シラバス - ヨーロッパ・ケルト文化論B
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- ナンバリングコードCode
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- 科目名Subject Name
- ヨーロッパ・ケルト文化論B
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- 担当者名Instructor
- 平島 直一郎
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- 単位Credit
- 2
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- 履修年次Standard Year for Registration
- 2-4
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- 学期Semester
- 後期
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- クラスClass
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- 曜限Day/Period
- 木曜3時限
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- 教室Classroom
- 4-401
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- 備考Remarks
- 使用言語:日本語
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- 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
授業の到達目標Objectives to be Attained
ケルト人とは、インド・ヨーロッパ語族ケルト語派に属する言語を話す人々を指す。現在、わずかにヨーロッパ西部周縁地域のアイルランド、スコットランド、マン島、ウェールズ、コーンウォール、ブルターニュに末裔が残っている。
後期授業では、中世以降のケルト人の歴史と文化について取り扱う。
授業の概要Course Overview
後期の主なテーマは三つある。一つめは中世以降にも残ったケルト系諸地域の歴史と文化について論じる。二つめはそれらのケルト系諸地域が他民族に支配されるに至ったものの、近代以降、民族主義の高揚とともに、自文化を再認識して復興運動を起こす過程を考察する。三つめは現代の欧州連合の時代になって、国家を超えた欧州の枠の中でケルト系諸地域が自治を拡大し、独自文化の継承発展に努めていることを考察する。ケルトに対する見方は時代によって大きく変わる。ケルト人とその文化を考察するとき、私たちの手元の歴史資料がどのような視点で書かれたものかということを念頭に置いて接しない限り、大きな過ちを犯すことになるだろう。また、歴史資料の視点を捉え直し、その変遷を捉えることは、ケルト人とその文化を正しく捉えるばかりではなく、ヨーロッパを捉え直すことにもなろう。
本講義は前期と後期を通じて一つのテーマを扱うので、後期のみの聴講となると大きなハンデを背負うことになるので、一年間を通した聴講が望ましい。
事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)
毎回の授業において次回授業の準備について指示する。
授業計画(各回の授業内容)Course Outline
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- 1回目Session 1
- オリエンエーション 初期中世アイルランド社会1.
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- 2回目Session 2
- 初期中世アイルランド社会2.
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- 3回目Session 3
- 中世以降のアイルランド社会
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- 4回目Session 4
- 近代以降のアイルランド
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- 5回目Session 5
- アイルランド(まとめ)とアイルランド語
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- 6回目Session 6
- スコットランド〔Albaアルバ〕1.
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- 7回目Session 7
- スコットランド2.とマン島〔Ellan Vanninエラン・ヴァニン〕
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- 8回目Session 8
- ウェールズ〔Cymruカムリ〕1.
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- 9回目Session 9
- ウェールズ2.
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- 10回目Session 10
- コーンウォール〔Kernowケルノウ
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- 11回目Session 11
- ブルターニュ〔Breizブルターニュ〕1.
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- 12回目Session 12
- ブルターニュ2.
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- 13回目Session 13
- 海を渡ったケルト文化
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- 14回目Session 14
- まとめ
教科書・テキストTextbooks
なし。
参考書等References
原聖著『ケルトの水脈』興亡の世界史第07巻(講談社)
鶴岡真弓、松村一男共著『図説 ケルトの歴史−文化・美術・神話をよむ』ふくろうの本(河出書房新社)
その他の参考書は毎回の講義で紹介します。
課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.
講義の後、毎回一二の質問をします。この質問に対する事前準備などの必要はありませんが、自分の考えをよくまとめて回答してください。
課題に対するフィードバックの方法Feedback Method
成績評価の方法・規準Evaluation Criteria/Method
学期中の小テスト(2回、各15点)、講義後の質問に対する回答(各回1点、合計10点)と学期末試験(60点)。
履修上の注意Other Course Information
毎回の積極的な授業参加と自学自習を期待しています。