シラバス - 西洋史学(2)
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- ナンバリングコードCode
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- 担当者名Instructor
- 山本 達夫
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- 単位Credit
- 4
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- 履修年次Standard Year for Registration
- 1-4
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- 学期Semester
- 通年
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- クラスClass
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- 曜限Day/Period
- 火曜2時限
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- 教室Classroom
- 4-401/4-402
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- 備考Remarks
- 西洋史学A(2)
使用言語:日本語
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- 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience
授業の到達目標Objectives to be Attained
本講義では、古代から現代までのヨーロッパ史の概略を学ぶ。異なる文化・思想の背景にどのような歴史的経緯があり、それが現代にいかなる影響を及ぼしているのかを理解する。ヨーロッパ史における主要なテーマの考察を通して「現在の歴史性」を認識し、現在の諸問題の歴史的背景を考察する素地を養う。
講義の後半は、ヨーロッパ近現代史を軸に、ヨーロッパにおける被差別者集団であるユダヤ人とその迫害の歴史に焦点をあて、ヨーロッパとドイツの近現代史を考察する。差別は差別される側ではなく、差別する側の社会の問題である。ドイツ社会経済の考察をとおして、ホロコーストに行き着いた反ユダヤ政策の特徴を明らかにする。
授業の概要Course Overview
講義は要点を記したレジュメにそってすすめる。重要な箇所には( )が付されており、受講者は術語や重要事項を書き込むことで知識を身につけることができる。また各講義の終了時に、出席カードにコメント・質問を書いて提出すること。
事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)
参考書の該当箇所に事前に目を通し、レジュメに記された専門的術語を調べること。なお、レジュメは講義後にMoodleに掲載されるので、事後学習に用いることができる。
授業計画(各回の授業内容)Course Outline
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- 1回目Session 1
- ヨーロッパ社会とユダヤ人
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- 2回目Session 2
- 地理上の発見
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- 3回目Session 3
- 近代世界システム
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- 4回目Session 4
- ヘゲモニー国家1
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- 5回目Session 5
- ヘゲモニー国家2
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- 6回目Session 6
- 工業化の諸問題1
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- 7回目Session 7
- 工業化の諸問題2
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- 8回目Session 8
- 近代独仏関係とユダヤ人問題1
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- 9回目Session 9
- 近代独仏関係とユダヤ人問題2
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- 10回目Session 10
- 近代独仏関係とユダヤ人問題3
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- 11回目Session 11
- 東欧ユダヤ人ザメンホフの夢
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- 12回目Session 12
- ナチとユダヤ人1(アーリア条項とニュルンベルク法)
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- 13回目Session 13
- ナチとユダヤ人2(四カ年計画と第三帝国の経済社会体制)
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- 14回目Session 14
- ナチとユダヤ人3(経済の脱ユダヤ化とアーリア化)
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- 15回目Session 15
- ナチとユダヤ人4(六月行動と十一月ポグロム)
教科書・テキストTextbooks
なし
参考書等References
・服部良久・南川高志・山辺規子編著 『大学で学ぶ西洋史[古代・中世]』(ミネルヴァ 書房、2006)
・小山哲・山垣豊・山田史郎・杉本淑彦編著『大学で学ぶ西洋史[近現代]』(ミネルヴァ 書房、2011)
課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.
毎回の講義への質問やコメントを書く。期末試験は100%論述問題。
課題に対するフィードバックの方法Feedback Method
質問や感想に対する回答、コメントは次回の講義の冒頭で紹介する。
成績評価の方法・規準Evaluation Criteria/Method
定期試験90%(歴史的事象の背景と意義を論理的に説明できているかを評価)と平常点10%(毎回の講義への感想と質問)で総合的に評価する。
毎回の出席を重視します。5回以上欠席したら定期試験は受験できません。ただし、正当な事由がある場合はその限りではありません。
履修上の注意Other Course Information
授業の妨げになる行為(私語・電話)は控えてください。正当な事由により欠席せざるを得ないときは事前に申し出てください。