シラバス - 老人福祉論

  • ナンバリングコードCode
  • 科目名Subject Name
    老人福祉論
  • 担当者名Instructor
    倉田 康路
  • 単位Credit
    2
  • 履修年次Standard Year for Registration
    1-4
  • 学期Semester
    前期
  • クラスClass
  • 曜限Day/Period
    月曜2時限
  • 教室Classroom
    ダミー教室
  • 備考Remarks
    高齢者福祉論I

    使用言語:日本語
  • 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience

授業の到達目標Objectives to be Attained

 高齢者福祉に関する次のことについて学習上の到達目標として設定し、社会福祉士として高齢者を支援することができるための知識の習得を目指す。
 ①高齢者の定義と特性を踏まえ、高齢者とその家族の生活とこれを取り巻く社会環境について説明することができる。②高齢者福祉の歴史と高齢者観の変遷、制度の発展過程について説明することができる。③高齢者に対する法制度と支援の仕組みについて説明することができる。④高齢期における生活課題を踏まえ社会福祉士としてのあり方について考え、説明することができる。

授業の概要Method of Instruction

 本講では、高齢者を理解するために高齢者の特性、高齢者の生活を理解するためにその実態や取り巻く社会環境、また、高齢者福祉の歴史などについて学習するとともに、社会福祉士として高齢者を実際に支援することができるために介護保険法や老人福祉法、高齢者虐待防止法など高齢者の支援に関する法制度、高齢者と家族等の支援における関係機関と専門職の役割、高齢者と家族等に対する支援の事例などについて学習することとする。

事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)

 事前学習として次回のテーマに該当する内容についてテキストや関係する文献などを読むなどして準備をすすめておくこと。
 また、事後学習として講義で確認できたことを振り返り、自らに十分理解できなかったことについて補充学習を行うこと。

授業計画(各回の授業内容)Course Outline

  • 1回目Session 1
    高齢者の定義
  • 2回目Session 2
    高齢者の特性(社会的理解、身体的理解、精神的理解)
  • 3回目Session 3
    高齢者の生活実態(住居、所得、世帯、雇用・就労、介護需要、介護予防など)
  • 4回目Session 4
    高齢者を取り巻く社会環境(独居、老々介護、ダブルケア、高齢者虐待、介護者離職など)
  • 5回目Session 5
    高齢者福祉の理念(人権尊重、尊厳の保持、老人福祉法や介護保険法での理念など)
  • 6回目Session 6
    高齢者観の変遷(敬老思想、エイジズム、アクティブエイジングなど)
  • 7回目Session 7
    高齢者福祉制度の発展過程(戦前の高齢者福祉の歴史、戦後の高齢者福祉の歴史)
  • 8回目Session 8
    老人福祉法の概要と措置制度
  • 9回目Session 9
    高齢者虐待防止法と虐待防止に向けての取り組み
  • 10回目Session 10
    高齢者の医療の確保に関する法律、バリアフリー法、高齢者住まい法、高齢者雇用安定法
  • 11回目Session 11
    介護保険法と介護保険制度の概要
  • 12回目Session 12
    介護保険制度の仕組み(保険者・被保険者、保険料、要介護認定の仕組みとプロセスなど)
  • 13回目Session 13
    介護保険を支える組織・団体と提供されるサービス
  • 14回目Session 14
    高齢者と家族への支援における関係機関と専門職の役割
  • 15回目Session 15
    高齢者と家族に対する支援の実際(就労支援、認知症高齢者支援、介護予防支援など)

教科書・テキストTextbooks

『社会福祉学習双書2021 老人福祉論』社会福祉学習双書編集員会編,全国社会福祉協議会

参考書等References

『21世紀の現代社会福祉用語辞典』九州社会福祉研究会,2019年

課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.

 試験については講義で学習した内容が理解できているかを確認することから講義で学習した内容のなかからキーワードとなる事項について問い、説明できるかということから評価する(論述形式の試験を出題)。

課題に対するフィードバックの方法Feedback Method

 各講義後のテーマに対するコメントは次回の講義にて紹介する。また、質問については講義終了後やムードルを通じて受け付け、回答する。

成績評価の方法・基準Evaluation Criteria/Method

 試験(ペーパーテスト)を中心に評価する。出席は3分の2以上出席すること(3分の2以上の出席がない場合、成績評価は不合格となる)。

履修上の注意Other Course Information

 受講生性は必ず指定されたテキストを持参して受講すること。