シラバス - 保険総論

  • 科目名Subject Name
    保険総論
  • 担当者名Instructor
    小川 浩昭(実務家)
  • 単位Credit
    2
  • 履修年次Standard Year for Registration
    2-4/3-4
  • 学期Term
    前期
  • クラスClass
  • 曜限Day/Period
    月曜1時限
  • 教室Classroom
    ダミー教室
  • 備考Notice
    使用言語:日本語
  • 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience

授業の到達目標Objectives to be Attained

保険という制度の本質がどこにあるかを理解することを通じて、日常生活と保険との関わりが理解でき、基本的な保険の取り扱いができるようになることを目指す。
 テーマは、多種・多様な保険に共通する要素である。

授業の概要Method of Instruction

 保険学の分析対象である保険現象の特徴は、多様な保険の経営形態(民間保険株式会社・民間保険相互会社、協同組合、公的機関)が多種の保険を供給することにより、多種・多様な保険が存在することである。そこで、このような特徴をもつ保険現象を十分に分析するために、保険としての共通性を重視した保険総論とそれぞれの保険の個別性を重視した保険各論が保険学の柱となる。
 この講義は共通性を重視した保険総論の講義であり、保険という制度が社会経済に対していかなる意義と限界を有するかを考察する。保険は独特の貨幣の流れを形成する制度であることから、その仕組みなどを説明する保険理論を中心に考察する。
 基礎理論をマスターしつつ専門用語の修得のために、抽象的な理論的考察から入る。6回目からは、基礎理論を踏まえ、現実の保険の成り立ちを意識した考察をする。現実の保険経営に関しては、損害保険会社勤務という実務経験に基づいた考察をする。特に、資金運用リスク、保険金融論については、資産運用セクションのファンドマネジャーとしての経験を生かした実践的な解説を行う。また、保険自由化、保険政策等では、自由化で保険業界が激変しだした1990年代後半の経験に基づき、実体験も交えた解説をする。なお、その他適宜実務経験を生かした解説を行う。

事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)

 次回の範囲を指示するので、その範囲を予習すること。毎回配布する資料に「復習のための問題」を出しているのでそれを解いて復習すること。また、適宜参考書を使った予習・復習の範囲も示すので、参考書での予習・復習も適宜行うこと。

授業計画(各回の授業内容)Class outline

  • 1回目Session 1
    保険についての学問  (保険学、保険総論、保険各論)
  • 2回目Session 2
    保険の意義と限界  (安定、成長、モラル・ハザード)
  • 3回目Session 3
    保険の語義と危険・保障 (リスク・ハザード・ペリル、保障・補償・保証)
  • 4回目Session 4
    保険の仕組み  (一人は万人のために万人は一人のために)
  • 5回目Session 5
    保険の原理  (給付・反対給付均等の原則、収支相等の原則、大数の法則)
  • 6回目Session 6
    保険経営     (営業保険料、純保険料・付加保険料、3利源)
  • 7回目Session 7
    保険技術的危険と保険金融   (アンダーライティング・リスク、資金運用リスク)
  • 8回目Session 8
    保険金融論   (投資運用、保険会社の貸借対照表・損益計算書)
  • 9回目Session 9
    保険の本質   (保険の定義、保険成立の要件)
  • 10回目Session 10
    保険類似制度と保険の要件    (貯蓄、被保険利益) 
  • 11回目Session 11
    保険の保障性、機能・効果・分類  (二大機能、経済効果、理論的分類・便宜的分類)
  • 12回目Session 12
    保険自由化   (漸進主義・急進主義、コングロマリット)
  • 13回目Session 13
    保険政策    (経済政策、保険行政) 
  • 14回目Session 14
    保険規制    (保険契約法、保険監督法)
  • 15回目Session 15
    保険業界    (俯瞰図)

教科書・テキストTextbooks

なし。

参考書等References

小川浩昭[2008],『現代保険学ー伝統的保険学の再評価』九州大学出版会。
小川浩昭[2015],『保険学における一般性と特殊性』九州大学出版会。

課題の種類・内容Homework, Exercises, etc.

課題に対するフィードバックの方法Feedback Method

成績評価の方法・基準Evaluation Criteria/Method

試験(100%)。

履修上の注意Other Comments

保険各論、保険史、リスクマネジメント論の受講前に受講する方が好ましい。