シラバス - マクロ経済学II
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- ナンバリングコードCode
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- 科目名Subject Name
- マクロ経済学II
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- 担当者名Instructor
- 三宅 伸治
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- 単位Credit
- 4
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- 履修年次Standard Year for Registration
- 2-4
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- 学期Semester
- 前期
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- クラスClass
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- 曜限Day/Period
- 水曜1時限/月曜1時限
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- 教室Classroom
- 4-403
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- 備考Remarks
- 使用言語:日本語
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- 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
授業の到達目標Objectives to be Attained
本講義では,経済学科の専攻科目・国際経済学科の関連科目として中級のマクロ経済学を解説することを通じ,現代社会を生き抜く力の基礎となる経済学の基本的知識と思考法を身につけることを目標にします.この科目を学修することにより,
(1) GDP,物価水準,失業率,マネーストック,金利,国際収支統計,為替レートなど経済ニュースで見聞きする用語の意味がわかるようになります.
(2) ミクロ経済学がマクロ経済学にどのように応用されているか理解できるようになります.
(3) 人々の意思決定や各種経済政策の結果,(1)で挙げた諸変数が時間とともにどのように変化するかについて,マクロ経済学の考え方が理解できるようになります.
授業の概要Method of Instruction
中級レベル以上のマクロ経済学の特徴として,ミクロ経済学的基礎を持ったモデルになっていること,時間の概念が明示的に経済モデルに導入されていること等が挙げられます.授業では,これら二つの特徴を踏まえたマクロ経済モデルを解説します.両者とも,マクロ経済学の重要な構成要素となっており,政策的含意をより豊かなものにしています.これらの内容は,一見難しそうに思えるかもしれませんが,現実のどの側面を抽象化しているのかという点をじっくり考えると,むしろ直感的で理解しやすいことがわかると思います.平易に解説することにより,理論モデルの形式的な展開だけでなく,経済学的思考によって経済現象を眺めることができるようになることを期待しています.
制度的側面の解説については,スライドを使用し,政府や日銀のWebページ資料,新聞記事なども適宜参照しながら解説します.理論モデルについては,主に板書を使用して授業を進めます.それぞれの理論モデルが,現実のどの側面を捉えようとしているかを見失わないように注意しつつ解説します.計算は全て高校数学の範囲内です.
講義資料は全てMoodleにアップロードします.
事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)
・本科目は講義科目です.授業回ごとに3時間相当の自主学習が必要です.
・予習(100分) 事前に進む範囲を指定するので,必ず予習としてその箇所に目を通し,疑問点を確認しておいてください.その疑問点の解決を念頭において講義を聞いてください.
・復習(100分) 理論モデルについては自分で最初からグラフを描いてみる,板書の計算を最初から自力で再現するなどの復習をしてください.講義終了後もわからない箇所があれば,教科書やノートを復習する,友人と話してみる,教員に質問するなどして解決するようにしてください.オンラインのミニテスト(Toqlla)に取り組む,Moodleにアップロードされる資料を確認することも必要です.
授業計画(各回の授業内容)Course Outline
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- 1回目Session 1
- マクロ経済学の基本的な考え方(1) GDP統計
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- 2回目Session 2
- マクロ経済学の基本的な考え方(2) 国際収支表,物価,失業率
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- 3回目Session 3
- 数学準備(1):導関数とグラフの形状,制約無し最大化問題
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- 4回目Session 4
- 数学準備(2):制約付き最大化問題の解法
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- 5回目Session 5
- 家計の消費・貯蓄行動(1):ミクロ経済学の復習+貯蓄関数の導出
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- 6回目Session 6
- 家計の消費・貯蓄行動(2):利子率が貯蓄に与える影響:スルツキー分解
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- 7回目Session 7
- 企業の設備投資行動(1):伝統的な議論
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- 8回目Session 8
- 企業の設備投資行動(2):異時点間の利潤最大化行動
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- 9回目Session 9
- 資産市場の分析(1):資産市場の機能と制度,いくつかの基礎概念
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- 10回目Session 10
- 資産市場の分析(2):無裁定条件と資産価格,
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- 11回目Session 11
- 貨幣と銀行行動(1):貨幣供給と信用創造
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- 12回目Session 12
- 貨幣と銀行行動(3):インフレーションとインフレーションのコスト
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- 13回目Session 13
- 開放経済での長期の経済分析(1):経常収支の決定
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- 14回目Session 14
- 開放経済での長期の経済分析(2):為替レートの決定モデル
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- 15回目Session 15
- 経済成長の理論(1):ソローモデル
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- 16回目Session 16
- 経済成長の理論(2):技術進歩とソローモデルの説明力
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- 17回目Session 17
- 労働市場(1):ミクロ経済学の応用
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- 18回目Session 18
- 労働市場(2):失業理論
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- 19回目Session 19
- 閉鎖経済での短期の経済分析(1) 45度線のモデルからIS-LMモデルへ
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- 20回目Session 20
- 閉鎖経済での短期の経済分析(2) IS-LMモデルからAD-ASモデルへ
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- 21回目Session 21
- 開放経済での短期の経済分析(1) 為替レートの決定モデル
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- 22回目Session 22
- 開放経済での短期の経済分析(2) マンデル・フレミング・モデル
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- 23回目Session 23
- 財政政策(1):伝統的な分析
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- 24回目Session 24
- 財政政策(2):ミクロ的基礎付けがあるモデルによる分析
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- 25回目Session 25
- 金融政策(1):フィリップス曲線と金融政策の有効性
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- 26回目Session 26
- 金融政策(2):動学的不整合性
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- 27回目Session 27
- 金融危機とマクロ経済学(1):なぜ金融危機が起こったのか
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- 28回目Session 28
- 金融危機とマクロ経済学(2):金融システムの安定と金融政策
教科書・テキストTextbooks
二神孝一・堀 敬一 『マクロ経済学 第2版』(有斐閣, 2017年)
参考書等References
講義中に紹介します.
課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.
学習内容を理解しているかどうかを確認するために練習問題を解くことは良い方法です.本講義では2種類の練習問題を課します.
1.Toqllaによる授業で学んだ基本事項の確認.Toqllaとはオンラインのテストシステムです.Toqllaの使用方法については授業中に説明します.
2. 公務員試験の過去問.中級のマクロ経済学の内容の一部は公務員試験でも出題されます.授業で一つの章が終わるごとに問題をMoodleにアップロードします(トピックスによっては対応する過去問が無いこともあります).
課題に対するフィードバックの方法Feedback Method
1. Toqllaのテストについては,答案提出後,すぐに正答を確認できます.
2.公務員試験の過去問の解答は,一定期間後にMoodleにアップロードします.
成績評価の方法・基準Evaluation Criteria/Method
70点満点の定期試験の結果にToqllaの結果を加算して評価します.Toqllaのテストは授業の復習のような簡単な問題で,各自で取り組んでもらいます.また,何度でも受験できます.Toqllaの得点を30点満点に換算し,更に,定期試験の得点率を掛けて加算分を算出します.評価方法については第1回目の授業で詳しく解説します.
履修上の注意Other Course Information
他の分野と同様,積み重ねが重要です.遅刻や欠席は,理解に支障を来す可能性があります.1回目の授業で,定期試験について詳しく説明します. Moodleに講義情報を掲載しています.履修者に限らず,誰でも閲覧できるようになっています.
(向学相談)
[質問方法]とくに定めません.
[時間]授業終了後