シラバス - 美術史
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- ナンバリングコードCode
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- 担当者名Instructor
- 松原 知生/柳澤 史明
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- 単位Credit
- 4
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- 履修年次Standard Year for Registration
- 1-4
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- 学期Semester
- 通年
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- クラスClass
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- 曜限Day/Period
- 月曜4時限
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- 教室Classroom
- 2-304
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- 備考Remarks
- 美術史A
使用言語:日本語
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- 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
授業の到達目標Objectives to be Attained
【テーマ】西洋美術史への招待:古代ギリシアから近世フランスまで
【到達目標】
・美術作品を鑑賞するための基本的なスキルを身につける。
・古代から近世までの西洋美術史における様式変遷の流れを把握する。
・美術作品が何の目的で、誰のために制作されたのかを知り、その歴史背景を理解する。
授業の概要Method of Instruction
高校の世界史の授業では、教科書に載っている画家や作品の名前(ダビンチは最後の「晩餐」、ミケランジェロは最後の「審判」)、さまざまな様式の名称(ロマネスク、ゴシック、バロック、ロココ)などを、意味もよく分からないまま、機械的に暗記させられる。気分転換に資料集を開いてみると、きれいな作品がたくさん見つかるが、授業の中で詳しく学ぶ機会はほとんどない。高校世界史では脇役に過ぎなかった美術作品を舞台の主役に据えて研究するのが、「美術史学」という学問分野である。
この講義では、古代ギリシアから近世フランスにいたるヨーロッパの美術の歴史をたどる。具体的には、各時代を代表する美術作品をとりあげ、詳しく観察・比較することを通じて、時代によって表現方法がどのように変化していったのかを理解し、様式変遷の流れを把握する。のみならず、美術作品が誰によって、何のためにつくられ、どのように使用されたのかという問題にも目を向けることで、作品を同時代の歴史背景に位置づけ、その社会的な役割についても理解する。美術作品について複数の視点から考察することで、美術史学という学問の豊かさと面白さの一端に触れることを目指したい。なお本授業は、イタリア美術に関する展覧会のコーディネートや通訳などの実務経験を有する教員が、その知見と経験を踏まえて行なうものである。
事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)
事前学習:講義資料のデータをMoodleより入手し、作品図版に目を通した上で授業に臨むこと。
事後学習:授業で扱った作品は、画集やインターネット検索で高精細画像を探し、各自でより詳しく観察・鑑賞すること。
授業計画(各回の授業内容)Course Outline
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- 1回目Session 1
- 導入
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- 2回目Session 2
- 古代ギリシア美術:神殿と人体彫刻
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- 3回目Session 3
- 古代ローマの美術:公共建築、帝国の権力を誇示する彫刻とモニュメント
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- 4回目Session 4
- 初期キリスト教美術:カタコンベから教会へ
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- 5回目Session 5
- ビザンティン美術:ラヴェンナのモザイク、偶像破壊運動、イコン
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- 6回目Session 6
- ロマネスク美術:巡礼路聖堂と修道院
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- 7回目Session 7
- ゴシック美術:大聖堂とステンドグラス
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- 8回目Session 8
- 初期ルネサンス:フィレンツェにおける遠近法と解剖学の発見
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- 9回目Session 9
- 盛期ルネサンスとマニエリスム:教皇の都市ローマを飾る建築と絵画
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- 10回目Session 10
- 北方ルネサンス:油彩技法の発達と細密描写
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- 11回目Session 11
- バロック美術(1):劇的な構図と光の表現(イタリア、スペイン、フランドル)
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- 12回目Session 12
- バロック美術(2):古典主義と写実主義(フランス、オランダ)
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- 13回目Session 13
- ロココ美術:雅宴画と風俗画
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- 14回目Session 14
- まとめ
教科書・テキストTextbooks
なし。Moodleを通じて講義資料のデータを配信する。
参考書等References
オーソドックスな通史として、以下の4冊を挙げておく。
・ゴンブリッチ『美術の物語』河出書房新社、2019年(複数の訳・版あり)
・ジャンソン『西洋美術の歴史』木村重信・藤田治彦訳、創元社、2001年
・『西洋美術館』小学館、1999年
・『西洋美術史』秋山聰・田中正之監修、美術出版社、2021年
課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.
課題に対するフィードバックの方法Feedback Method
成績評価の方法・基準Evaluation Criteria/Method
平時の授業への参加度(コメントや小テストなどを課す場合がある)約30%、および最終回(14回目)に行なう期末試験約70%を通じて、総合的に評価する。
履修上の注意Other Course Information
・私語には厳しく対処する。授業の冒頭で行なう前回の復習(5〜10分程度)が終わった後は入室を認めない。その他、良好な学習環境の保持に協力すること。
・出席確認やコメント提出のためにスマホ版Moodleを使用する可能性があるので、各自でダウンロードし、利用できるようにしておくこと。
・以上の授業内容は変更することがある。特に、新型コロナの感染状況に応じて授業形態や評価方法を変更する可能性がある。