シラバス - 環境の科学I
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- ナンバリングコードCode
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- 科目名Subject Name
- 環境の科学I
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- 担当者名Instructor
- 塩野 正明/桑原 義博
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- 単位Credit
- 2
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- 履修年次Standard Year for Registration
- 1-4/2-4
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- 学期Semester
- 前期
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- クラスClass
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- 曜限Day/Period
- 火曜1時限
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- 教室Classroom
- 4-202
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- 備考Remarks
- 使用言語:日本語
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- 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
授業の到達目標Objectives to be Attained
地球の進化や人類の活動によって生じた自然環境システムの変化は、今後の人類の生活環境に様々な影響を与えるものと予測されている。本講義では、主として様々な時間スケールからみた地球の気候・環境変動の特徴とその要因、身の回りで起こる様々な現象の奥底にある法則、環境破壊などについて概説し、それらの問題点を明らかにすることを目指す。
授業の概要Course Overview
前半(桑原)1〜7回:地球の気候変動や環境変動は、その時間スケールが異なれば、その特徴や要因も異なる。この講義では、地球環境の変遷について様々な地球科学的時間スケール(数十億年スケール〜数千年スケール)に対応した捉え方を身につけることができるよう、分かりやすく解説する.講義は、各回の授業内容に沿って、スライド(Keynote)および配布するプリント資料を使いながら進める。
後半(塩野)8〜14回:さまざまな放射線についてのその内容を学ぶとともに、被爆・原子力発電所・原水爆と放射線との関係等について学び、また低周波や高周波の電磁波の環境への影響についても学ぶ。特に、原子カ関連事故および携帯電話の電磁波の影響についても、問題点を学び考察する。
事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)
後半は、毎週、次週のプリントを配布するので,必ず予習をしてくること。
この授業は、対面形式を想定した講義である。この形式が崩れたときは、改めて支持を与えるのでMoodleを注視すること。
授業計画(各回の授業内容)Course Outline
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- 1回目Session 1
- イントロダクションおよびロングターム気候変動(1)暗い太陽のパラドックス(地球(惑星)の表面温度を決める因子は何?)
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- 2回目Session 2
- ロングターム気候変動(2)ガイア仮説(生物は自身の生存・繁栄のために地球の気候や環境を変える?)
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- 3回目Session 3
- テクトニックスケール気候・環境変動(1)BLAG仮説(プレート運動は地球の気候・環境変動に関係する?) • 4回目Session 4
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- 4回目Session 4
- テクトニックスケール気候・環境変動(2)Uplift Weathering仮説(大規模な造山運動は地球の気候・環境変動に関係する?)
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- 5回目Session 5
- 軌道要素スケール気候・環境変動(1)地球の3つの軌道要素の変化(軌道要素の変化は地球の気候・環境変動の要因となる?)
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- 6回目Session 6
- 軌道要素スケール気候・環境変動(2)氷期-間氷期サイクル(軌道要素の変化と氷期-間氷期サイクルはリンクする?)
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- 7回目Session 7
- ミレニアルスケール気候・環境変動(1)ダンスガード-オシュガー・サイクルとハインリッヒ・イベント(氷床の拡大・縮小は地球の気候・環境変動に影響を及ぼす?)
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- 8回目Session 8
- 放射線とアイソトープの基礎
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- 9回目Session 9
- 放射線とアイソトープの利用とそれらの安全管理
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- 10回目Session 10
- 放射線の環境(人体等)への影響
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- 11回目Session 11
- 原子力発電とその環境への影響
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- 12回目Session 12
- 原子力事故のビデオ学習と放射線の検出実験
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- 13回目Session 13
- 原子力発電所事故の、環境と人々の生活への影響
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- 14回目Session 14
- 低周波と高周波の電磁波の環境への影響
教科書・テキストTextbooks
講義中に指示する。また、講義内容に関連する資料等の配布をする。
参考書等References
講義中に指示する。
課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.
課題に対するフィードバックの方法Feedback Method
成績評価の方法・規準Evaluation Criteria/Method
前半については、レポートをいくつか課すので必ず提出すること。後半については期末試験(90%)、平常点(10%)とする。なお、総合評価は前半と後半の評価を合計して行う。場合によっては、後半の試験はレポートに置き換わるので注意しておくこと。
履修上の注意Other Course Information
講義は担当教員2名で実施する。後半の授業で無断欠席が多い場合は、評価の対象からはずす。