シラバス - Global Issues E(2)

  • ナンバリングコードCode
    FLS-gcs3-325
  • 科目名Subject Name
    Global Issues E(2)
  • 担当者名Instructor
    L.シュヴァリエ
  • 単位Credit
    2
  • 履修年次Standard Year for Registration
    3-4
  • 学期Semester
    後期
  • クラスClass
  • 曜限Day/Period
    火曜4時限
  • 教室Classroom
    1-607
  • 授業形態Course Type
    演習
  • メディア授業Distance Learning Course
  • 備考Remarks
    フランス語アトリエ(2)

    使用言語:フランス語
  • 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
  • 学内単位互換科目としての受講可否Availability for inter-departmental credit transfer
    不可

授業の到達目標Objectives to be Attained

SEQ 1

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
B(思考力・判断力・表現力等)
様々なジャンルや話題に関する事実や意見などを多様な観点から考察し、論理の展開や表現の方法を工夫しながら、目的に応じて議論を行う言語運用能力を身に付けている。

SEQ 2

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
C(総合的な学修経験・創造性)
外国語学分野に関する研究活動に必要となる基礎的な研究方法及び外国語学に関する専門的知識や研究方法を活用し、自ら課題を解決することのできる創造性を身に付けている。

授業の概要Method of Instruction

前半では、ヨーロッパにおける移民問題のグローバル・イシューを、昨今の映画作品を通して思索する。教材として映画を使うことで、一方では内側から入移民国の様々な反応を理解させ、もう一方ではこの問題に関する様々な観点を提案することができる。知識、反応、意見を形成させるだけでなく、自分自身の置かれた環境と比較して、問題提起させることも可能である。まずは、映画の評価や移民のテーマについて表現することができるよう、言語ツールの形成に注力する。次に、アジア系移民について描かれた、Welcome (「君を想って海をゆく」)とDheepan (「ディーパンの闘い」)、アフリカ系移民について描かれた、Samba (「サンバ」)、Le Havre (「ル・アーヴルの靴みがき」)の4本の映画を題材にして移民の表象を抜粋を通して読み取らせ入移民国であるヨーロッパ社会での移民の受け取られ方や、入移民国の立場について仮説を立てさせる。最終的に、移民問題のテーマに関連して、自国の様々な立場についてプレゼンテーションさせる。授業内でのディスカッションは、全て小グループで行われ、意欲的な態度と授業への活発な参加が求められる。
後半では、社会イシュー(マイノリティ、タブー等)を世界の社会情勢を通じて理解し、諸問題を解決するために求められる知識を探求する。ここでは、映画を通じ「異文化適応」が意味することを考察し、実践に効力を持つ能力の習得を目指す。多文化的視点を習得し、同時に自文化への理解と尊敬の念を向上しながら相手文化に適応するには総合的コミュニケーション能力が欠かせないことを理解、受容し、実践的な能力の習得を図る。ヌーヴェルヴァーグやその時代に生まれた映画が現代社会にどんな影響を与えたか、1950〜1970年代に新しく出て来た監督や俳優を通して考えていく。その時代まで映画のテーマとしてタブー視されていた社会情勢(フェミニズム、児童の不登校、移民、差別的職業、下流階級、犯罪者等)を当時の映像を観ながら理解し、現代の社会イシューを考察する。

事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)

出された宿題は必ずすること。新しい語彙に関しては、教師から特別な指示がなくても覚えるように心がけて欲しい。積極的に復習をして毎回の授業に臨むことを強く勧める。

授業計画(各回の授業内容)Course Outline

  • 1回目Session 1 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    授業の説明、映画についてフランス語で話す、意見を述べる
  • 2回目Session 2 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    移民性に対するイメージ(学生全員のマインドマップの作成)
  • 3回目Session 3 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    第1本映画:移民の表象様式(映画のジャンル、語りの観点、主要な登場人物の特徴、周囲との関係、移民の理由など)
  • 4回目Session 4 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    第2本映画 : 移民の表象様式と第1本映画との比較
  • 5回目Session 5 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    第3本映画:移民の表象様式
  • 6回目Session 6 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    第4本映画:移民の表象様式と第3本映画との比較
  • 7回目Session 7 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    4本の映画の比較と総論、移民の表象、移民への反応と入移民国の人たちの特徴
  • 8回目Session 8 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    映画のマインドマップの作成、学生全員のマインドマップとの比較、意見交換と移民問題の解釈の試み
  • 9回目Session 9 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    講義の概要説明および到達目標の理解。サイレント映像で観る1895年〜1928年(ヌーヴェルヴァーグ以前)の社会。
  • 10回目Session 10 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    トーキー映像(映像と音声が同期した映画のこと)で観る1928年〜1955年(ヌーヴェルヴァーグ以前)の社会。
  • 11回目Session 11 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    ヌーヴェルヴァーグ:ジャン ルーシュ監督の映像で考察するアフリカ:コートジボワール、ニジェール、マリ共和国、移民、差別的職業の実態
  • 12回目Session 12 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    ヌーヴェルヴァーグ:アニエス ヴァルダ監督の映像で考察する社会におけるフェミニズム。ジャン=リュック ゴダール監督の映像で考察する犯罪者の生活実態、女性の社会イシュー。フランソワ トリュフォー監督の映像で考察する児童の教育問題。フランソワ トリュフォー、ジャック ドゥミ、ルイ マル監督の映像で考察する恋愛イシュー、下級社会。
  • 13回目Session 13 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    フランス以外のヌーヴェルヴァーグ映画監督1950年から:ヒスパニックヌーヴェルヴァーグ(スペイン、中央アメリカ、南アメリカ)
  • 14回目Session 14 対面授業 (Face-to-Face) 事前・事後学習 Study required outside class(Preparation/review):200分
    フランス以外のヌーヴェルヴァーグ映画監督1950年から:ブラジルのシネマ・ノーヴォ、イタリアのネオレアリズモ、日本の庶民劇/小市民映画。

教科書・テキストTextbooks

特になし

参考書等References

フランス語辞書。また、授業中に適宜資料を配布する。学期の間に4本の映画を各自全て観る。

課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.

課題に対するフィードバックの方法Feedback Method

成績評価Evaluation

成績評価の方法 / Evaluation Method

(前半)1. 平常点(15%) 2. 課題提出(1回)(50%) 3. グループディスカッション(35%)
(後半)レポート試験(50%)、プレゼンテーションの発表内容(50%)
前半(第1回~第8回)および後半(第9回~第15回)を総合して評価する。

観点別評価の入力項目(ルーブリックとその使用方法) / Target to be Evaluated

SEQ 1

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
B(思考力・判断力・表現力等)
成績評価の規準 / Evaluation Criteria
様々なジャンルや話題に関する事実や意見などを多様な観点から考察し、論理の展開や表現の方法を工夫しながら、目的に応じて議論を行う言語運用能力を身に付けている。
評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
卓越水準 / Outstanding
様々なジャンルや話題に関する事実や意見などを多様な観点から考察し、論理の展開や表現の方法を工夫しながら、目的に応じて議論を行う言語運用能力を十分に身に付けている。
目標到達水準 / Excellent
様々なジャンルや話題に関する事実や意見などを多様な観点から考察し、論理の展開や表現の方法を工夫しながら、目的に応じて議論を行う言語運用能力を有している。
目標途上水準 / Good
様々なジャンルや話題に関する事実や意見などを多様な観点から考察し、論理の展開や表現の方法を工夫しながら、目的に応じて議論を行う言語運用能力を概ね有している。
目標下限水準 / Adequate
様々なジャンルや話題に関する事実や意見などを多様な観点から考察し、論理の展開や表現の方法を工夫しながら、目的に応じて議論を行う言語運用能力が不十分である。
近接水準 / Inadequate
様々なジャンルや話題に関する事実や意見などを多様な観点から考察し、論理の展開や表現の方法を工夫しながら、目的に応じて議論を行う言語運用能力がほとんどない。
評価不能 / Unevaluable
評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適

SEQ 2

DP観点 / Diploma Policy
Target Category
C(総合的な学修経験・創造性)
成績評価の規準 / Evaluation Criteria
外国語学分野に関する研究活動に必要となる基礎的な研究方法及び外国語学に関する専門的知識や研究方法を活用し、自ら課題を解決することのできる創造性を身に付けている。
評価尺度(水準)/ Evaluation Scale
卓越水準 / Outstanding
外国語学分野に関する研究活動に必要となる基礎的な研究方法及び外国語学に関する専門的知識や研究方法を活用し、自ら課題を解決することのできる創造性を十分に身に付けている。
目標到達水準 / Excellent
外国語学分野に関する研究活動に必要となる基礎的な研究方法及び外国語学に関する専門的知識や研究方法を活用し、自ら課題を解決することのできる創造性を有している。
目標途上水準 / Good
外国語学分野に関する研究活動に必要となる基礎的な研究方法及び外国語学に関する専門的知識や研究方法を活用し、自ら課題を解決することのできる創造性を概ね有している。
目標下限水準 / Adequate
外国語学分野に関する研究活動に必要となる基礎的な研究方法及び外国語学に関する専門的知識や研究方法を活用し、自ら課題を解決することのできる創造性が不十分である。
近接水準 / Inadequate
外国語学分野に関する研究活動に必要となる基礎的な研究方法及び外国語学に関する専門的知識や研究方法を活用し、自ら課題を解決することのできる創造性がほとんどない。
評価不能 / Unevaluable
評価に値する情報が不足。または上記の水準に値せず、能力として評価に不適
成績評価に関するその他の確認事項 / Other Information for Evaluation

履修上の注意Other Course Information