シラバス - 民法入門(2)
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- ナンバリングコードCode
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- 科目名Subject Name
- 民法入門(2)
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- 担当者名Instructor
- 原 謙一
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- 単位Credit
- 2
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- 履修年次Standard Year for Registration
- 1/2-4
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- 学期Semester
- 前期
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- クラスClass
- /JD/JE/JF/JK/Jd/Je/Jf/Jk
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- 曜限Day/Period
- 月曜4時限
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- 教室Classroom
- 2-201
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- 備考Remarks
- 使用言語:日本語
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- 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
授業の到達目標Objectives to be Attained
皆さんの中には大学に入学され、親もとを離れて一人暮らしになった方もいるでしょう。そういった方々は、大家さんから自分が暮らすための家を借りたはずです。実家に住んでいる方も、その家は誰かから借りるか・購入して住んでいるのではないでしょうか。このように、「人」が家に住むためには、「人」から家を借りること(賃貸)や買うこと(売買)が必要です。この賃貸や売買は「人」と「人」との間でされる「契約」という法システムで実現されます。
そして、家を借りる「契約」や売ってもらう「契約」をした「人」には、「契約」相手に対して家を貸すようにまたは渡すように請求する「権利」が帰属することになります。また、そもそも「人」が家を持っているからこそ、誰かに貸したり、売ったりできるのですから、家という「物」に対する「人」の「権利」が存在するということも契約の重要な前提となります。
民法内部には1000以上のルールが書き込まれており、関連する法律を含めれば、もっと多数のルールをひもとくことになるでしょう。この講義では民法全体を学習しますが、前で述べたような様々な制度を含む民法全体を単に順番に説明しても理解も記憶も困難です。そこで、民法の中心的な登場人物である①「人」、「人」が支配する②「物」、さらに、「人」と「物」、「人」と「人」を結ぶ③「権利」というキーワードを用い、膨大なルールを分類して講義していきます。
こうした3つの分類にそって膨大な法制度(ルール)を簡潔に解説し、今後、皆さんが民法を専門的に学習するための参考となる基礎を理解していただきます。要するに、民法という法律にはどのようなことが書いてあるのかという大まかなイメージをつかんでもらうことが目的です。
授業の概要Method of Instruction
講義は毎回配布するレジュメ(配布資料のこと)を中心に進めます。講義中には、民法の各制度の内容を理解するために具体例や図表を用いながら重要な概念の解説を行いますので、下記指定教科書や六法を用います。これらを必ず持参してください。
事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)
講義時に指示します。
授業計画(各回の授業内容)Course Outline
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- 1回目Session 1
- ガイダンス/民法の基礎
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- 2回目Session 2
- 民法の主体たる人(1): 自然人とその権利能力・意思能力
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- 3回目Session 3
- 民法の主体たる人(2): 自然人とその行為能力
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- 4回目Session 4
- 民法の主体たる人(3): 法人制度の概要
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- 5回目Session 5
- 民法の客体たる物/物に対する権利の概要
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- 6回目Session 6
- 物(不動産)に対する権利の効力・変動
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- 7回目Session 7
- 物(動産)に対する権利の効力・変動
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- 8回目Session 8
- 人の意思による債権の発生原因
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- 9回目Session 9
- 人の意思による債権発生後の効力の実現
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- 10回目Session 10
- 人の意思による債権発生後の効力の確保
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- 11回目Session 11
- 人の意思による債権の消滅原因
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- 12回目Session 12
- 人の意思によらない権利の変動/権利行使に関する一般原則
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- 13回目Session 13
- 家族(人と人)をめぐる関係の始まりと終わり
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- 14回目Session 14
- 家族(人と人)の間における財産の受け継ぎ
教科書・テキストTextbooks
河上正二『新ブリッジブック 鳥瞰民法(全)』(信山社、2021年)及び池田真朗編『民法Visual Materials 第3版』(有斐閣、2021年)の両者を購入のこと。なお、六法については授業時に指示します。
参考書等References
適宜指示します。
課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.
適時指示します。
課題に対するフィードバックの方法Feedback Method
課題を出題した時点で指示します。
成績評価の方法・基準Evaluation Criteria/Method
①期末試験(70%)及び②日々の講義内外で実施する課題による平常点(30%)の両者で評価します(感染症の流行状況とも関連するため、詳しくは授業時に説明するので注意してください)。
履修上の注意Other Course Information
授業時の疑問は早めに解消しましょう。随時質問してください。また、講義内で課題を実施する可能性があるため、講義の3分の1を欠席した場合には試験の受験を認めないことがあります。なお、感染症などの流行により、大学の指示によって遠隔講義に移行する可能性があることもご理解ください。