シラバス - 博物館資料保存論
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- ナンバリングコードCode
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- 科目名Subject Name
- 博物館資料保存論
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- 担当者名Instructor
- 川村 佳男/木川 りか/志賀 智史/森實 久美子/鷲頭 桂
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- 単位Credit
- 2
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- 履修年次Standard Year for Registration
- 2-4
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- 学期Semester
- 前期
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- クラスClass
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- 曜限Day/Period
- 金曜5時限
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- 教室Classroom
- 1-206
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- 備考Remarks
- 使用言語:日本語
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- 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
授業の到達目標Objectives to be Attained
本講義は、文化財の収集・保管・公開など博物館が行う基幹的な活動がすべて資料保存と関わっていることを理解し、そのうえで資料保存の意義を考察するための足がかりを得ることを目指す。そのために、資料保存のさまざまな取り組みの事例や考え方を学ぶ。
授業の概要Course Overview
講義は基本的に授業内容に関するスライドを使いながら進めていく。授業内容によっては、外部の博物館で講義することもある。授業で不定期に提示するアンケートに回答を書いて提出することが求められる。
事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)
授業の終了時に次回の内容にかかわるアンケートを提示する場合がある。アンケートの答えは指定された期日までにメールで提出すること。復習時は、事前の考えが聴講後にどのように変わったのかとくに留意すること。
なお、事前・事後学習の便宜のため、必要な情報をMoodleで適宜掲示する。
授業計画(各回の授業内容)Course Outline
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- 1回目Session 1
- 資料の修理(前編):事前調査から仕様決定まで <講師:志賀>
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- 2回目Session 2
- 資料の修理(後編):施工から報告書作成まで <講師:志賀>
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- 3回目Session 3
- 学芸員が論じる資料保存 <講師:川村>
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- 4回目Session 4
- 学芸員のカバンの中身:資料の取り扱いに必要な道具 <講師:川村>
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- 5回目Session 5
- 資料の展示から撤収まで <講師:川村>
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- 6回目Session 6
- 海外での資料保存の事例:ひとつではない「正解」 <講師:川村>
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- 7回目Session 7
- 資料を守る環境作り:九州国立博物館の取り組み <講師:川村>
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- 8回目Session 8
- 戦時下の資料保存:文化財の「疎開」 <講師:川村>
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- 9回目Session 9
- 大規模災害時の資料保存:文化財レスキューの現場から <講師:鷲頭>
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- 10回目Session 10
- 収蔵庫内の資料保存 <講師:森實>
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- 11回目Session 11
- 輸送時の資料保存 <講師:森實>
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- 12回目Session 12
- 自然との戦い:文化財害虫の脅威 <講師:木川>
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- 13回目Session 13
- 語り始めた資料保存:展示室からのメッセージ <講師:川村>
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- 14回目Session 14
- 変わりゆく博物館と変わらない文化財:「ヒトをつなぐモノ」として <講師:川村>
教科書・テキストTextbooks
なし
参考書等References
神庭信幸『博物館資料の臨床保存学』武蔵野美術大学出版局、2014年
岩城卓二・高木博志『博物館と文化財の危機』人文書院、2020年
國學院大學研究開発推進機構学術資料センター『文化財の活用とは何か』六一書房、2020年
課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.
課題に対するフィードバックの方法Feedback Method
成績評価の方法・規準Evaluation Criteria/Method
平常点(コメント20%)および期末レポート(80%)に基づいて行う。
履修上の注意Other Course Information
日頃から博物館・美術館などを訪ねて、百年あるいは千年も昔の資料がなぜ目の前に残っているのか、考えてみること。
出張などのため、やむなく休講する場合もある。その場合は早めに補講の日時を連絡するので、注意すること。