シラバス - ヘブライ語II
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- ナンバリングコードCode
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- 科目名Subject Name
- ヘブライ語II
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- 担当者名Instructor
- 日原 広志
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- 単位Credit
- 4
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- 履修年次Standard Year for Registration
- 1-4
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- 学期Semester
- 後期
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- クラスClass
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- 曜限Day/Period
- 金曜2時限/月曜3時限
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- 教室Classroom
- 1-711
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- 備考Remarks
- 使用言語:日本語
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- 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
授業の到達目標Objectives to be Attained
Ⅰ、Ⅱを通じて旧約聖書ヘブライ語本文を自力で読めるようになること。Ⅱはその後半、応用文法編であり、ヘブライ語単語を発音し、日本語で訳せ、さらに難解な文章の和訳ができるようになることが目標である。最終的には実際にヘブライ語聖書本文をクラスで読むところまで行う。ヘブライ語の知識は、我々の時代と文化とは異なる文脈の中で書かれた聖書の釈義にとって必要であるだけでなく、各聖書、註解書、論文を参照・評価する際にも有益な道具となるものである。本科目はカリキュラム・ポリシー「2.特色」の(1)、「3.具体的な教育内容」の【古典語学・外書講読科目】に関わる。
授業の概要Course Overview
ワイングリーンの文法書をテキストにして旧約聖書のヘブライ語を学ぶ。テキストの輪読、ヘブライ語の正確な発音訓練、文法理解の後、出来るだけ多くの練習問題に取り組む(出席者にやってもらう)ことにより、ヘブライ語の聖書の単語と応用文法の習熟を目指す。
【テキスト進度予定】§40「命令形」から§65「弱動詞概説」までをテキストから扱う。「ヘブライ語Ⅰ」に引き続き、ワイングリーンの文法書をテキストにして旧約聖書のヘブライ語を学ぶ。特に演習問題を数多くこなすことに力を注ぐ。後半ではテキストを離れて、ヘブライ語聖書本文にも触れる機会をもつ。(聖書本文講読の学びはコピーを用いて行うので洋書購入の必要はない)
事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)
本科目は講義科目である。
夏休み中に「ヘブライ語Ⅰ」(教科書§1−39)の復習を十分に行ってから参加すること。
授業各回に以下のように、2コマ相当の自主学習が求められる。
「授業計画」欄の各回の授業内容に記載されている教科書の該当ページを授業前に必ず読んでくる こと(3割)。
事前学習の宿題として教科書演習問題を課す。演習については、一問ごとにノートを余白を恐れず十分なスペースを用いて、ヘブライ語本文の正確な写字、その真下に各単語の音価、訳語を記した上で全文和訳を書くことが習熟の鍵である。(5割)
事後学習の宿題として毎回ミニテスト(配布)を課す。ミニテストによって授業内容の理解度を確認する。宿題で出た聖書箇所や登場人物について、図書館にある事典や書籍を参照して必ず事前に調べおくこと(2割)。子音文字、母音記号、単語は繰り返し書いて覚えること。反復訓練したことしか期末試験当日には書けないものである。「筆圧は力なり」
疑問点は次回必ず質問すること。
授業計画(各回の授業内容)Course Outline
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- 1回目Session 1
- 夏休み明けテスト§40−41(意志表現、コホータティブ、命令形、ジャッシブ)
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- 2回目Session 2
- 演習12、§42−43(不定詞、He疑問)
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- 3回目Session 3
- 演習13、§45−47(受動分詞)
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- 4回目Session 4
- 演習15−§49(継続のワウ)
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- 5回目Session 5
- 演習16−§50
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- 6回目Session 6
- §51−54(動詞の態、ニファル、ピエル、プアル)
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- 7回目Session 7
- §55−57(ヒフィル、ホファル、ヒットパエール)
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- 8回目Session 8
- 演習18
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- 9回目Session 9
- 演習19
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- 10回目Session 10
- 演習20
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- 11回目Session 11
- 演習21
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- 12回目Session 12
- 演習22、§58−59(動詞語尾)
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- 13回目Session 13
- 演習23、§60−65(比較級、休止音)
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- 14回目Session 14
- 演習24、25
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- 15回目Session 15
- 弱動詞概説
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- 16回目Session 16
- イザヤ6: 1(概論)
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- 17回目Session 17
- イザヤ6: 1(分詞と完了形)
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- 18回目Session 18
- イザヤ6: 2(セラーフィーム)
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- 19回目Session 19
- イザヤ6: 3−4(強調語順)
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- 20回目Session 20
- イザヤ6: 5(マソラ・パルヴァ)
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- 21回目Session 21
- イザヤ6: 6(アクセント記号)
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- 22回目Session 22
- イザヤ6: 7(罪の表現)
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- 23回目Session 23
- イザヤ6: 8(召命)
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- 24回目Session 24
- イザヤ6: 9(頑迷預言)
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- 25回目Session 25
- イザヤ6:10(ペンはどこまでかかるか)
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- 26回目Session 26
- 直前模擬試験
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- 27回目Session 27
- イザヤ6:11−12(後代の付加)
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- 28回目Session 28
- イザヤ6:13(アパラタスの読み方)
教科書・テキストTextbooks
J・ワイングリン『実践旧約へブル語文法』(いのちのことば社、1996年)
※テキスト和書は絶版のため入手方法は初回講義にて周知する。
参考書等References
"Biblia Hebraica Stuttgartensia" (Peabody, Massachusetts: Hendrickson Publishers, 2006)
Brown, Francis. "The Brown-Driver-Briggs Hebrew and English Lexicon" (Peabody, Massachusetts: Hendrickson Publishers, 1996)
小林洋一編訳『BHSのマフテアハ』(ヨルダン社、1999年)
課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.
ヘブライ語二色ワークシート、ミニテストを随時提出させる。
課題に対するフィードバックの方法Feedback Method
SA制度およびオフィスアワーを用いる。
成績評価の方法・規準Evaluation Criteria/Method
期末の試験のみによって決定する。期末試験はヘブライ文の和訳(9問で67点)、動詞の態の内容分析(7問で33点)の100点満点である。試験範囲と出題形式、採点基準については講義内で周知する。
なお大学コロナ対策本部の規定に則り、感染再発期以上のフェーズについては別途、「成績評価の方法・基準」を全受講生向けに周知する。
履修上の注意Other Course Information
◎学部3年次学士・編入学で、旧約聖書学で卒論を書く意向が定まっている者は、初年度(3年次)に「ギリシア語Ⅰ・Ⅱ」ではなく「ヘブライ語Ⅰ・Ⅱ」を履修することが望ましい。
◎複雑なヘブライ語単語の構成を多色チョークで板書解説するので、三色以上の筆記具を用意することが望ましい。
◎必修科目ではないため、平常点などは加味せず、期末試験による実力一発勝負となる。「ヘブライ語Ⅰ」で期末試験解答用紙を十分に埋められなかった者は、夏休みに余程復習をしない限り、単位取得は出来ない。
◎出席、復習を怠らぬこと。特にミニテストの提出は平常点勘案されないが、これを怠る者は例年単位を取れないことが多いので欠かさず提出すること。S.A.制度も積極的に利用せよ。
◎分からないことは繰り返し何度でも質問せよ。特に神学コース生(牧師献身者)は率先して“聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥”の良き範を示し、質問の気軽に出来る雰囲気造りに貢献して欲しい。