176
  • 科目名Subject Name
    生命科学I(2)
  • 担当者名Instructor
    山根 明弘
  • 単位Credit
    2
  • 履修年次Standard Year for Registration
    1-4
  • 学期Semester
    前期
  • クラスClass
  • 曜限Day/Period
    月曜3時限
  • 教室Classroom
    4-403
  • 授業形態Course Type
    講義・演習
  • メディア授業Distance Learning Course
  • 備考Remarks
    生命科学A(2)

    使用言語:日本語
  • 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
  • 学内単位互換科目としての受講可否Availability for inter-departmental credit transfer

授業の到達目標Objectives to be Attained

SEQ 1

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
A(知識・技能)
 生命科学分野の技術が飛躍的に進み、遺伝子やバイオテクノロジー、先端医療に関する話題や情報がメディア等に溢 れるなか、遺伝子DNAとはなにか?生命現象とはどういうものか?について学ぶ授業である。
講義では、「遺伝子」と「生命」とのかかわりについて、基礎的なメカニズムから最先端の話題までを、わかりやす く解説する。文系の受講者が主な対象となるので、専門的な知識をより深くというよりも、人間社会や日常生活との関 わりに重点を置いて、生命科学の全体像をつかむことを第一の目標としている。次に、新聞やニュースなどのメディアで報じられている生命科学関連の話題を、そのメカニズムだけではなく、社会全体への貢献や問題点についても正しく理解できるようになるのが、この科目の最終到達目標である。

授業の概要Method of Instruction

 遺伝子DNAやタンパク質の基本構造や機能などの基礎知識からはじまり、遺伝子発現のメカニズムや突然変異などに ついて説明した後に、遺伝の父とも呼ばれているグレゴール・ヨハン・メンデルの偉業と遺伝の法則、現在の遺伝学に ついての基礎を解説する。また、ネコの毛色の遺伝のメカニズムは、現在の遺伝学のエッセンスが詰まっていると思わ れるので、「三毛猫がメスにしか現れない」メカニズムを解説し、講義を終了する。
 上記の遺伝子や生体内の物質、そしてその反応等の目に見えないミクロな現象が、実際に生き物の体のなかで絶えず起こっ ていることをイメージすることは、なかなか難しいのかもしれない。そこで、毎回の講義の最初に生命現象をマクロな視点でとらえた「マクロな生命科学」のコーナーを設け、生き物の画像やエピソードをまじえながら紹介する。

事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)

  講義で用いるスライドは講義前にMoodleにアップしておくので、事前に目を通しておくと良い。なお、パンデミック下における感染予防の観点等から、一部あるいは全遠隔授業となった場合には、毎回の授業で課題を提出するものとする(各回、20分程度)。

授業計画(各回の授業内容)Course Outline

  • 1回目Session 1 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    生命科学とは何か?(自己紹介、講義内容の紹介、お約束事の確認)
  • 2回目Session 2 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    遺伝子 DNAとは何か?I(DNAは何の略語か?、遺伝子とDNA)
  • 3回目Session 3 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    遺伝子 DNAとは何か?II(DNAの構造、遺伝子文字の種類と文字数、ゲノムとは)
  • 4回目Session 4 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    タンパク質とは?(タンパク質の構造と働き、アミノ酸)
  • 5回目Session 5 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    タンパク質の合成(RNA、生物学のセントラルドグマ)
  • 6回目Session 6 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    遺伝子突然変異とタンパク質(ヘモグロビン、鎌形赤血球貧血症、マラリア耐性ほか)
  • 7回目Session 7 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    様々な突然変異(突然変異があるから進化する、遺伝子重複、免疫遺伝子)
  • 8回目Session 8 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    染色体のはなし(DNAと染色体、ヒトの染色体、ABO式血液型)
  • 9回目Session 9 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    遺伝の法則 I(偉大なるメンデルさん、エンドウ豆のはなし)
  • 10回目Session 10 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    遺伝の法則 II(メンデルの実験、優性の法則、分離の法則)
  • 11回目Session 11 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    様々な遺伝のはなし (マン島の無尾のネコ、アサガオの花の色の遺伝、伴性遺伝)
  • 12回目Session 12 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    ヒトの遺伝のはなし(赤緑色覚多型、耳あか遺伝子、下戸と遺伝子、人類の拡散)
  • 13回目Session 13 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    ネコの毛色遺伝子 I(なぜネコなのか?ネコの毛並み)
  • 14回目Session 14 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    ネコの毛色遺伝子 II(ネコの毛色の遺伝子、なぜ三毛猫はメスばかり?、まとめ)

教科書・テキストTextbooks

なし。

参考書等References

「サイエンスビュー 生物総合資料」実教出版:(写真や図がたくさん載った良書です。興味を持ったテーマをより深く自分で学ぶこともできます。また、今後の社会生活を送るうえでも、持っていて決して損をしない一冊だと思います。)

課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.

課題に対するフィードバックの方法Feedback Method

成績評価Evaluation

成績評価の方法 / Evaluation Method

平常点(主に出席)30点、小レポート20点、筆記試験(定期試験)50点の、合計100点満点(筆記試験は選択問題と論述問題を予定。 単なる知識だけでなく、どれだけ自然界の全体像がとらえられているかが評価のポイントとなる)。また、単位取得には、2/3以上の出席が必要。

観点別評価の入力項目(ルーブリックとその使用方法) / Target to be Evaluated

SEQ 1

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
A(知識・技能)
成績評価の規準 / Evaluation Criteria
まず、①生命科学分野のさまざまな現象のメカニズムの基礎を理解できていること、次に②生命現象についての幅広い知識を身につけていること、そして最後に③様々な生命現象に満ち溢れた自然界と人間社会とのつながりを俯瞰的にとらえることが出来ていること。
評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
卓越水準 / Outstanding
生命科学のメカニズムを深く理解したうえで生命現象の知識を充分に身につけているのと同時に、自然界と人間社会とのつながりを俯瞰的にとらえることが充分にできている。
目標到達水準 / Excellent
生命科学のメカニズムを理解したうえで生命現象の知識を身につけているのと同時に、自然界と人間社会とのつながりを俯瞰的にとらえることができている。
目標途上水準 / Good
生命科学のメカニズムを理解したうえで生命現象の知識をある程度は身につけている。そして、自然界と人間社会との関連についての一部は理解できている。
目標下限水準 / Adequate
生命科学についての基礎知識を一部理解できている。
近接水準 / Inadequate
該当なし
評価不能 / Unevaluable
評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適
成績評価に関するその他の確認事項 / Other Information for Evaluation

履修上の注意Other Course Information