シラバス - 社会福祉原論I

  • ナンバリングコードCode
  • 科目名Subject Name
    社会福祉原論I
  • 担当者名Instructor
    倉田 康路
  • 単位Credit
    2
  • 履修年次Standard Year for Registration
    1-4
  • 学期Semester
    前期
  • クラスClass
  • 曜限Day/Period
    月曜3時限
  • 教室Classroom
    4-303
  • 備考Remarks
    使用言語:日本語
  • 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience

授業の到達目標Objectives to be Attained

 社会福祉とは何かについて、主に社会福祉の思想・哲学、理論、歴史などを取り上げ、以下の到達目標を設定する。
①社会福祉の思想・哲学・価値について説明することができる、②社会福祉の理論について説明することができる、③社会福祉の原理と実践について説明することができる、④社会福祉の歴史について欧米との比較のうえで説明することができる、⑤社会福祉学の構造と特徴について説明することができる、⑥社会福祉の論点について多角的な視点から説明することができる。⑦社会福祉の対象や現代社会におけるニーズについて説明することができる。

授業の概要Method of Instruction

 社会福祉と何か、社会福祉がなぜ必要なのかについて理解したうえで、社会福祉の原理、思想、理念について学習する。また、社会福祉のニーズやこんにちまでに展開される社会福祉の歴史について学習する。
 さらに社会福祉施策と関連施策(教育政策、住宅政策、労働政策など)の関係について理解し、社会福祉がさまざままな施策と連携し、一体となって展開されていること、そして、社会福祉学の特徴や構造について学習する。

事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)

 
 事前学習として次回のテーマに該当する内容について関係する文献など読むなどして準備しておくこと。
 また、事後学習として講義で確認できたことを振り返り、自らに十分理解できなかったことや確認できた課題について補充学習を行うこと。

授業計画(各回の授業内容)Course Outline

  • 1回目Session 1
    社会福祉の目的(社会福祉とは何か、社会福祉はなぜ必要なのか)
  • 2回目Session 2
    私たちの生活と社会福祉(生活を支える社会福祉)
  • 3回目Session 3
    現代社会における社会福祉のニーズ
  • 4回目Session 4
    社会福祉学の構造と特徴(近接領域の学問と関連させながら)
  • 5回目Session 5
    社会福祉の思想・哲学Ⅰ(人間の尊厳)
  • 6回目Session 6
    社会福祉の思想・哲学Ⅱ(社会正義と平和主義)
  • 7回目Session 7
    社会福祉の理論の基本的な考え方
  • 8回目Session 8
    社会福祉の理論の展開(政策論、技術論、固有論、統合論、運動論、経営論)
  • 9回目Session 9
    社会福祉の論点Ⅰ(公私関係、効率性と公平性、普遍主義と選別主義)
  • 10回目Session 10
    社会福祉の論点Ⅱ(自立と依存、自己決定、参加とエンパワーメント、ジェンダー)
  • 11回目Session 11
    社会福祉の変遷Ⅰ(戦前の社会福祉)
  • 12回目Session 12
    社会福祉の変遷Ⅱ(社会福祉の形成期)
  • 13回目Session 13
    社会福祉の変遷Ⅲ(社会福祉の発展期)
  • 14回目Session 14
    まとめ(試験と解説)

教科書・テキストTextbooks

『入門社会福祉の原理と政策』川村匡由編, ミネルヴァ書房,2022年.
『21世紀の現代社会福祉用語辞典』九州社会福祉研究会,学文社,2022年.

参考書等References

なし

課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.

 試験については講義で学習した内容が理解できているかを確認することから講義で学習した内容の中からキーワードとなる事項などについ問い、説明できるかということから評価する(論述形成の試験を出題)。

課題に対するフィードバックの方法Feedback Method

 各講義後のテーマに対するコメントは次回の講義にて紹介する。また、質問については講義終了後やMoodleを通じて受付け、回答する。

成績評価の方法・基準Evaluation Criteria/Method

 試験(ペーパーテスト)を中心に評価する。試験は論述問題を中心として出題する。出席は全回数の3分の2以上出席すること(3分の2以上の出席がない場合、成績評価は不合格となる)。

履修上の注意Other Course Information

 受講生は必ずテキストを持参すること。また、主体的な姿勢と適切な態度をもって出席し、受講すること。なお、本科目は後期開講される「社会福祉原論Ⅱ」の前段階に位置づけ、関連する科目である。