シラバス - 音楽B(声楽基礎)(3)

  • ナンバリングコードCode
  • 科目名Subject Name
    音楽B(声楽基礎)(3)
  • 担当者名Instructor
    渡邊 均(実務家)
  • 単位Credit
    1
  • 履修年次Standard Year for Registration
    2
  • 学期Semester
    前期
  • クラスClass
  • 曜限Day/Period
    月曜4時限
  • 教室Classroom
    5-501
  • 備考Remarks
    使用言語:日本語
  • 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience

授業の到達目標Objectives to be Attained

1)歌唱教材(小学校程度まで)に含まれているレベルの拍子・リズム・音程・音階・調性などについて、楽譜から再現したり、楽譜に書き留めたりすることができる。
2)基本的な発声法(胸声と頭声,声区の使い分け)・呼吸法(腹式呼吸と呼気のコントロール)を身に付け、リラックスすることで各自が持っている共鳴を伴った声に到達することができる。
3)レパートリーとして『こどものうた200』と小学校共通歌唱教材を階名唱・歌詞唱することができる。
4)どのような生活場面や授業の展開の中でその楽曲を用いるのか,楽曲に備わっている特長を踏まえ有意義な活動を構想し,子どもたちを導くことができる。
5)班のメンバーで互いに協力しながら,階名唱などの基礎技能を高め合うことができる。

授業の概要Method of Instruction

 音楽B(声楽基礎)は、声楽での読譜、曲の解釈、歌唱法の基礎練習及び実践的な指導法についての実習を行なう。実技を主体とした内容であるが、技能に必要な理論にも触れる。歌唱の基本である発声法の習得にはじまり、読譜力を身につける実習も行なう。そして、幼児、児童用唱歌(『こどものうた200』、小学校共通歌唱教材曲等)を用いて歌唱教材のレパートリーを広げる(220曲以上)と同時に、そうした楽曲の活用方法の習得を目指す。『こどものうた200』に関しては50曲程度,日常の生活場面での活用を構想し,また、小学校歌唱教材曲については,主として各学年の共通歌唱教材の楽曲研究と指導法について学ぶ。
 遠隔授業となる場合は、主に Moodle 及び電子メールを用いたオンデマンド型コースとする。

 なお、本講義担当者は、公立・国立大学附属学校での教諭として実務経験を有している。また現在も芸術表現活動(声楽)に現役で従事する演奏家でもある。教育機関における現実的な諸環境における制約条件も踏まえ、学校教育における歌唱の実践的な指導についての視座を提供する。

事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)

 当該科目は実習及び実技科目である。授業時間1回(90分)に対して45分相当の自主学習を求める。
1)『こどものうた200』の階名唱を行う授業の前には新曲30曲を予習すること(45分×7回)。
2)園生活や小学校の授業での楽曲活用法を学ぶ授業回においては指導プランを作成しておくこと(45分×8回)。
 講義中の指示やWEBシラバスの「講義計画」で、毎回の内容および指示を各自で確認のうえ準備をして講義に臨むこと。

授業計画(各回の授業内容)Course Outline

  • 1回目Session 1
    発音・発声の基礎(姿勢,呼吸,発音,発声)
  • 2回目Session 2
    視唱の基礎(音程,リズム,階名唱)
  • 3回目Session 3
    新曲視唱(1-30課題以上のペアサポート学習)
  • 4回目Session 4
    新曲視唱(31-60課題以上のペアサポート学習)
  • 5回目Session 5
    新曲視唱(61-90課題以上のペアサポート学習)
  • 6回目Session 6
    新曲視唱(91-120課題以上のペアサポート学習)
  • 7回目Session 7
    新曲視唱(121-150課題以上のペアサポート学習)
  • 8回目Session 8
    新曲視唱(151-180課題以上のペアサポート学習)
  • 9回目Session 9
    リズム,メロディーの書き取り(聴音)
  • 10回目Session 10
    実践場面での指導の設計・模擬実践(こどものうたA)
  • 11回目Session 11
    実践場面での指導の設計・模擬実践(こどものうたB)
  • 12回目Session 12
    実践場面での指導の設計・模擬実践(こどものうたC)
  • 13回目Session 13
    実践場面での指導の設計・模擬実践(小学校共通歌唱教材A)
  • 14回目Session 14
    実践場面での指導の設計・模擬実践(小学校共通歌唱教材B)
  • 15回目Session 15
    実技による査定(新曲視唱、模範唱)

教科書・テキストTextbooks

 小林美実著『こどものうた200』(チャイルド本社,1975年)
 初等科音楽教育研究会編『改訂新版 初等科音楽科教育法 小学校教員養成課程用』(音楽之友社,2004年)

参考書等References

 讃美歌:讃美歌第二編(日本基督教団出版局)

課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.

 『こどものうた200』の階名唱(移動ド唱法)による歌唱
 リズム,メロディーの書き取り(五線譜)
 『こどものうた200』から指定の楽曲を用いた実践指導プランの作成・実演
 小学校共通歌唱教材を使用した授業プランの作成、模擬授業

課題に対するフィードバックの方法Feedback Method

 『こどものうた200』の階名唱(移動ド唱法)についてはペアで互いにフィードバックしながら学習するとともに、巡回指導において実施。
 実践指導プランについては学生間の相互評価と教員からのコメントにより実施。

成績評価の方法・基準Evaluation Criteria/Method

 授業で習得した曲(『こどものうた200』/『改訂新版 初等科音楽科教育法 小学校教員養成課程用』)の中から実技テストによる歌唱力の査定(50点)と新曲視唱の実技査定(20点)、授業での実施する模擬授業の査定(30点)、学習実施状況での加点・減点要素を加味して総合的に評価する。実技の授業なので、授業時間中の課題の実施を重視します。3回欠席すると実技査定及び定期試験の受験資格を失います。

履修上の注意Other Course Information

 前期の間に学内で行われる音楽会への出席を求める場合があります(振り替えの講義)。