シラバス - 人権問題論(1)

  • ナンバリングコードCode
  • 科目名Subject Name
    人権問題論(1)
  • 担当者名Instructor
    谷口 研二
  • 単位Credit
    2
  • 履修年次Standard Year for Registration
    3-4/4
  • 学期Semester
    前期
  • クラスClass
  • 曜限Day/Period
    月曜3時限
  • 教室Classroom
    2-301
  • 備考Remarks
    使用言語:日本語
  • 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience

授業の到達目標Objectives to be Attained

【授業の到達目標及びテーマ】
〇様々な人権課題やその解決を目指す取組の歴史と現状を知る。
〇人権とは何か、差別とは何か、戦争(平和)とは何か、人間疎外が生み出されていく土壌やシステムとはどういうものかについて考える。
〇人権を尊重し、豊かな人間関係を築いていくためのコミュニケーションの在り方(スキル)、生き方のスタイル等について考察し体得する。

授業の概要Method of Instruction

【授業の概要】
 国連「人権教育のための世界計画」(2005〜)、「持続可能な発展(開発)のための教育の10年」(2005〜)、「識字の10年)(2003〜)、「世界の子ども達のための平和の文化と非暴力の10年」(2001〜)など、危機的な人権状況に向き合い、「世界人権宣言」の実現を目指す取組が進められてきた(2011人権教育及び研修に関する宣言)。国内においては、「障害者差別解消法」、「ヘイトスピーチ対策法」、「部落差別解消推進法」(2016)等の法整備もなされている。また、文部科学省は「人権教育の指導方法等の在り方について」(第3次とりまとめ)を明らかにして、各地でその具現化の取組が進められている。
 本講義では、それらについて知るとともに、応用のきく人権感覚・スキルを体得することを目指す。随時ワークショップ形式の学習形態を取り入れ、受講者の判断や表現を交流する機会を設ける。人権教育の様々な手法や教材開発の実際を体験して認識を深めることは、教職はもちろん、自らの生き方・学び方を考える上で有効である。
 遠隔授業を実施せざるを得ない状況になった場合はMoodle及び電子メールを用いて課題研究を実施する。
 

事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)

【事前・事後学習等についての具体的な指示】
節目節目で小レポート課題を指示する。自学のための資料を配付する。

授業計画(各回の授業内容)Course Outline

  • 1回目Session 1
    これまでの人権学習体験
  • 2回目Session 2
    様々な人権課題1
  • 3回目Session 3
    様々な人権課題2
  • 4回目Session 4
    人権教育の4側面と指導原理(「第3次とりまとめ」)
  • 5回目Session 5
    人権意識と人権実践、差別意識と差別行為、動機づけ
  • 6回目Session 6
    戦争・暴力の文化と平和・人権の文化
  • 7回目Session 7
    世界人権宣言
  • 8回目Session 8
    加害体験・被害体験に伴う「心の傷」との向き合い方
  • 9回目Session 9
    エンパワメント、レジリエンス、自尊感情1
  • 10回目Session 10
    エンパワメント、レジリエンス、自尊感情2
  • 11回目Session 11
    自他尊重のコミュニケーション力
  • 12回目Session 12
    人権問題教材化の視点と実際1
  • 13回目Session 13
    人権問題教材化の視点と実際2
  • 14回目Session 14
    振り返りとシェアリング1
  • 15回目Session 15
    振り返りとシェアリング2

教科書・テキストTextbooks

なし。適宜、視聴覚教材を活用したり、ワークシートや資料等を配付したりする。

参考書等References

講義の際に適宜紹介する。

課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.

前時を振り返り、「学習歴用紙」に記入して次の時間に臨むこと。

課題に対するフィードバックの方法Feedback Method

毎時終了時に提出する「コミュニケーションカード」の一部を次時以後の授業の際に紹介・活用する。

成績評価の方法・基準Evaluation Criteria/Method

毎講義後のコミュニケーションカード及び「学習歴用紙」の毎講義についての振り返り(40%)、講義終了後に提出する「総括レポート」(50%)並びに出席状況に基づいて行う。

履修上の注意Other Course Information

意見や感想の交流の機会を大切にしたい。前時までに学んだ知識や技能等を活用して次時の課題に向き合うという進め方をする。本講義受講後に「同和問題論」を受講するとより効果的な学習ができるのでそれが望ましい。