シラバス - 東洋史学(2)
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- ナンバリングコードCode
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- 担当者名Instructor
- 陳 青鳳
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- 単位Credit
- 4
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- 履修年次Standard Year for Registration
- 1-4
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- 学期Semester
- 通年
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- クラスClass
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- 曜限Day/Period
- 水曜1時限
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- 教室Classroom
- 2-404
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- 備考Remarks
- 東洋史学B(2)
使用言語:日本語
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- 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
授業の到達目標Objectives to be Attained
テーマ:中国の宗族制度について
目標 :①伝統中国の政治制度・社会文化・精神文化を総合的に通観することができる。
②中国における宗族制度の概念と特徴を理解することができる。
授業の概要Course Overview
旧中国社会は宗族を基礎単位に構成された社会でありました。宗族社会の「宗」とは宗祠を意味し、宗族とは共同祖先に対する信仰で結ばれた男系血族中心の共同体でありました。この共同体は、同居共財の経済活動によって機能していました。そして、一宗一家を祖先祭祀の執行権者として統率するのは男性の家長でありました。このような宗族の概念は、古くから既に古典礼制の中に数多くの記載があったことが明らかになっています。
東洋史学A(2)では、以下の2つの論題を焦点として、中国における宗族社会の諸問題を考察していく内容です。
1)中国の宗族社会の構造に関する基本概念を明確にする。
2)その基本概念に基づいて古典的な礼制の代表たる本『儀礼』と『礼記』を扱って宗族の核心である父子一体、夫妻一体、兄弟一体の内容を考察する。
なお、外的要因により、本授業は、一部回数を遠隔授業で実施することがある。
遠隔授業を実施する方法は、主にMoodle及び電子メールを用いたオンデマンド型コースとする。
事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)
(1)予習について:各回の授業内容に記載されている用語・事項について、積極的に事典や書籍などを参照して調べて情報を収集すること。(1時間)
(2)復習について:分らないことは配布資料を利用して図書館で調べ、毎回の授業資料を熟読し、内容を理解して上で、次回の授業に臨むこと。(1時間)
授業計画(各回の授業内容)Course Outline
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- 1回目Session 1
- 中国の現状と中国史の入門について
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- 2回目Session 2
- 東洋史の成立と発展の概要 について
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- 3回目Session 3
- 中国史の主な流れについて
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- 4回目Session 4
- 第1章−宗族制度の基本概念(1)
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- 5回目Session 5
- 第1章−宗族制度の基本概念(2)
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- 6回目Session 6
- 第1章−宗族制度の基本概念(3)
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- 7回目Session 7
- 第1章−宗族制度の基本概念(4)
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- 8回目Session 8
- 第2章−古典礼制『儀礼』と『礼記』における宗族制度の実態(1)
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- 9回目Session 9
- 第2章−古典礼制『儀礼』と『礼記』における宗族制度の実態(2)
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- 10回目Session 10
- 第2章−古典礼制『儀礼』と『礼記』における宗族制度の実態(3)
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- 11回目Session 11
- 第2章−古典礼制『儀礼』と『礼記』における宗族制度の実態(4)
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- 12回目Session 12
- 宗族と宗法について(1)
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- 13回目Session 13
- 宗族と宗法について(2)
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- 14回目Session 14
- 前期学習して内容の綜合まとめ。また14回の授業とは別に定期試験を実施すること。
教科書・テキストTextbooks
特に指定しない。授業に関する史料や資料等を随時配付する。
参考書等References
世界の歴史ー全20巻(講談社)
アジア史入門(斉藤道彦著 白帝社)
※高校の世界史を前もって復習しておくこと。必要に応じて随時講義資料を配布する。
課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.
各回講義の終了時には授業内容のまとめや感想・質問などを書いて提出することが求められる。
課題に対するフィードバックの方法Feedback Method
対面授業の場合:提出課題に直接に添削指導を行う。
遠隔授業の場合:Moodle上のフィードバックに添削指導の内容及びコメントを記入する。
成績評価の方法・規準Evaluation Criteria/Method
1.授業への参加状況・学習姿勢10%
2.毎回の授業内容のまとめ30%
3.期末課題レポート10%
4.期末試験50%
以上の内容を総合的に判断して評価する。
履修上の注意Other Course Information
1.本講義では毎回の授業内容について、まとめレポートを提出していただくので、提出期限(毎回の授業時間内及び次回の授業時間まで)を厳守すること。
2.学習マナーは徹底すること。
3.東洋史学A(2)と東洋史学B(2)を併せて履修することが望ましい。