シラバス - ドイツ語初級I(1)

  • ナンバリングコードCode
  • 科目名Subject Name
    ドイツ語初級I(1)
  • 担当者名Instructor
    清原 明代
  • 単位Credit
    2
  • 履修年次Standard Year for Registration
    1-4
  • 学期Semester
    通年
  • クラスClass
  • 曜限Day/Period
    月曜3時限
  • 教室Classroom
    3-304
  • 備考Remarks
    使用言語:日本語
  • 実務経験のある教員等による授業科目Taught by instructor(s) with practical experience

授業の到達目標Objectives to be Attained

この授業ではドイツ語の基本文法を学びますが、その場だけでの理解ではなく、課外や今後の自主学習にも活かせる基礎を定着させることを目標とします。
大事な事項や独習では疎かにしてしまいがちな点は何度も言及し、確認します。その分授業中に扱える文や単語の数はやや少なくなりますが、まさに積極的な自主学習でその部分を補っていってもらいたいと考えています。
また日本語訳/ドイツ語訳などの際は解答の丸覚えではなく、「文法的にどうになっているのか」、「どうしてこのような日本語/ドイツ語になるのか」といったことを常に意識してください。
そうやってドイツ語に限らず、ある言語に〈じっくり〉向き合う姿勢も身に付けていってもらいたいと思います。

授業の概要Method of Instruction

本授業は、約半数(前期7回・後期7回)を遠隔で実施する。前期・後期のそれぞれ1回目は対面授業で、以後、遠隔授業と対面授業を交互に行う。変更がある場合にはMoodle上にお知らせを掲載する。
なお、遠隔授業を行う回は、 Moodleを用いたオンデマンド型コースとします。解説音声(MP3)をアップロードするので、音声を聞きながら、教科書や適宜添付する資料の内容を確認してください。

ドイツ語の基本文法を理解してもらうこと、そしてスピーディーな学習では疎かになりがちな点や独習時に躓きやすい点のフォローに主眼を置いた授業になります。
前期はドイツ語を学習する上での基本となる「綴りと発音の対応関係」、「動詞の人称変化」、「動詞の位置」、「名詞の性、数、格」、「冠詞類の変化」、「辞書の見方」、等について、時間をかけて見てゆきます。
後期は前期と比べて内容的に難しくなりますが、個々の項目に対して前期同様の長い解説時間は割けなくなります。
後期の内容理解をスムーズにするためにも、前期の間にしっかりと基礎を身につけてください。

ドイツ語にすでに強い関心があってどんどん学びたい人や、急いでドイツ語を習得する必要がある人にとっては、週に一回のこの授業を受けるだけでは当然不十分です。
しかし情報に恵まれた現在の環境において、各自の興味と必要に応じた文法事項の先取り学習や簡単な会話練習等を行うことは、皆さんのレベルであれば十分に可能だと考えています。
興味や必要がある人はこの授業の進度や枠にとらわれずに是非自主的な学習を進めてください。

事前・事後学習、時間等Study Required outside Class(Preparation, etc.)

対面授業回・遠隔授業回ともに、基本的には毎回Moodle上で課題を出します。その回の内容を復習するためのもので、難しいものではありません。「課題の種類・内容」も確認してください。

授業計画(各回の授業内容)Course Outline

  • 1回目Session 1
    (対面予定)ドイツ語のアルファベット・あいさつ
  • 2回目Session 2
    (遠隔予定)ドイツ語のアルファベット・あいさつ・発音の規則
  • 3回目Session 3
    (対面予定)発音の規則・主語
  • 4回目Session 4
    (遠隔予定)発音の規則・動詞の現在人称変化
  • 5回目Session 5
    (対面予定)発音の規則・動詞の位置
  • 6回目Session 6
    (遠隔予定)発音の規則・sein、haben、werdenの現在人称変化
  • 7回目Session 7
    (対面予定)名詞の性、数、格・冠詞
  • 8回目Session 8
    (遠隔予定)定冠詞、不定冠詞の語尾変化
  • 9回目Session 9
    (対面予定)名詞の複数形
  • 10回目Session 10
    (遠隔予定)男性弱変化名詞・注意すべき動詞の現在人称変化
  • 11回目Session 11
    (対面予定)注意すべき動詞の現在人称変化、halten, nehmen, wissen等
  • 12回目Session 12
    (遠隔予定)命令
  • 13回目Session 13
    (対面予定)冠詞類の語尾変化
  • 14回目Session 14
    (遠隔予定)人称代名詞3格・4格
  • 15回目Session 15
    (対面予定)予備・復習
  • 16回目Session 16
    (対面予定)前置詞
  • 17回目Session 17
    (遠隔予定)3,4格支配の前置詞・融合形など
  • 18回目Session 18
    (対面予定)従属接続詞と副文
  • 19回目Session 19
    (遠隔予定)従属接続詞と副文補足・否定
  • 20回目Session 20
    (対面予定)話法の助動詞・未来形
  • 21回目Session 21
    (遠隔予定)分離動詞・非分離動詞
  • 22回目Session 22
    (対面予定)再帰・非人称主語
  • 23回目Session 23
    (遠隔予定)付加語的用法の形容詞
  • 24回目Session 24
    (対面予定)形容詞の名詞化・比較
  • 25回目Session 25
    (遠隔予定)動詞の三基本形
  • 26回目Session 26
    (対面予定)過去形・完了形
  • 27回目Session 27
    (遠隔予定)受動態・zu不定詞・分詞
  • 28回目Session 28
    (対面予定)指示代名詞・関係代名詞
  • 29回目Session 29
    (遠隔予定)接続法
  • 30回目Session 30
    (対面予定)予備・復習

教科書・テキストTextbooks

森公成、渡辺広佐『クヴェレ・ドイツ文法』同学社、2011年

参考書等References

なし。教科書以外の資料は必要に応じてMoodleにPDFをアップします。

課題の種類・内容Homework, Assignments, etc.

対面授業回・遠隔授業回ともに、基本的には毎回Moodle上で課題を出します。その回の内容を復習するためのもので、難しいものではありません。
普段の課題に関しては、得点(正誤)ではなく提出自体の有無を平常点として成績に反映させます。間違いを恐れずに取り組んで下さい。

課題に対するフィードバックの方法Feedback Method

Moodle上の小テスト機能を使用するので、課題の提出後すぐに正誤や解答が分かるようになっています。注釈がある場合も提出後の画面で確認できます。

成績評価の方法・基準Evaluation Criteria/Method

定期試験は実施せず、代わりに前期と後期の最後に出す課題の点数で評価をします。
ただし普段の課題の提出状況を平常点として反映させ、提出状況が悪い場合には減点をします。

履修上の注意Other Course Information

紙媒体、電子辞書どちらでも構わないので、独和辞典を用意してもらいます。この授業に関しては前期の中頃までに準備してもらえればよいので、初回授業時までに購入しておく必要はありません。
もし他のドイツ語関係(初習レベル)の授業を履修していて、そちらで指定や推奨されている独和辞典があるならば、この授業用も同じもので大丈夫です。