シラバス - 日本文化論A
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- ナンバリングコードCode
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- 科目名Subject Name
- 日本文化論A
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- 担当者名Instructor
- 西村 将洋(実務家)
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- 単位Credit
- 2
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- 履修年次Standard Year for Registration
- 2-4
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- 学期Semester
- 前期
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- クラスClass
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- 曜限Day/Period
- 月曜1時限
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- 教室Classroom
- 4-101
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- 備考Remarks
- 使用言語:日本語
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- 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
- 〇
授業の到達目標Objectives to be Attained
【到達目標】諸外国との国際関係を踏まえながら日本文化を理解する力を身につける
本講義では以下の4点に関する知識と能力の習得を目指す。
・明治期を中心とする日本文化論についての基礎的な知識を習得する。
・近代日本と欧米諸国の異文化交流の歴史に関する基礎的な知識を習得する。
・歴史的な事例の分析を通じてグローバルな問題意識を養う。
・様々な異文化交流に関する事例を学びながら受講者の主体的な判断力を養う。
なお、この講義は中学校及び高等学校での実務経験を持つ教員による授業科目であり、基礎的な文献読解を通じて受講生が主体的に考える機会を提供していく。
授業の概要Method of Instruction
【テーマ】国際日本文化論:明治時代を具体例として
日本人が日本文化を考えることは「私」の意味を問うことと似ている。たとえば「私」という意識は、自分の隣にいる「他者」との〈関係性(共通点やズレ)〉を認識することで、徐々に形づくられていくことになるだろう。それと同じように「日本」の文化を「他国」の文化との〈関係性(共通点やズレ)〉に注目して考察すること、それが本講義のテーマである。
授業では主として明治時代に発表された代表的な日本文化論を解説しながら、それぞれの日本文化論に現れた諸外国の文化との〈関係性〉を考察する。具体的には、地理学、武士道、茶道、日本美術などの領域を取り上げる予定である。また授業では、日本人による日本文化論だけでなく、欧米及びアジア諸国の美学や思想についても取り上げていきたい。なお、この授業では画像や映像資料などのマルチメディア教材を用いることで、日本文化の立体的な理解を目指していく。
事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)
本科目は講義科目である。授業各回について以下に記した2コマ相当の自主学習が求められる。
・予習として次回の授業で扱うテキストを、時前に精読する(20%)。
・予習としてテキストに記載されている特別な用語等について、図書館で事典や関連書籍を参照し、事前に意味調べを行う(30%)。
・本講義では、各受講生に【確認レポート】と【理解度チェック】を課すことになっている(詳細は下記「課題の種類・内容」欄を参照)。したがって毎回の講義内容については各自がノートにまとめ、復習の事後学習を行う必要がある(50%)。
授業計画(各回の授業内容)Course Outline
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- 1回目Session 1
- 〈導入〉吉田戦車のマンガで「日本」を考える
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- 2回目Session 2
- 志賀重昂と地理学的日本論(1)風景の誕生と国木田独歩
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- 3回目Session 3
- 【遠隔】志賀重昂と地理学的日本論(2)ターナーの絵画と漢文学の世界
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- 4回目Session 4
- 志賀重昂と地理学的日本論(3)富士山のイデオロギーと夏目漱石
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- 5回目Session 5
- 新渡戸稲造と武士道(1)札幌農学校というトポス
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- 6回目Session 6
- 【遠隔】新渡戸稲造と武士道(2)武士道の歴史と徳目の体系
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- 7回目Session 7
- 新渡戸稲造と武士道(3)武士道とキリスト教 + 【確認レポート】
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- 8回目Session 8
- 岡倉天心と茶の思想(1)廃仏毀釈と日本美術
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- 9回目Session 9
- 【遠隔】岡倉天心と茶の思想(2)日本美術の歴史を構想する
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- 10回目Session 10
- 岡倉天心と茶の思想(3)茶室と相対性の哲学
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- 11回目Session 11
- ジャポニスムと日本人(1)ジャポニスムとフランス印象派
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- 12回目Session 12
- 【遠隔】ジャポニスムと日本人(2)ロンドン日本人村とオリエンタリズム
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- 13回目Session 13
- 【遠隔】ジャポニスムと日本人(3)日本イメージのダブルバインド + 【確認レポート】
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- 14回目Session 14
- 〈まとめ〉日本人と異文化交流:【理解度チェック】とその解説
教科書・テキストTextbooks
大久保喬樹『日本文化論の系譜』、中公新書、2003年
参考書等References
なし。
※ただし講義の発展的理解に関する参考文献については授業中に紹介する。
課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.
・受講生には2回の【確認レポート】を課す。これは授業内容と自説の2点を論述する小レポートである。具体的な日程は上記「授業計画」を参照すること(但し実施日は授業の進度によって一部変更となる場合がある)。
・14回目の授業は前半の時間を使って【理解度チェック】を実施する。これは本講義の全体的な内容に関する小テストである。その後、14回目の授業後半に小テストの解説も行う。この解説によって本講義の全体的なまとめを行うとともに、今まで学習した内容のさらなる定着を目指す。
課題に対するフィードバックの方法Feedback Method
【確認レポート】を実施した翌週の授業の時間帯を利用して、受講生が提出した【確認レポート】の内容を踏まえながら、講義内容の補足的な解説を加える。
成績評価の方法・基準Evaluation Criteria/Method
・【確認レポート】(30点×2回=60点)と【理解度チェック】(40点)で評価する。
・授業への出席を成績評価の前提とするため、欠席は減点対象とする。具体的には授業に1回欠席するごとに、最終の成績評価から5点を減点する。
・4回以上授業を欠席した場合は、原則として単位を認定しない。
履修上の注意Other Course Information
・本講義では計5回の遠隔授業(授業動画の配信)を実施する予定である。その際にはMoodleの機能を利用して出席確認を行う。
・上記の「授業計画(各回の授業内容)」は予定であり、授業の進度によって一部変更となる場合がある。