シラバス - 特別支援教育概論(教職)(2)
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- ナンバリングコードCode
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- 科目名Subject Name
- 特別支援教育概論(教職)(2)
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- 担当者名Instructor
- 志方 亮介
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- 単位Credit
- 2
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- 履修年次Standard Year for Registration
- 2-4
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- 学期Semester
- 後期
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- クラスClass
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- 曜限Day/Period
- 月曜1時限
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- 教室Classroom
- 2-510
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- 備考Remarks
- 使用言語:日本語
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- 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
授業の到達目標Objectives to be Attained
本講義は、教職免許をとるための必修の科目である。本講義では、発達障害や軽度知的障害などの障害等様々な理由により特別の支援を必要とする生徒の理解について深め、教育的支援の基本について学ぶことを目的とする。特別な支援を必要とする児童生徒が、校内の授業において、学習活動に参加している実感・達成感を持てるような支援が求められる。児童生徒が、自ら学び、生きる力を身に付けられるよう、生徒の学習上又は生活上の困難、個別の教育的ニーズを理解したうえで、他の教員や関係機関と連携しながら組織的に対応していくために必要な知識や支援方法を習得することを目標とする。
授業の概要Course Overview
講義を中心とし、適宜ディスカッションを取り入れる。現場で必要とされる特別の支援を必要とする生徒への理解及び支援について現場での実践例を紹介し、具体的な支援場面に関するイメージを豊かにしながら、各自の考えを深めながら学ぶ。
事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)
本講義の受講にあたっては以下の通り3時間の自主的な学習を求める。
予習:教科書の該当部分や関連項目に関する内容について予め調べて準備する(5割)
復習:各回の授業内容について整理し疑問点や不明点を明確にし、次回授業や最終試験に備える。なお疑問点に関しては授業内で随時確認をとる時間を設ける。(5割)
授業計画(各回の授業内容)Course Outline
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- 1回目Session 1
- オリエンテーション(特別支援教育とは何か、教育現場における特別な教育的ニーズ)、修学目標と成績評価について
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- 2回目Session 2
- 特別支援教育に関する制度の理念や仕組み(インクルーシブ教育システム、合理的配慮)
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- 3回目Session 3
- 特別支援教育の理念と基本的な考え方(障害児教育の歴史、特別支援教育の対象)
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- 4回目Session 4
- 視覚障害、聴覚障害の生徒に対する教育の基本(視覚障害、聴覚障害の基礎知識と実態把握、視覚障害、聴覚障害ある生徒に応じた教育課程編成)
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- 5回目Session 5
- 知的障害、肢体不自由、病弱等を含む様々な障害のある生徒に対する教育の基本(知的障害、肢体不自由、病弱等を含む様々な障害の基礎知識と実態把握、教育過程編成)
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- 6回目Session 6
- 自閉スペクトラム症の生徒に対する教育の基本(自閉スペクトラム症の基礎知識と実態把握、自閉症のある生徒に応じた教育過程編成、学習面や行動面、心理面の困難さへの対応)
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- 7回目Session 7
- 学習障害の生徒に対する教育の基本(学習障害の基礎知識、学習障害のある生徒の気づきと実態把握、学習障害のある生徒への指導・支援)
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- 8回目Session 8
- ADHD(注意欠如/多動症)の生徒に対する教育の基本(ADHDの基礎知識、ADHDのある生徒の学習面や行動面における気づきと実態把握、ADHDのある生徒の場に応じた指導・支援)
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- 9回目Session 9
- 教育課程上の環境整備(特別支援学級による指導、通級による指導、自立活動の目標、自立活動の内容、自立活動と個別の指導計画の作成)
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- 10回目Session 10
- 個別の教育支援計画(個別の教育支援計画の意義、個別の支援計画の編成及び配慮事項)
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- 11回目Session 11
- 多様な学びの整備と関係機関との連携(特別支援教育コーディネーターの役割と資質、関係機関、家庭との連携)
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- 12回目Session 12
- 母国語や貧困の問題等による特別の教育的ニーズの生徒への環境整備(母国語や貧困の問題についての実態把握、組織的な対応の実践例)
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- 13回目Session 13
- 特別支援教育の実際(就学と教育の場、進路選択、教育相談、保護者支援)
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- 14回目Session 14
- 全体のまとめと特別支援教育の展望
教科書・テキストTextbooks
拓植雅義、渡部匡隆、二宮信一、納富恵子「初めての特別支援教育 教職を目指す大学生のために 改訂版」 有斐閣アルマ
参考書等References
独立行政法人国立特別支援教育総合研究所(2015)「特別支援教育の基礎・基本」ジアース教育新社
宮本信也他監修(2017)「特別支援教育の基礎−確かな支援のできる教師・保育士になるために−」東京書籍
東京都日野市公立小中学校全教師・教育委員会著、小貫悟著(2010)「通常学級での特別支援教育のスタンダード」東京書籍
その他、授業において適宜紹介する。
課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.
課題に対するフィードバックの方法Feedback Method
成績評価の方法・規準Evaluation Criteria/Method
小テストや課題、試験期間の筆記試験(持ち込みなし)により評価する。
その内訳は、試験(60%)、小テストや課題(40%)とする。