シラバス - 音楽C(合奏又は合唱)

  • ナンバリングコードCode
  • 科目名Subject Name
    音楽C(合奏又は合唱)
  • 担当者名Instructor
    渡邊 均(実務家)
  • 単位Credit
    1
  • 履修年次Standard Year for Registration
    2-4/3-4
  • 学期Semester
    前期
  • クラスClass
  • 曜限Day/Period
    月曜3時限
  • 教室Classroom
    5-106
  • 備考Remarks
    使用言語:日本語
  • 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience

授業の到達目標Objectives to be Attained

 音楽科教育の歌唱指導における教材には斉唱曲(単声)と合唱曲(2声,3声)があり、小学校の中学年以上になると合唱の形が多用されている。したがって指導者は、基礎的なアンサンブル技法を習得しておくことが必要である。総合的にみて発声法や唱法の基本、アンサンブル楽曲の解釈、指揮の基本等、実践を通して表現力や指導法の習得と向上が目的である。

授業の概要Method of Instruction

 音楽Cは可能ならば器楽アンサンブルを伴う合唱の演習を行なう。個別の演奏の技術的な面にとどまらず、実技の過程で、アンサンブルの方法を重視した学習を行う。可能ならば鍵盤楽器、弦楽器、合唱によるアンサンブルを実施したい。
 実技の内容は、初歩的なアンサンブルとして先ず2声(ソプラノ・アルトあるいはテノール・バス)の練習曲を用い、発声と読譜の基礎訓練を行ないながら、ポリフォニー系楽曲を用いアンサンブルの基本を習得する。はじめ2〜3声の楽曲を用いるが、演奏の基本が定まるころに並行して、なじみの深い歌曲の編曲作品やゴスペルソングなど、ア・カペラ(無伴奏)の作品を中心に声楽アンサンブルの醍醐味を感じられる楽曲に取り組みたい。また、参加者自身による演奏を録音し、分析・批評しあいながら指導法について研究していく活動にも取り組みたいと思っている。
 遠隔授業となる場合には、主に Moodle 及び電子メールを用いたオンデマンド型コースとする。

 なお、本講義担当者は、公立・国立大学附属学校での教諭として実務経験を有する担当者である。また現在も芸術表現活動(声楽)に現役で従事する演奏家でもある。音楽C(合奏及び合唱)に関しては教科「音楽」における一分野として実際に子どもたちを指導した経験を有している。教育機関における現実的な諸環境における制約条件も踏まえ、学校教育における歌唱の実践的な指導についての視座を提供する。

事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)

 講義中の指示やWEBシラバスの「講義計画」で、毎回の内容および指示を各自で確認のうえ準備をして講義に臨むこと。

授業計画(各回の授業内容)Course Outline

  • 1回目Session 1
    履修者の基礎技能・実技特性の確認(合唱/器楽パートの確定)
  • 2回目Session 2
    今期の取り組み課題の決定/スケジュールの確定
  • 3回目Session 3
    基礎練習/楽曲の習熟(1)
  • 4回目Session 4
    基礎練習/楽曲の習熟(2)
  • 5回目Session 5
    パート編成と基礎練習/視唱練習(1)
  • 6回目Session 6
    パート編成と基礎練習/視唱練習(2)
  • 7回目Session 7
    パートにおける協同練習
  • 8回目Session 8
    合唱の合同練習,総仕上げ(コンサート)
  • 9回目Session 9
    ハンドベルの楽器及び楽曲の特性
  • 10回目Session 10
    ハンドベル・アンサンブルの簡易編曲
  • 11回目Session 11
    ハンドベル・アンサンブルの総仕上げ(コンサート)
  • 12回目Session 12
    器楽アンサンブル練習(基本)
  • 13回目Session 13
    器楽アンサンブル練習(アーティキュレーション)
  • 14回目Session 14
    器楽アンサンブル練習(構成)
  • 15回目Session 15
    器楽アンサンブルの総仕上げ(コンサート)

教科書・テキストTextbooks

 授業で配布するアンサンブル楽曲(履修曲例:ディズニー名曲アンサンブル曲集、日本合唱組曲、ゴスペル・ソング集)。録音作品もしくは開催されるコンサートに参加するための楽曲練習に取り組む。

参考書等References

 特に無し。

課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.

 履修者の規模・特性・希望を考慮して課題曲を設定する。
 ◯二重唱
 ◯三重唱
 ◯ハンドベルアンサンブル
 ◯器楽アンサンブル

課題に対するフィードバックの方法Feedback Method

 課題実施中にペアないしグループにより相互フィードバック。また、講義担当よりフィードバック。

成績評価の方法・基準Evaluation Criteria/Method

 コンサートにおける実技を通して履修曲の実技査定(60点)と授業への取り組み(40点)それに加点/減点要素を加え総合的に評価する。メンバーと共同で取り組む実技科目であり、練習への参加状況と準備が最も重要となる。

履修上の注意Other Course Information

 合唱・合奏という表現活動の性質上、発表の場を経験することを重視している。したがって、発表の機会が用意された場合には、授業時間外でも協同で行われる最小限のリハーサル・本番は、講義の振替として実施するので必ず参加すること。