シラバス - 金融システム論

  • ナンバリングコードCode
  • 科目名Subject Name
    金融システム論
  • 担当者名Instructor
    西田 顕生
  • 単位Credit
    2
  • 履修年次Standard Year for Registration
    2-4
  • 学期Semester
    前期
  • クラスClass
  • 曜限Day/Period
    月曜2時限
  • 教室Classroom
    1-202
  • 備考Remarks
    使用言語:日本語
  • 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience

授業の到達目標Objectives to be Attained

・金融システムと金融理論に関する基礎的な知識を習得し、金融システムの機能と重要性を説明することが出来る。
・直接金融と間接金融の違いを理解し、そのなかでも銀行が特殊な存在であることを説明することが出来る。
・なぜ金融システムは脆弱なのか、金融システムの安定性を保つためにはどうすればよいかを説明することが出来る。
・金融商品の仕組みと、内在するリスクについて説明することが出来る。

授業の概要Method of Instruction

・授業は各回の「授業計画」に沿ったスライドを使いながら進める。
・受講生はMoodleにアップロードされたスライドをダウンロード・印刷・持参のうえ授業に出席することが求められる。
・授業の理解度を確認するために、毎回の授業後にMoodle上で小テストを実施する。
・受講生は出席カードの提出を求められる場合がある。

事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)

・本科目は講義科目である。授業各回に以下のように3時間相当の自主学習が求められる。
・授業計画(各回の授業内容)に記載された教科書の該当ページを授業前に必ず読んでくること(3割)。
・Moodleにアップロードされた毎回の授業資料を熟読し、内容を理解したうえで授業に臨むこと(2割)。
・教科書・授業資料および授業資料で指定された各種資料を用いて復習を行い、授業の内容を自分の言葉で説明できるようにすること(5割)。
・復習の成果についてはMoodle上の小テストで測定を行うので毎回必ず受験すること。

授業計画(各回の授業内容)Course Outline

  • 1回目Session 1
    イントロダクション(株価、GDP、物価)
  • 2回目Session 2
    貨幣、金利(現金通貨、預金通貨、単利と複利)
  • 3回目Session 3
    金利、金融市場(金利の期間構造、割引現在価値、金融市場の構成)
  • 4回目Session 4
    金融政策のためのマクロ経済学、金融政策の課題と日本銀行(貨幣数量説、IS-LMモデル、物価の安定、デフレーション)
  • 5回目Session 5
    金融政策の課題と日本銀行、金融政策の基本手段と新しい展開(中央銀行の独立性、公開市場操作、ゼロ金利政策、量的緩和政策)
  • 6回目Session 6
    金融システムと金融仲介機関の役割(直接金融と間接金融、貨幣創造)
  • 7回目Session 7
    銀行以外の金融機関(証券会社、ノンバンク、財政投融資制度)
  • 8回目Session 8
    金融システムの安定化のための政策(信用秩序、プルーデンス政策)
  • 9回目Session 9
    金融機関の破綻への対応策(預金保険制度、最後の貸し手機能、公的資本注入)
  • 10回目Session 10
    金融市場に関する規制(金融商品取引法、情報開示)
  • 11回目Session 11
    間接金融型の金融商品(金融リテラシー、銀行預金、公的年金)
  • 12回目Session 12
    直接金融型の金融商品(公社債、株式、投資信託)
  • 13回目Session 13
    ゲストスピーカーによる講演会(予定)
  • 14回目Session 14
    まとめ

教科書・テキストTextbooks

・家森信善『金融論(第3版)』(中央経済社、2022年)

参考書等References

・鹿野嘉昭『日本の金融制度(第3版)』(東洋経済新報社、2013年)

課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.

・毎回の授業後にMoodle上で小テストを実施する。

課題に対するフィードバックの方法Feedback Method

・Moodle上で行う。

成績評価の方法・基準Evaluation Criteria/Method

・毎回の授業後に実施する小テスト(65%)と、まとめで実施する確認テスト(35%)に基づいて成績評価を行う。
・小テストは〇×選択、記号選択、用語記入のいずれかで実施し、確認テストは論述で実施する。

履修上の注意Other Course Information

・小テスト・確認テストの追試等は原則として行わない。ただし、学生課が指定した要件を満たした場合に限り追試等を行うことがある。
・授業に関する連絡はすべてMoodleを通じて行う。
・銀行論、金融政策論、証券論、証券市場論、保険総論、保険各論など他の金融関連科目も履修することが望ましい。