シラバス - 同和教育論
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- ナンバリングコードCode
- CHI-edu1-111
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- 科目名Subject Name
- 同和教育論
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- 担当者名Instructor
- 原口 一夫
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- 単位Credit
- 2
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- 履修年次Standard Year for Registration
- 1-4
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- 学期Semester
- 後期
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- クラスClass
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- 曜限Day/Period
- 金曜4時限
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- 教室Classroom
- 1-309
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- 授業形態Course Type
- 講義・演習
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- メディア授業Distance Learning Course
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- 備考Remarks
- 同和教育論(教職)
使用言語:日本語
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- 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
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- 学内単位互換科目としての受講可否Availability for inter-departmental credit transfer
- 不可
授業の到達目標Objectives to be Attained
SEQ 1
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - A(知識・技能)
- 部落問題は、我が国固有の人権問題である。その解消を目指すため、部落問題の実態や歴史・法規等の基本的な認識について理解を深める。内容としては、部落問題に関連する歴史についての学習と人権意識を醸成する授業の在り方について学習し、部落問題を解決していこうとする主体者(教師)の形成を目的とする。具体的には、次の項目を到達目標とする。
①部落差別の実態や現実について説明できるようになる。
SEQ 2
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - B(思考力・判断力・表現力等)
- 部落問題は、我が国固有の人権問題である。その解消を目指すため、部落問題の実態や歴史・法規等の基本的な認識について理解を深める。内容としては、部落問題に関連する歴史についての学習と人権意識を醸成する授業の在り方について学習し、部落問題を解決していこうとする主体者(教師)の形成を目的とする。具体的には、次の項目を到達目標とする。
②部落問題関連の歴史や法規について概略を説明できるようになる。
SEQ 3
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - C(総合的な学修経験・創造性)
- 部落問題は、我が国固有の人権問題である。その解消を目指すため、部落問題の実態や歴史・法規等の基本的な認識について理解を深める。内容としては、部落問題に関連する歴史についての学習と人権意識を醸成する授業の在り方について学習し、部落問題を解決していこうとする主体者(教師)の形成を目的とする。具体的には、次の項目を到達目標とする。
③部落問題についての授業を構想することができるようになる。
授業の概要Method of Instruction
〇 「福岡県人権問題に関する県民意識調査」(2022年公表)等から部落差別の実態や差別を理解させるとともに、部落差別の理
由を形成してきた大きな要因となっている歴史についての捉え直しを行う。
〇 質問や意見を随時受け付け、双方向の授業を目指す。
〇 部落問題の解決に向けた人権意識と自尊感情を醸成する授業づくりについて提案する。
〇 各講義ごとに、体験を交えた感想や意見とその根拠について記述したレポートの提出を求める。
※ レポートに記述された意見や質問、理解度を重視して平常点を算出する。
事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)
配布した資料や参考図書を読んで、意見や疑問に思ったことを整理しておく。
授業計画(各回の授業内容)Course Outline
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- 1回目Session 1 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 部落差別の今日的様相:①部落差別とは何か(意識調査から見える差別の実態)
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- 2回目Session 2 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 部落差別の今日的様相:②見えない差別と部落への忌避意識
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- 3回目Session 3 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 歴史学習の捉え直し:①学校における部落史関連授業の現状
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- 4回目Session 4 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 歴史学習の捉え直し:②近世身分制度の概要
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- 5回目Session 5 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 歴史学習の捉え直し:③身分制度の引き締めと強化される差別意識
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- 6回目Session 6 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 歴史学習の捉え直し:④「ケガレ」観について
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- 7回目Session 7 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 歴史学習の捉え直し:⑤賤称廃止令(解放令)
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- 8回目Session 8 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 歴史学習の捉え直し:⑥新政府反対一揆
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- 9回目Session 9 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 歴史学習の捉え直し:⑦民衆の貧窮化と新たな差別の指標
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- 10回目Session 10 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 歴史学習の捉え直し:⑧水平社宣言文を読む
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- 11回目Session 11 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 歴史学習の捉え直し:⑨戦後の部落解放運動
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- 12回目Session 12 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 歴史学習の捉え直し:⑩インターネットと部落差別
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- 13回目Session 13 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 教育内容の創造:自尊感情を醸成する授業づくり
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- 14回目Session 14 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
- 同和教育論のまとめ
教科書・テキストTextbooks
なし
参考書等References
田中圭一『百姓の江戸時代』ちくま学芸文庫
渡辺尚志『百姓たちの江戸時代』ちくまプリマー新書
斎藤洋一『身分差別社会の真実』講談社現代新書
若尾政希『百姓一揆』岩波新書
松沢祐作『生きづらい明治時代』岩波ジュニア新書
網野義彦『日本の歴史を読み直す』ちくま学芸文庫
黒川みどり『近代部落史』平凡社新書
課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.
各講義後に、講義内容に関連しての体験を交えた感想や意見を記述したレポートの提出を求める。レポートは、成績評価に反映させる。
課題に対するフィードバックの方法Feedback Method
前回講義のレポートの概要をまとめ、新たに出てきた課題については、講義の始めに説明し討議する時間を持つ。
成績評価Evaluation
成績評価の方法 / Evaluation Method
各講義ごとのレポートの内容評価(70%)、および総括レポート(30%)により成績評価を行う。
レポートの内容評価は、意見や質問、新たな観点の提示、自身の経験からのフィードバック、理解度を視点に評価する。
総括レポートの評価は、「部落史についての授業構想」の具体性(資料活用と学習者の思考形成への配慮)を観点して行う。総括レポートは、これまでの講義内容に沿った授業の実施を想定して、部落史学習の「指導案」を作成してもらう。指導案の作成に当たっては、事前に、授業内容(単元)及び作成のための資料を提示する。
観点別評価の入力項目(ルーブリックとその使用方法) / Target to be Evaluated
SEQ 1
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - A(知識・技能)
- 成績評価の規準 / Evaluation Criteria
- 部落問題の実態や歴史・法規等の基本的な認識について理解を深める。内容としては、部落問題に関連する歴史についての学習と人権意識を醸成する授業の在り方について学習し、部落問題を解決していこうとする主体者(教師)の形成を目的とする。
①部落差別の実態や現実について説明することができる。
- 評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
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- 卓越水準 / Outstanding
- 人権問題に関する県民意識調査などの客観的な資料の分析や、実際に発生している差別事象を知ることにより、部落差別の実態や現実について説明することができる。
- 目標到達水準 / Excellent
- 学習した内容をもとに、部落差別の実態や現実について概略を説明することができる。
- 目標途上水準 / Good
- 不十分な点はあるものの学習した内容を説明することができる。
- 目標下限水準 / Adequate
- 学習した内容の理解はできている。
- 近接水準 / Inadequate
- 基礎的な学習内容は獲得している。
- 評価不能 / Unevaluable
- 評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適
SEQ 2
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - B(思考力・判断力・表現力等)
- 成績評価の規準 / Evaluation Criteria
- 部落問題の実態や歴史・法規等の基本的な認識について理解を深める。内容としては、部落問題に関連する歴史についての学習と人権意識を醸成する授業の在り方について学習し、部落問題を解決していこうとする主体者(教師)の形成を目的とする。
②部落問題関連の歴史や法規について概略を説明できる。
- 評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
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- 卓越水準 / Outstanding
- 部落問題に関する歴史的や、法規について十分な理解を持ち、現在に至るまでの経過を説明することができる。
- 目標到達水準 / Excellent
- 部落問題に関する歴史的な流れや法規について概略を説明することができる。
- 目標途上水準 / Good
- 不十分な点はあるものの部落問題に関する歴史や法規について説明することができる。
- 目標下限水準 / Adequate
- 学習した内容の理解はできている。
- 近接水準 / Inadequate
- 基礎的な学習内容は獲得している。
- 評価不能 / Unevaluable
- 評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適
SEQ 3
- DP観点 / Diploma Policy
Target Category - C(総合的な学修経験・創造性)
- 成績評価の規準 / Evaluation Criteria
- 部落問題の実態や歴史・法規等の基本的な認識について理解を深める。内容としては、部落問題に関連する歴史についての学習と人権意識を醸成する授業の在り方について学習し、部落問題を解決していこうとする主体者(教師)の形成を目的とする。
③部落問題についての授業を構想することができる。
- 評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
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- 卓越水準 / Outstanding
- 部落問題に関する歴史・法規等に関する認識を踏まえ、人権意識を醸成する授業を構想することができる。
- 目標到達水準 / Excellent
- 部落問題に関する歴史・法規等に関する認識を踏まえ、人権意識を醸成することを意識した授業を構想することができる。
- 目標途上水準 / Good
- 部落問題に関する歴史・法規等に関する認識を踏まえた授業構想ができる。
- 目標下限水準 / Adequate
- 部落問題に関する基礎的な認識をもとにした授業構想ができる。
- 近接水準 / Inadequate
- 授業構想に係る基礎的な認識は獲得している。
- 評価不能 / Unevaluable
- 評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適
- 成績評価に関するその他の確認事項 / Other Information for Evaluation
履修上の注意Other Course Information
日頃から社会的マイノリティに関心を持って、気づき発見した人権課題について授業で活かせるように整理しておく。
また、レポートの記述の当たっては、自身の経験と重ねて課題を考え記述するように努めること。