シラバス - スポーツ理論I(2)

  • ナンバリングコードCode
  • 科目名Subject Name
    スポーツ理論I(2)
  • 担当者名Instructor
    中馬 充子
  • 単位Credit
    1
  • 履修年次Standard Year for Registration
    2-4
  • 学期Semester
    後期前半
  • クラスClass
  • 曜限Day/Period
    火曜3時限
  • 教室Classroom
    3-304
  • 授業形態Course Type
    講義・演習
  • メディア授業Distance Learning Course
  • 備考Remarks
    使用言語:日本語
  • 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
  • 学内単位互換科目としての受講可否Availability for inter-departmental credit transfer
    不可

授業の到達目標Objectives to be Attained

SEQ 1

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
-
人間を理解し、個人として適切に生きることができるように、学生の自己形成を助けることは、大学の前期教育課程の重要な役割であると考えている。そこで、本講では、人間個人を理解するための基本的枠組について考えると共に、生涯を通じて有用と考えられる健康科学分野の知見を題材として、その背景にある科学的事実を吟味し、critical thinking を可能にすることを目標におく。加えて、ヒトは基本的には自然的生物的存在(動物)であり、また社会的文化的存在(意識的主体)であり、しかもこの両面において歴史的に形成されてきたものである。この前提にたって、個人がもつ望ましい人間的特性を最大限に発達・維持するために、心とからだのコラボレーションを目指すと共に、健康科学的視点からそれらの実践的解決方法を主体的かつ創造的に見出すための学力を養成する。

授業の概要Method of Instruction

現代生活の中で、身体活動の意義は高まってきており、スポーツもいたるところで市民権を獲得しつつある。適切なトレーニ ングによって体力の向上が認められるが、いったん誤るとスポーツが健康を損なう可能性もある。したがって、障害を未然に防ぐ役割を果たすスポーツ医学の知識は必要不可欠であるといえよう。受講生の運動に対する自発的・自主的な態度のより一層の充実を図り、健康なライフスタイルの確立を目的として、1)エネルギー・バランス(食行動と生活行動の評価)2)スポーツテストによる若さの評価 3)こころとからだのコラボレーション 4)トレーニングの科学 5)脳科学とスポーツ 6)身体運動的知能などの視点から、先見と参加を二大原則とする、生涯学習社会における新しいスポーツ論について考えるものである 。

事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)

体力診断・スポーツテスト(握力・背筋力・長座体前屈・立ち幅跳び・ステップテスト・上体起こし・シャトルラン・ベンチプレスなど)を実施いたしますので,コンデイションを整えておくとよいでしょう。

授業計画(各回の授業内容)Course Outline

  • 1回目Session 1 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    オリエンテーション(評価方法・過去問解説)
  • 2回目Session 2 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    勝負強さは脳が決め手(脳科学とスポーツ)
  • 3回目Session 3 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    体力診断・スポーツテスト(実習)
  • 4回目Session 4 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    若さの判定・評価(個別データ)
  • 5回目Session 5 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    エネルギーバランスチェック(食行動と生活行動・タイムスタディ法による個別評価)
  • 6回目Session 6 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    トレーニングの科学(個別評価に基づくトレーニングデザイン・スポーツ栄養学)
  • 7回目Session 7 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    身体運動的知能(多重知能をまんべんなく伸ばす)を育む

教科書・テキストTextbooks

テキストは特に指定せず、授業時配布の資料をこれに当てる。

参考書等References

(1)東京大学身体運動科学研究室編(2009)「教養としての身体運動・健康科学」東京大学出版会 (2)ジョン J. レイティ著, 野中香方子訳(2009) 「脳を鍛えるには運動しかない!− 最新科学でわかった脳細胞の増やし方 − 」日本放送出版協 (3)Karin Albrecht著,平井千貴監訳(2006)「奇麗な姿勢になるためのエクササイズ」ナップ (4)澤口俊之(2008)「脳教育2.0」講談社 (5)Newton別冊『脳とは何か』2019.11 / Newtonライト「筋肉のきほん」2019.2

課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.

課題に対するフィードバックの方法Feedback Method

成績評価Evaluation

成績評価の方法 / Evaluation Method

成績は、期末試験の成績を優先し、授業への出席状況、リポート等平常の評価も考慮して決定する。100点を満点とし、60点以上を合格とするS(100-90点) A(89-80点)B(79-70点)C(69-60点)D(59点以下)の5段階で評価する。

観点別評価の入力項目(ルーブリックとその使用方法) / Target to be Evaluated

SEQ 1

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
-
成績評価の規準 / Evaluation Criteria
健康科学分野の知見を題材として、その背景にある科学的事実を吟味し、critical thinking を可能にすると共に、スポーツ科学および健康科学的視点から実践的解決方法を主体的かつ創造的に見出し、他者への説明に結びつけることができる。
評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
卓越水準 / Outstanding
健康科学分野の知見を題材として、その背景にある科学的事実を独力で吟味し、critical thinking を可能にすることができる。加えて、スポーツ科学および健康科学的視点から実践的解決方法を主体的かつ創造的に見出し、他者への説明に結びつけることができる。
目標到達水準 / Excellent
健康科学分野の知見を題材として、その背景にある科学的事実を吟味し、critical thinking を可能にすることができる。加えて、スポーツ科学および健康科学的視点から実践的解決方法を見出すものの 、他者への説明に課題が残る。
目標途上水準 / Good
健康科学分野の知見を題材として、その背景にある科学的事実を吟味し、critical thinking を8 割程度、可能にすることができる。加えて、スポーツ科学および健康科学的視点から実践的解決方法を見出すものの、適切な指導を受けなければ、他者への説明に結びつけることができない。
目標下限水準 / Adequate
健康科学分野の知見の理解が不足するため、その背景にある科学的事実の吟味に課題が残るものの 、critical thinking を6割程度、可能にすることができる。加えて、適切な指導を受けると、スポーツ科学および健康科学的視点から実践的解決方法を見出すことに意欲を示すが、他者への説明に結びつけることができない。
近接水準 / Inadequate
該当なし
評価不能 / Unevaluable
評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適
成績評価に関するその他の確認事項 / Other Information for Evaluation

履修上の注意Other Course Information

スポーツ理論Ⅱ(1単位)と続けて履修し、計2単位とすることに価値を見出していただきたい。